歩多

妄想が大好きな人です。 ロングヘアへの憧れと執着が強め。 ジェンダーやフェミニズムに興…

歩多

妄想が大好きな人です。 ロングヘアへの憧れと執着が強め。 ジェンダーやフェミニズムに興味をもってから、自分の容姿へのコンプレックスなどが薄くなりました。恋愛感情よりも友情を推したい派です。 アニメや漫画の感想をつぶやいたり、お話も書いていきたいです。

マガジン

  • 創作:【リカ(ロングヘア創作小説)】

    昔、ロングヘア好きの方が多く集まるサイトに載せるために創作した小説です。ロングヘアに憧れる方、ロングヘアにしている方、ロングヘアの人が好きな方の為の小説です。

記事一覧

初めての俳句の会で、妄想が止まらなかった話

俳句とは、 五七五の中に季節の言葉を一つ入れて作る、アレである。 以上が、私が知っている俳句に関する全知識である。それ以上の知識を学ぼうとする情熱は、まだ無い。 …

歩多
3週間前
6

愛されるために「かわいい」を使い倒す時

「なあ、聞いてよ。うちの息子の反抗期が酷いのよ…。」 年配男性のHさんがメソメソしながら私に話しかけて来る。 私は「またか!」と呆れながらも、つい「そうなんですね…

歩多
1か月前
3

「かわいいね」と、言われたくない時

「この前、合コンで隣の女の子に『かわいいね』って言ったら、すんごい微妙な顔されたわ…。」 男友達のY君はため息をつきながら、「なんて言えばよかったんだよ…。」と…

歩多
1か月前
9

1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(3)

【ご注意ください】 物語の中に、学校内でのいじめの具体的な描写が含まれます。見出しに「昔の事」と入っている箇所が、該当します。 昔の事 ― 2年前  悠真が剣道を…

歩多
2か月前
2

1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(2)

日直日誌  日誌のリレー小説は、ピチピチのギャルの死の真相を暴こうとする、学園ミステリーのような展開になりつつあった。ここにきて、ようやくカラアゲ・アゲハが主…

歩多
2か月前

1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(1)

あらすじ 日直日誌  佐藤悠真(さとう ゆうま)が通う高校の1年B組は、クラス仲が良い。と、よく言われる。 確かに、そうかもしれない。と、悠真は思う。 だって、日直日…

歩多
2か月前
1

可愛らしく性的同意を取る方法が分からなかったので、ChatGPTに聞いてみた。

「彼氏が全然手を出してこない!」 既に3杯目のビールを飲みながら、A美は怖い顔で言った。 「私は、イチャイチャがしたいのに、彼が奥手過ぎて困る。どうしたら良いと思…

歩多
3か月前
16

お酒の席で起きた困ったトーク 

 先日、友人の男性からお酒の席でモヤモヤしたという話を聞いた。  その男性は、Aさんと呼ぶことにします。  Aさんは、今年の春に引っ越しをし、ご近所友達をたくさん…

歩多
1年前
3

ボーイッシュな女の子が居るなら、ガーリッシュな男の子も居るよね…?

 女性のファッションのバリエーションは、今は豊富で、スカートだけでなく、ズボンを履くことは当たり前です。学校でも職場でもボーイッシュなスタイルの女性は頻繁に目に…

歩多
1年前
6

【下半身の話】「男性器は大きい方が良い」という迷信について思う事

 先日、体育会系の人達が多く集まる飲み会で、久しぶりのド直球ハラスメント質問を受けて、面食らった。 既にお酒が入って数時間が経ち、下ネタトークが盛り上がり始めて…

歩多
1年前
7

フィクションでよく見る「幼い男の子を女の子として育てる」という風習について思う事

 フィクションの世界だと、よく「厄除けの為に男児を女児として育てるという伝統があって…」という流れで、中性的な美男子キャラが出てきたりします。 私が好きな漫画、…

歩多
1年前
9

蛙化現象について思うところ

 蛙化現象という言葉を、私は割と最近知りました。 どうやら、ずっと好きだったり憧れていた人が自分に好意を向け始めると、急に気持ち悪く感じて、嫌いになってしまう現…

歩多
1年前
16

女装する男性が非難される謎:ミソジニーとミサンドリーのダブルパンチ

 現代において、男性の服装をしている女性(男装女性)は、あまり非難されることが無く、自分の学生時代を振り返ってみても、クラスに2~3人はボーイッシュな女の子という…

歩多
1年前
11

『一目惚れ』だけでは納得ができなかったので、伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理由を勝手に妄想してみた。

 前に、少年漫画の男性キャラクターが女性キャラクターを好きになる理由が、一目惚れ一択だというのがモヤモヤするという内容のBlogを書きました。  ちょっと遅くなった…

歩多
1年前
6

「性的同意」の話を、もっとポジティブに楽しく話したい!

