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ボカロP大集合飲み会「同創会」に行ってきた
役所は嫌いだ。
番号を繰り返し叫ぶ役人と、自分の番号をじっと待つ住民とで埋め尽くされている。子供が泣く声、世間話、番号を呼ぶ声、ディスプレイから流れる機械的な案内…… 僕もまた人々に埋もれながら渦巻く音に耐え、呼ばれるのを待っているひとり。
マイナンバーカードの申請をずっと後回しにしていたツケがこれというわけ。効率化のために必要なのだそうだが、カードを受け取るだけでこんなにも非効率的なことを課して
有料配信ライブを「しない」という選択肢
平時に戻りつつある日常と共に、ライブがまた増えてきました。僕のように今現在を音楽の世界で過ごしている身としては、ここ数年息を止められているかのような感覚でしたから本当にありがたい限りです。
僕はここ数年、自分自身が表に出る活動を少しだけセーブして、色んなイベントの制作をする機会を増やしていました。「事務員G」の名前は出さないにせよ、実は結構いろんなイベントを作っていたんです。そんな中で、一つこの
店のメニューにはない「タラコスパゲティ」を注文できる人になるまでの話。
有名な料理にはそれなりに、客にまつわるエピソードがあるものだ。
ポテトチップスは「ジャガイモをできるだけ薄く揚げろ!できるだけだ!」と言った客に、店が意地になってフォークでさせないほどの薄さで揚げて出したら逆に喜ばれてしまってできた、とか。
ラーメンの麺が残っていたので、店員がまかないとして、濃い汁でモリソバのように食べてたら、客が「それうまそうだ、俺にもくれ!」と言われ「つけ麺」が誕生した、
掛け声が独特なコンビニ店員さんの話
神田須田町。かつては「連雀町」と呼ばれた地域だが、このあたりは奇跡的に戦火をまぬがれたこともあり、江戸時代を思わせる建物がまだ残っている。趣を残すいくつものお店の中で、1880年創業の「神田やぶそば」というあまりにも有名なお店があるのだが、2013年に起きた不慮の火事で、昔のままだった貴重な建物は燃えてしまった。とあるボカロPと「やぶそば」に行って蕎麦でもたぐろうじゃないかと予定を組んでいたのだが
もっとみる「目玉焼きを、お願いできますか。」
褐色まぶしい笑顔が印象的な「たいめいけん」の三代目、茂出木浩司さんは良くメディアに出られているので有名ですね。上に引用したのは彼のおじいさまにあたる、つまり初代たいめいけんの店主であった茂出木心護(もでぎしんご)さんの文章です。
日本で、どのように洋食(いわゆる「オムライス」や「ハンバーグ」などの和製洋食というやつです)が普及していったかに興味がある僕は、茂出木心護さんであったり、秋山徳蔵さん(
スタジオON AIR閉館の報せを聞いて。
スタジオ「ON AIR」が閉店するという発表を見ました。これは特に僕たち(とりわけ東京で音楽興行をやっている人)にとってはとても衝撃的なニュースなのですが、たいていの人にとっては「なにか、みんなの思い出のスタジオの中の一つが無くなってしまったんだなぁ」くらいの印象だと思います。これがどれだけのことか、少しだけでもわかりやすくお伝えしようかなと思いました。
僕たち、音楽をやっている人が使うスタジオ
「あつもり」は、頼んでいいものなのか。
何にせよ、「亜種」が出てきた時は構えることが多い。
スープカレーだって、札幌出身の僕でさえ子供の頃は知らなかった。我らが誇りの道産子俳優さんによる啓蒙活動が実を結んだのか、2000年頃からあまねく広がったと認識している。が、やはり最初は「カレーってのはドロドロしてるもんだろ!てやんでい!」と、なかなかに受け入れるには時間がかかったものだ。ある日を堺に開眼し、一時期は週に一度は食べないと落ち着かな
「うっわ。高そうなコート。いくらですか。」
「うっわ。高そうなコート。いくらですか。」
歌い手をやっている彼は、リハーサルスタジオの控室でスマホをいじりながら少しだけ笑った。よどみなく聞いてくる。彼はそういう人だ。本当に値段に興味があるのかどうかは、正直わからない。
「10万ちょっとだったと思う。」
「えー…俺のコートの3倍。」
もう二度とこちらに目線をやることもなく彼はスマホをいじり続ける。勇者のキャラクターが忙しそうに、ご主人さ
綺麗な字を書きたくて、隣の社員さんの真似をしていた頃。(※僕の字のフォント無料DL付)
名前が「事務員G」なのは、この活動を始めた時の仕事が事務員だったからだ。「一人の事務員である僕が、こんな事もやっちゃってま〜す」というおちゃらけ感の演出だったのだが、まさか10年以上も付き合うとは思わなかった。
ホテルで働いていた僕はある日、営業に異動となった。営業課の事務員になったのだ。営業課と言っても外回りに行くのは営業マンの仕事で、僕は内勤。かかってくる電話を取ったり、従業員をどこに配置す
最後の授業は、ビールとともに。
僕のことをかわいがってくれた高校の頃の担任は、文学少年をそのまま大人にしたような国語の先生だった。丸メガネに中分けの髪、ヒゲを生やしていて、ループタイ(紐のネクタイ)をしている。温和な人で、小説家の宇野浩二の若い頃に似ている。
「しゃべり方に特徴があって…」という話を以前ネット放送で話した時に、リスナーから「枯葉先生」というアダ名が付いたので、今回も枯葉先生と呼ばせていただくことにする。なぜそう