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わたしの好きな、おはな詩*おはな誌

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素敵なnoterさんたちが紡ぐ、大好きな「おはな詩」&「おはな誌」を集めさせていただきました。暗記するくらい‥好き♡笑
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2023年11月の記事一覧

あなたといると【詩〜エッセイ】

あなたといると【詩〜エッセイ】

あなたといると
強くなれる私がいる

あなたが居るだけで
強くありたい私になる

あなたといると
わたしはいつも笑っていて

あなたが居るだけで
何も求めない私になる

私が好きだった
私を

あなたといると

取り戻すことが
できる

あなたといる
私は
私のことが
好きになる

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こんばんは。
Blue handです。

心が壊

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流星

流星

星を眺めつつ

想いを馳せ

恋に焦がれる

きみの髪

きみの爪

きみの産毛

何れも忘れられない

あの日

遠く
遠くへと去っていったきみ

自分の中に残った痕

その心地よさ

唇よりも
舌で感じ
通じるような

甘い毒のような感覚

こんな気持ちには
もうなれないのだろう

ぼくは
水面に映る三日月を
懐くことができなかったよ

星が流れる度
瞳はそれを追い
心はきみを乞い求める

夢のあと

夢のあと

夢が覚めた

悪い夢じゃなかった

けど

途端
悲しい気持ちになる

それは

夢見る度
遭わされてきた

それでも

夢を見て

また
夢から覚めた

悪い夢じゃなかった

けど

死ぬほど
悲しい気持ちになる

夢を見るのは止めよう

夢など
見てはいけないのだ

夢で逢おう

夢で逢おう

夢で逢おう

夢の中のきみは
肩まである髪を風に揺らして

夢の中の僕は
今より少なくとも元気で

常世へと繋がる
桜並木を歩こう

そこでする約束は
叶わないとわかっていても頷こう

三日月へと帰ってしまうきみを
僕は止められないだろう 

夢でも顛末は変わらないものさ

夢で逢おう

夢ならば
罪には問われないさ

breathless love.

breathless love.

途切れることなく

想いを伝えよう

月が如く

隠れても

守り続けよう

呼吸をも忘れて

僕のことを考えて欲しい

僕を求めて欲しい

恋する自分

ではなく

僕自身を愛して欲しい

きみの頸動脈に触れ

きみ自身を確かめよう

枷として

何事にも

許しを与えよう

呼吸をも忘れて

僕のことを愛して欲しい

 

止まらない一秒が

永遠に続くように

僕は

きみに

死なない心を

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最低の恋人

最低の恋人

少しばかりの
楽しかった思い出 
いくつもの
些細でも大事だったこと

互いの
駄目なところ

それら全部
二人で作ったことだったのに

一つのすれ違いで
何もかも否定してしまった

最低の恋人

あの時間を否定することは
自分をも否定することだと
わからないのかい?

ぼくが騙した
とでも?

じゃ
きみが騙した
んだね

さよなら
最低の恋人

きみの心は
やがて迎える冬よりも
冷たい

でも

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#092 一緒に猫を飼ってくれるひと

#092 一緒に猫を飼ってくれるひと

ずっと側にいるんだけど

一人になりたいときには
そうしてくれて

抱きしめてほしいときには
そうしてくれる

わたしもそうする

しにたいときには
一緒にしぬよと言ってくれる

あなたがしぬのは嫌だから
仕方なく生きてみようかと思ってしまう

そういう関係のことを
なんていうのだろう

家族じゃなくて恋人じゃなくて
親友かな

でも、キスしたり
裸で抱きあったりはするんだよ

一生いっしょにいる

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金魚

金魚

伝えたいことがあって
伝えようとはするのだけど

いつも
声には出ず
口を動かすばかり

ひとは
言いたいことを残して
硝子の前から去るか

そこにすら
やって来ない

𝐩𝐨𝐞𝐦 ♯6 𝐝𝐨𝐧𝐮𝐭

𝐩𝐨𝐞𝐦 ♯6 𝐝𝐨𝐧𝐮𝐭

君はドーナツの穴を見上げ

「まるで私の心みたい」

なんていうんだ

だから僕は

君のドーナツを取り上げ

食べちゃったんだ

🍩⁺₊
₊⁺

李朱
𓂃◌𓈒𓏲𓆸

ツィゴイネルワイゼン

ツィゴイネルワイゼン

時ほど無慈悲なものはなく
 
瞬きの間に暗転するせかいも
時の為せること

凪の如き時を求めても
目の当たりにするのは
雨に打たれる水面の如き狂騒 

情念の灯点したとて
凍える心に抗う術には為らず

縛られた時の中
いつか
聞こえた
あの声こそが
真実を告げていた

誰に告げていたのか
誰が告げていたのか
何を告げていたのか
何故
その時告げたのか

何もわからない

ただ
あの声こそが
真実

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保健室

切り替えて頑張れって言葉にも力が抜ける

好き嫌い

傷付け傷付き

色々な先生

ごめんなさいありがとう

色々な私

夜 先生しかいない学校

煌々と月と見慣れないコントラスト

久しぶりに ふわふわ歩く

名前も知らない先生達がみんな優しい

壁も棚も賑やかな残響

身長測ってみようよって保健室に立ち寄った

ずっと私のことを知っているようなトーンで

下の名前を呼ぶ保健室の先生

最後にこ

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ハレーション・ゴースト

ハレーション・ゴースト

視界が白み
世界がぼやけてゆく

目がおかしくなってしまったのか
視界の縁が
白く輝き
狭まってゆく

あゝ
世界が
私に愛想を尽かし
閉ざされてゆくんだ

白いものは
自分

世界に必要とされなくなり
消える前に輝いているだけ

だから
何も残せない

焼き付けるフィルムすら無い

光暈の中の幽霊として
褪せた紙に映るのみ

赦される世界など存在しない