「不同意性交等罪」が成立し、同意がない性交は犯罪であるという事が徐々に広まりつつあります。性交だけでなく、性行為全般においても「同意」がとても大切であるという認…

歩多
1年前
10

フェミニズムを学び始めた私(女性)が、女装さんバーで癒されるわけ

 ここ数年間に、新たに始めた趣味が2つあります。  一つは、読書。もともと本を読むのが好きだったけれど、ここ最近はジェンダーやフェミニズムに関する本を読むことが多…

歩多
1年前
20
初めての俳句の会で、妄想が止まらなかった話

初めての俳句の会で、妄想が止まらなかった話

俳句とは、
五七五の中に季節の言葉を一つ入れて作る、アレである。

以上が、私が知っている俳句に関する全知識である。それ以上の知識を学ぼうとする情熱は、まだ無い。

だと言うのに、おとなの寺子屋のオフ会では、「句会」をやると言う。
句会は7月末なので、夏の句を作ることになる。
まさか、大人になってまで、俳句を作る宿題に頭を悩ませる事があるなんて想定していなかった。
一人あたり2句作るのは「宿題」な

もっとみる
愛されるために「かわいい」を使い倒す時

愛されるために「かわいい」を使い倒す時

「なあ、聞いてよ。うちの息子の反抗期が酷いのよ…。」
年配男性のHさんがメソメソしながら私に話しかけて来る。
私は「またか!」と呆れながらも、つい「そうなんですね…。」と話を聞いてしまう。無視したい。Hさん、話長いし。
でも、無視すると罪悪感がつのる。なぜなら、この年配男性Hさんはいつも聞いてほしい事があると泣きマネをするからだ。
大手企業で役員をやっているHさんは全身全霊で哀れっぽい雰囲気をまと

もっとみる
「かわいいね」と、言われたくない時

「かわいいね」と、言われたくない時

「この前、合コンで隣の女の子に『かわいいね』って言ったら、すんごい微妙な顔されたわ…。」
男友達のY君はため息をつきながら、「なんて言えばよかったんだよ…。」と、不機嫌そうに言った。

会って間もない同年代の女性に「かわいいね」は、確かに微妙だな…、と私は思った。
誉め言葉だし、Y君本人もその女の子と仲良くなりたくて言ったのだろう。
もしY君が女の子の外見ばかりを誉めていたらルッキズムにあたるかも

もっとみる
1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(3)

1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(3)


【ご注意ください】
物語の中に、学校内でのいじめの具体的な描写が含まれます。見出しに「昔の事」と入っている箇所が、該当します。

昔の事 ― 2年前

 悠真が剣道を始めたのは小学4年生の時だった。
 家から徒歩で15分の小さな道場で、子どもの剣道教室が開かれており、そこに週3回通った。そこでは、幼稚園児から中学生が一緒になって稽古をしていた。多くの子ども達が、4~5歳のうちから剣道を始めていた

もっとみる
1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(2)

1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(2)


日直日誌

 日誌のリレー小説は、ピチピチのギャルの死の真相を暴こうとする、学園ミステリーのような展開になりつつあった。ここにきて、ようやくカラアゲ・アゲハが主人公の座を取り戻し、友人であり、恋のライバルでもあったピチピチのギャルを殺した犯人を捜すべく、探偵役を担っていた。
 最新の日直日誌は、力強い、男子の字で書かれていた。

 その日の日直は、大田原だった。
なぜ、大田原が桃木から、あの手紙

もっとみる
1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(1)

1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(1)

あらすじ
日直日誌

 佐藤悠真(さとう ゆうま)が通う高校の1年B組は、クラス仲が良い。と、よく言われる。
確かに、そうかもしれない。と、悠真は思う。
だって、日直日誌を使って、クラス中でリレー小説を書いているのだ。
1学期に数人の女子生徒達が日直日誌の備考欄に、ふざけて数行の文章を書いたことがはじまりだった。そこから、日直の生徒が続けて物語を書き足していき、学期の終わりごろは、一つの創作小説が

もっとみる
可愛らしく性的同意を取る方法が分からなかったので、ChatGPTに聞いてみた。

可愛らしく性的同意を取る方法が分からなかったので、ChatGPTに聞いてみた。

「彼氏が全然手を出してこない!」

既に3杯目のビールを飲みながら、A美は怖い顔で言った。
「私は、イチャイチャがしたいのに、彼が奥手過ぎて困る。どうしたら良いと思う?」と、本人は真剣に悩んでいる様子。
この手の話をするのに、午後10時過ぎ、居酒屋にて、同性だけの飲み会ほど、向いていないシチュエーションは無い。
案の定、「押し倒せ」「旅行に連れて行け」「酔わせろ」「『しよ!』って叫べ」等々、アドバ

もっとみる
お酒の席で起きた困ったトーク 

お酒の席で起きた困ったトーク 

 先日、友人の男性からお酒の席でモヤモヤしたという話を聞いた。

 その男性は、Aさんと呼ぶことにします。

 Aさんは、今年の春に引っ越しをし、ご近所友達をたくさん作って、地元になじみたいと頻繁に近所の飲み屋さんに行っていました。彼がなじみにしていた小規模な飲み屋さんで起こった事です。
 一人で飲みたくない、誰かと話しながら飲みたいと思う時、彼はよくそのお店に行くそうで、小さなお店だからか、お客

もっとみる
ボーイッシュな女の子が居るなら、ガーリッシュな男の子も居るよね…?

