歩多

妄想が大好きな人です。 ロングヘアへの憧れと執着が強め。 ジェンダーやフェミニズムに興…

歩多

妄想が大好きな人です。 ロングヘアへの憧れと執着が強め。 ジェンダーやフェミニズムに興味をもってから、自分の容姿へのコンプレックスなどが薄くなりました。恋愛感情よりも友情を推したい派です。 アニメや漫画の感想をつぶやいたり、お話も書いていきたいです。

マガジン

  • 創作:【リカ(ロングヘア創作小説)】

    昔、ロングヘア好きの方が多く集まるサイトに載せるために創作した小説です。ロングヘアに憧れる方、ロングヘアにしている方、ロングヘアの人が好きな方の為の小説です。

最近の記事

愛されるために「かわいい」を使い倒す時

「なあ、聞いてよ。うちの息子の反抗期が酷いのよ…。」 年配男性のHさんがメソメソしながら私に話しかけて来る。 私は「またか!」と呆れながらも、つい「そうなんですね…。」と話を聞いてしまう。無視したい。Hさん、話長いし。 でも、無視すると罪悪感がつのる。なぜなら、この年配男性Hさんはいつも聞いてほしい事があると泣きマネをするからだ。 大手企業で役員をやっているHさんは全身全霊で哀れっぽい雰囲気をまとって話しかけて来る。 社会的なステータス、高額なお給料、幸せなそうな家族、都心の

    • 「かわいいね」と、言われたくない時

      「この前、合コンで隣の女の子に『かわいいね』って言ったら、すんごい微妙な顔されたわ…。」 男友達のY君はため息をつきながら、「なんて言えばよかったんだよ…。」と、不機嫌そうに言った。 会って間もない同年代の女性に「かわいいね」は、確かに微妙だな…、と私は思った。 誉め言葉だし、Y君本人もその女の子と仲良くなりたくて言ったのだろう。 もしY君が女の子の外見ばかりを誉めていたらルッキズムにあたるかもしれないと、私が注意すると、Y君は「そんなことないよ。彼女の言葉遣いのセンスとか

      • 1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(3)

        【ご注意ください】 物語の中に、学校内でのいじめの具体的な描写が含まれます。見出しに「昔の事」と入っている箇所が、該当します。 昔の事 ― 2年前  悠真が剣道を始めたのは小学4年生の時だった。  家から徒歩で15分の小さな道場で、子どもの剣道教室が開かれており、そこに週3回通った。そこでは、幼稚園児から中学生が一緒になって稽古をしていた。多くの子ども達が、4~5歳のうちから剣道を始めていたせいか、道場で会う同級生はみな既に剣道が上手くて、悠真は幼稚園児や小学校低学年の

        • 1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(2)

          日直日誌  日誌のリレー小説は、ピチピチのギャルの死の真相を暴こうとする、学園ミステリーのような展開になりつつあった。ここにきて、ようやくカラアゲ・アゲハが主人公の座を取り戻し、友人であり、恋のライバルでもあったピチピチのギャルを殺した犯人を捜すべく、探偵役を担っていた。  最新の日直日誌は、力強い、男子の字で書かれていた。  その日の日直は、大田原だった。 なぜ、大田原が桃木から、あの手紙を借りたのか、その理由を、クラスメイト全員が理解した。 文化祭の朝  色紙で

        愛されるために「かわいい」を使い倒す時

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        • 創作:【リカ(ロングヘア創作小説)】
          5本

        記事

          1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(1)

          あらすじ 日直日誌  佐藤悠真(さとう ゆうま)が通う高校の1年B組は、クラス仲が良い。と、よく言われる。 確かに、そうかもしれない。と、悠真は思う。 だって、日直日誌を使って、クラス中でリレー小説を書いているのだ。 1学期に数人の女子生徒達が日直日誌の備考欄に、ふざけて数行の文章を書いたことがはじまりだった。そこから、日直の生徒が続けて物語を書き足していき、学期の終わりごろは、一つの創作小説が出来上がっていた。学校に迷い込んだ子猫が主人公の、ほのぼのとした冒険ストーリーだ

