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少年漫画では、男性キャラの恋心がギャグとして扱われがちじゃない?

先日、久しぶりにマンガ好き女子友達と、ランチに行った。
もちろん、漫画の話で盛り上がった。少女漫画も少年漫画も同じくらい大好きな人達。
そこで、ふと、「少年漫画では、男子の恋心がギャグにされがち、雑に扱われがちだよね」という話題が出た。そして、「その男性キャラが女性キャラに惚れている理由がシンプルに『一目惚れ』という説明しかない事が多い。」

確かに!!

って、共感し、とある漫画に出てくる二人のキャラクターを思い出した。

私は一時、鬼滅の刃にドはまりし、漫画を一気読みし、今もアニメを楽しみに見ています。
そして、もちろんあの人が大好き。
我妻 善逸 君。
彼の普段のヘタレっぷりと、逆境に強いというギャップがすごく好き。優しさや誠実さが表れるシーンが多くて、かっこいいなあと思うのだけど…、どうしてもドン引きしてしまう一面がある。

女性へのアプローチが下手すぎる

おそらく、シリアスな場面が多い漫画の中で、善逸君の女性好きな一面がわかるシーンは、心を和ませる役割があるんだろうけど、「そのアプローチと反応は嫌われるぞ!」って、思ってしまう。
具体的には、
・道で会っただけの女性に「結婚して」と言って泣きすがる
・女子と一緒に訓練することの喜びを熱弁(顔が怖い)
などなど。
 
恋心というか単に女性に対する執着心が強い一面を、面白おかしく表現しているのだと思う。
 
確か、善逸君が襧豆子ちゃんを好きになった理由は、『一目惚れ』だったかと。
本命の襧豆子ちゃんに対しては、ドン引きするようなアプローチは無かったと思うのだけれど、最初は炭治郎に対して露骨に嫉妬心を露わにしていたような…。
 
もう一人、柱の伊黒 小芭内さんも、恋柱の蜜璃ちゃんへの恋心が強すぎて、仲が良さそうな炭治郎君に嫉妬心をぶつけるシーンがあったような…。
そして、壮絶な過去を持つ伊黒さんが蜜璃ちゃんに恋した理由も『一目惚れ』だった。
 
恋心を中心に、登場人物の心情を丁寧に説明してくれる少女漫画と違って、少年漫画は一つの目標(鬼と無惨を倒す!)を遂行する事に焦点があたることが多いから、各キャラクターの恋心はあまり丁寧に描かれないのはしょうがないと思う。
 
でも、カナヲちゃんが炭治郎に対して抱く恋心はわりと丁寧に描かれていたと思う。(一目惚れじゃなくて、明らかに炭治郎の内面に惹かれたことがわかるシーンがある。)
 
だから、何となく下記が気になってモヤモヤしてしまう。

・    善逸君が襧豆子ちゃんを好きになったのは、単に外見が好みだったからなのか?
・    身内の女性達に壮絶な虐待を受けたことから女嫌いになったキャラクターである伊黒さんが女性に一目惚れするかな?

『一目惚れ』って、便利な言葉だと思う。
もちろん、外見が好みで気になって、話しかけたり交流をはかるうちに、内面も好きになっていくことが多々あるだろうから、恋の始まりが一目惚れというのは、現実でもよくあることだと思う。

でも、男性キャラの恋心がギャグとして表現される漫画ばかりをたくさん読んでいたら、下記のような弊害もちょっとだけあるのではないかとも思った。(少年漫画にもたくさん、いろんなお話があるから、きっとキャラクターの恋心を丁寧に描いてくれるお話しもたくさんあるのだとは思う。)

・    男子が、いざ誰かを好きになった時に、真剣に誰かに相談する事が難しく感じるのでは?
(からかわれそう、馬鹿にされそう…、など、ちょっと身構えてしまう。)
・    自分がその女の子を好きになった理由が「一目惚れ」「外見が好み」しか思い浮かばないので、その女の子と仲良くなりたくて話しかける時も「かわいいね」「きれいだね」と、外見をほめる言葉しか言えない。
(外見をほめられて嬉しい女子は多いけれど、それだけだと仲良くなりづらいと思う。)


逆に言うと、キャラクターの気持ちの動きを全て描き切らないことによって、「ならば、そこは私が妄想します!」「そこから先は私が創作します!」と張り切ってくれる読者 兼 二次創作者がたくさん生まれるのだと思う。

私も、張り切って妄想&考察したい♡。

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