【下半身の話】「男性器は大きい方が良い」という迷信について思う事
先日、体育会系の人達が多く集まる飲み会で、久しぶりのド直球ハラスメント質問を受けて、面食らった。
既にお酒が入って数時間が経ち、下ネタトークが盛り上がり始めている時でした。
「女性は、ち〇こ(男性器)は大きい方が良いと思っているんでしょ?」
もちろん、男性からの質問です。
その場でフリーズし、何と言って返せば良いかわからず、「何言ってんの!?」と怒ったリアクションしかできなかった自分に腹が立つ。一緒に居た女性達も「それ、セクハラだから!」と怒っていました。
でも、なんでこの言葉がこんなにも腹立つのか、自分の中でモヤモヤするのかわからなかったのですが、ようやく言葉にできそうな気がするので書こうと思いました。
まず、上記質問に対する私の答えは、
「そんなわけないじゃん!馬鹿なの?」です。
理由は2つあります。
モノより、持ち主がどんな人であるかの方が気になる。
「大きい方が良いと思っているに違いない」という決めつけは、女性の身体の事情を一切考えない冷たい妄信だから。
1.モノより、持ち主がどんな人であるかの方が気になる。
当たり前ですが、モノよりもその男性自身がどんな人であるかの方がよほど気になります。なので、上記質問の意味がよくわからないというのが本音です。
上記質問をしてくる男性は、女性の事を、その女性がどんな人であるかよりも、女性の身体や女性器により強い関心があるからこそ、このような質問してくるのではないだろうかとも考えてしまいます。
だからこそ、上記質問を受けた時、強い怒りと呆れの感情が湧いてくるのだと思います。
他人の内面を知ろうとしないで、身体や性器にばかり関心がいく人とは、あまり仲良くなりたくはありません。なので、私は距離を取るようにしています。
2.「大きい方が良いと思っているに違いない」という決めつけは、女性の身体の事情を一切考えない冷たい妄信だから。
きっと、上記質問をしてくるタイプの男性は、自分の身体や性器にコンプレックスがあるのかもしれません。大きさだったり、形だったり、人間だったら様々な形があって当然なのに、なぜか〇〇が普通という認識が広まっていて、自分が標準と比べてどうなのかを気にしてしまう…というのは何も性器に限った話ではありません。
女性も当たり前ですが、人間で、個性があります。性器の形にも個人差があります。
「大きい方が良いんでしょ?」という質問をされた時に、ふと感じる疑問があります。
それは、
「もしかして女性器はフリーサイズだと思われているのではないか…?」ということです。
洋服でフリーサイズと言えば、身長が大きい人も小さい人も、だいたい素敵に着こなすことができる服です。確かにフリーサイズの服は、多くの人にとって心地よく着る事ができます。しかし、それでも乱暴に着ようとしたり、とても大きい人が無理やり着ようとしたら服は破けてしまいます。
話が若干それましたが、女性器も伸縮はしますが個人差があり、女性器自体が小さい人、伸びにくい人なども多く居ます。女性器はフリーサイズではありません。当然、大きすぎる男性器は入らない場合もたくさんあります。
「大きい方が良い」という迷信は、きっと男性自身の悩みも増長させているけれども、女性にとってもプレッシャーとなります。セックスの際に、男性器が入りづらかったり、性交痛に悩んでいる女性にとってはこの迷信は苦痛の種でもあります。
お風呂場などでは、男性器は自分からも他人からも見える位置に付いています。その為、他人と比較したり、他人からからかわれたりして、コンプレックスを強めてしまう人も居るかもしれません。
女性器は逆です。自分からも他人からも見えにくいところにあります。自分で自分の性器を確認するためには鏡を使わないと見る事ができません。その為、自分の性器を見たことが無い女性は沢山いると思います。
初めて自分の性器を見せる相手が、パートナーだった場合、そのパートナーの対応から自身の性器に対する「評価」を知ることになるのです。
初めてセックスをしようとしたけれど、その後、彼と連絡が取れなくなった。
彼に裸や性器をからかわれた。
セックスしたら、彼の態度が冷たくなった。 などなど…。
ありがちな対応かもしれませんが、こういった経験から「彼が冷たくなったのは、私の身体や性器がおかしいからだ!」と、強烈な劣等感を抱く女性も多く存在します。
「大きい方が良い」だけではありません。
「〇〇な方が良い」という迷信は、男女双方にとって残酷なコンプレックスを生む原因になります。
性器の話は、決めつけたような言い方をすると、言っている本人も傷ついているのかもしれないけれど、聞いている人達も(男性も女性も)傷つく可能性が高いです。
お酒の席の話題には向かないのでやめて欲しいです…。
最後に、もし性交痛に悩んでいる女性が居たら、こちらのサイトの情報が助けになるかもしれませんので、おすすめします。
性交痛の悩みにサヨナラ fuanfree
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