          1年B組―『ピチピチのギャル』殺人事件(1)

          可愛らしく性的同意を取る方法が分からなかったので、ChatGPTに聞いてみた。

          「彼氏が全然手を出してこない!」 既に3杯目のビールを飲みながら、A美は怖い顔で言った。 「私は、イチャイチャがしたいのに、彼が奥手過ぎて困る。どうしたら良いと思う?」と、本人は真剣に悩んでいる様子。 この手の話をするのに、午後10時過ぎ、居酒屋にて、同性だけの飲み会ほど、向いていないシチュエーションは無い。 案の定、「押し倒せ」「旅行に連れて行け」「酔わせろ」「『しよ!』って叫べ」等々、アドバイスとは名ばかりの、昭和的エールを、私と女友達2名はまくし立てた。 でも、ふと

          可愛らしく性的同意を取る方法が分からなかったので、ChatGPTに聞いてみた。

          お酒の席で起きた困ったトーク 

           先日、友人の男性からお酒の席でモヤモヤしたという話を聞いた。  その男性は、Aさんと呼ぶことにします。  Aさんは、今年の春に引っ越しをし、ご近所友達をたくさん作って、地元になじみたいと頻繁に近所の飲み屋さんに行っていました。彼がなじみにしていた小規模な飲み屋さんで起こった事です。  一人で飲みたくない、誰かと話しながら飲みたいと思う時、彼はよくそのお店に行くそうで、小さなお店だからか、お客さん同士の仲も良く、常連さんも気さくな人が多いと気に入っていたと言います。  そ

          お酒の席で起きた困ったトーク 

          ボーイッシュな女の子が居るなら、ガーリッシュな男の子も居るよね…?

           女性のファッションのバリエーションは、今は豊富で、スカートだけでなく、ズボンを履くことは当たり前です。学校でも職場でもボーイッシュなスタイルの女性は頻繁に目にします。しかし、男性のファッションのバリエーションはまだ少なく、スカートやロングヘアはまだまだ女性のものという固定概念が多くの人の中にあると思います。フェミニンな男性、もしくはガーリッシュスタイルな男性の姿はまだまだ目にする機会が稀です。  先日、女装さん(女性の服装をする男性)が集まるバーで、心がしびれるかっこいい

          ボーイッシュな女の子が居るなら、ガーリッシュな男の子も居るよね…?

          【下半身の話】「男性器は大きい方が良い」という迷信について思う事

           先日、体育会系の人達が多く集まる飲み会で、久しぶりのド直球ハラスメント質問を受けて、面食らった。 既にお酒が入って数時間が経ち、下ネタトークが盛り上がり始めている時でした。 「女性は、ち〇こ(男性器)は大きい方が良いと思っているんでしょ?」  もちろん、男性からの質問です。 その場でフリーズし、何と言って返せば良いかわからず、「何言ってんの!?」と怒ったリアクションしかできなかった自分に腹が立つ。一緒に居た女性達も「それ、セクハラだから!」と怒っていました。  でも、

          【下半身の話】「男性器は大きい方が良い」という迷信について思う事

          フィクションでよく見る「幼い男の子を女の子として育てる」という風習について思う事

           フィクションの世界だと、よく「厄除けの為に男児を女児として育てるという伝統があって…」という流れで、中性的な美男子キャラが出てきたりします。 私が好きな漫画、鬼滅の刃でも、お館様がそのように育てられたという描写がありました。 西洋・東洋問わず、実際に似たような風習があった地域もあったと聞いたことがあります。 病気や事故などの厄災を防ぐため、悪魔に命を取られないようにするため、生命力が男の子より強いと信じられていた女の子の恰好をさせる…、ということらしいです。 (実際のところ