ボーイッシュな女の子が居るなら、ガーリッシュな男の子も居るよね…?

 女性のファッションのバリエーションは、今は豊富で、スカートだけでなく、ズボンを履くことは当たり前です。学校でも職場でもボーイッシュなスタイルの女性は頻繁に目にします。しかし、男性のファッションのバリエーションはまだ少なく、スカートやロングヘアはまだまだ女性のものという固定概念が多くの人の中にあると思います。フェミニンな男性、もしくはガーリッシュスタイルな男性の姿はまだまだ目にする機会が稀です。

もっとみる

【下半身の話】「男性器は大きい方が良い」という迷信について思う事

 先日、体育会系の人達が多く集まる飲み会で、久しぶりのド直球ハラスメント質問を受けて、面食らった。
既にお酒が入って数時間が経ち、下ネタトークが盛り上がり始めている時でした。

「女性は、ち〇こ(男性器)は大きい方が良いと思っているんでしょ?」

 もちろん、男性からの質問です。
その場でフリーズし、何と言って返せば良いかわからず、「何言ってんの!?」と怒ったリアクションしかできなかった自分に腹が

もっとみる
フィクションでよく見る「幼い男の子を女の子として育てる」という風習について思う事

フィクションでよく見る「幼い男の子を女の子として育てる」という風習について思う事

 フィクションの世界だと、よく「厄除けの為に男児を女児として育てるという伝統があって…」という流れで、中性的な美男子キャラが出てきたりします。
私が好きな漫画、鬼滅の刃でも、お館様がそのように育てられたという描写がありました。
西洋・東洋問わず、実際に似たような風習があった地域もあったと聞いたことがあります。
病気や事故などの厄災を防ぐため、悪魔に命を取られないようにするため、生命力が男の子より強

もっとみる
蛙化現象について思うところ

蛙化現象について思うところ

 蛙化現象という言葉を、私は割と最近知りました。
どうやら、ずっと好きだったり憧れていた人が自分に好意を向け始めると、急に気持ち悪く感じて、嫌いになってしまう現象らしい。
 女性に多いと聞いたこともあります。

 すっごく、身に覚えがある。

 「蛙化」が起きてしまう理由は、既に多くの方が色々な媒体で推察されています。
 恋愛に対する憧れが強すぎる、理想の異性像が高すぎる、自己肯定感が低い人は「好

もっとみる

女装する男性が非難される謎:ミソジニーとミサンドリーのダブルパンチ

 現代において、男性の服装をしている女性(男装女性)は、あまり非難されることが無く、自分の学生時代を振り返ってみても、クラスに2~3人はボーイッシュな女の子という印象の子が居たように思います。
 対して、女性の服装をしている男性(女装男性)は、普段の生活では出会うことが少なく、時々、女装趣味に対して、誹謗中傷に近いネガティブな意見を聞くことがまだあります。

 なぜなんだろう、とモヤモヤ考えていた

もっとみる
『一目惚れ』だけでは納得ができなかったので、伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理由を勝手に妄想してみた。

『一目惚れ』だけでは納得ができなかったので、伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理由を勝手に妄想してみた。

 前に、少年漫画の男性キャラクターが女性キャラクターを好きになる理由が、一目惚れ一択だというのがモヤモヤするという内容のBlogを書きました。

 ちょっと遅くなったけれど、アニメ鬼滅の刃の蜜璃ちゃんの回想シーンを見たら、やっぱり気になったので言葉にしておきたいと思いました。
(「おばみつ」が好きです。靴下のシーンが丁寧に書かれていたのは本当に嬉しかった。)

伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理

もっとみる
「性的同意」の話を、もっとポジティブに楽しく話したい!

「性的同意」の話を、もっとポジティブに楽しく話したい!

「不同意性交等罪」が成立し、同意がない性交は犯罪であるという事が徐々に広まりつつあります。性交だけでなく、性行為全般においても「同意」がとても大切であるという認識も少しずつであるけれど、広まっていくのだろうなと思います。

性的同意の話になると、
「いちいち同意を取るなんて、ムードが壊れる。」とか、
「性交の前に契約書を交わさなくちゃいけないのか?」とか、
「どうやって、エッチなことに進んだらいい

もっとみる

フェミニズムを学び始めた私(女性)が、女装さんバーで癒されるわけ

 ここ数年間に、新たに始めた趣味が2つあります。
 一つは、読書。もともと本を読むのが好きだったけれど、ここ最近はジェンダーやフェミニズムに関する本を読むことが多くなりました。
 もう一つは、女装さんとお酒を飲みながらお話をする事。私がつい通ってしまうのは、All Gender Welcomeのバーで、女装さんが多く集う場所です。そこでは、スタッフさんや、お客さんとして来ている女装さんといろんなお

もっとみる