          フィクションでよく見る「幼い男の子を女の子として育てる」という風習について思う事

          蛙化現象について思うところ

           蛙化現象という言葉を、私は割と最近知りました。 どうやら、ずっと好きだったり憧れていた人が自分に好意を向け始めると、急に気持ち悪く感じて、嫌いになってしまう現象らしい。  女性に多いと聞いたこともあります。  すっごく、身に覚えがある。  「蛙化」が起きてしまう理由は、既に多くの方が色々な媒体で推察されています。  恋愛に対する憧れが強すぎる、理想の異性像が高すぎる、自己肯定感が低い人は「好き」と言われてもそれを信じない…等々。  「自分の場合は、こういう感じで蛙化っ

          蛙化現象について思うところ

          女装する男性が非難される謎:ミソジニーとミサンドリーのダブルパンチ

           現代において、男性の服装をしている女性(男装女性)は、あまり非難されることが無く、自分の学生時代を振り返ってみても、クラスに2~3人はボーイッシュな女の子という印象の子が居たように思います。  対して、女性の服装をしている男性(女装男性)は、普段の生活では出会うことが少なく、時々、女装趣味に対して、誹謗中傷に近いネガティブな意見を聞くことがまだあります。  なぜなんだろう、とモヤモヤ考えていたところ、「ミソジニー」と「ミサンドリー」という言葉を知り、何となく腑に落ちたよう

          女装する男性が非難される謎:ミソジニーとミサンドリーのダブルパンチ

          『一目惚れ』だけでは納得ができなかったので、伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理由を勝手に妄想してみた。

           前に、少年漫画の男性キャラクターが女性キャラクターを好きになる理由が、一目惚れ一択だというのがモヤモヤするという内容のBlogを書きました。  ちょっと遅くなったけれど、アニメ鬼滅の刃の蜜璃ちゃんの回想シーンを見たら、やっぱり気になったので言葉にしておきたいと思いました。 (「おばみつ」が好きです。靴下のシーンが丁寧に書かれていたのは本当に嬉しかった。) 伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理由は、見た目が可愛いから、だけなわけが無い! と、私は思うので、一目惚れの他にど

          『一目惚れ』だけでは納得ができなかったので、伊黒さんが蜜璃ちゃんを好きになった理由を勝手に妄想してみた。

          「性的同意」の話を、もっとポジティブに楽しく話したい!

          「不同意性交等罪」が成立し、同意がない性交は犯罪であるという事が徐々に広まりつつあります。性交だけでなく、性行為全般においても「同意」がとても大切であるという認識も少しずつであるけれど、広まっていくのだろうなと思います。 性的同意の話になると、 「いちいち同意を取るなんて、ムードが壊れる。」とか、 「性交の前に契約書を交わさなくちゃいけないのか?」とか、 「どうやって、エッチなことに進んだらいいのかわからない。」とか、 「それじゃあ、もうお付き合いができないじゃないか!」と

          「性的同意」の話を、もっとポジティブに楽しく話したい!

          フェミニズムを学び始めた私(女性)が、女装さんバーで癒されるわけ

           ここ数年間に、新たに始めた趣味が2つあります。  一つは、読書。もともと本を読むのが好きだったけれど、ここ最近はジェンダーやフェミニズムに関する本を読むことが多くなりました。  もう一つは、女装さんとお酒を飲みながらお話をする事。私がつい通ってしまうのは、All Gender Welcomeのバーで、女装さんが多く集う場所です。そこでは、スタッフさんや、お客さんとして来ている女装さんといろんなお話ができます。  もともと、お酒を飲むのが好きなので、一人でも飲みに行くことは

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          少年漫画では、男性キャラの恋心がギャグとして扱われがちじゃない?

          先日、久しぶりにマンガ好き女子友達と、ランチに行った。 もちろん、漫画の話で盛り上がった。少女漫画も少年漫画も同じくらい大好きな人達。 そこで、ふと、「少年漫画では、男子の恋心がギャグにされがち、雑に扱われがちだよね」という話題が出た。そして、「その男性キャラが女性キャラに惚れている理由がシンプルに『一目惚れ』という説明しかない事が多い。」 確かに!! って、共感し、とある漫画に出てくる二人のキャラクターを思い出した。 私は一時、鬼滅の刃にドはまりし、漫画を一気読みし、

          少年漫画では、男性キャラの恋心がギャグとして扱われがちじゃない?