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【エッセイ】燃え上がる夕日のように
真っ赤な太陽の光が、自分の体を包み込んでいく。まるで、気分が沈んでいることを、責められているようだ。失敗続き、嫌いなことの多い人生だったが、この瞬間だけは行き急ぐ必要があるように思えて仕方ない。
なぜなら、自分と中心にして燃え上がるような感覚。火刑にでも、されているような、そんな錯覚を覚える。視界が徐々に染まり、唐突にその世界は、業火の灯へと姿を変える。
僕は普通に生きているだけなのに。その事
【エッセイ】砕け散れ、世界
どうでもいいから、何でもいいから世界が崩壊しないだろうか。今すぐに神様が降臨して、そのまま真っ二つに割ってくれないか。そうだ、そうすれば、もっといい世界になるんじゃないか。
そんな下らない妄想をする。それほどまでに、この世界は生きづらいんだと思う。くだらない人間関係、要らない心配、無駄な不安に、こちらの心配を掻き立てるだけのSNS。溢れかえる無駄な情報に、もう見るだけで疲れてしまう。
自分はS
【エッセイ】変革と心の傷
本を読んでいると、人生が変わる瞬間がある。まるで、小説の中で主人公ではなく、ヒール。つまり、悪役に感情移入して賛同してしまった時のように。
そうなると、非常に不思議なものでこれまで「自分が正義だ」と思っていたことが、本当にどうでも良いことに感じてしまう。自分の根幹を揺らがせる出来事、衝撃というのは、きっとそんなことなんだろう。
価値観が一変するということは、「自分が価値を感じたことに価値を感じ
【エッセイ】無趣味と読書
「なぁ、お前の趣味はなんだ?」
「え、読書だけど」
「なるほどお前は無趣味なのか。やってて楽しいことはないのか?」
「さぁ?別に、自分のしたい事をしていけばいいだろ。趣味なんて人に威張るものでも、自慢することでもないだろ?自分が好きなことで継続していることでしかないんだから」
「だからお前はモテないんだよ」
そういって、僕の友人は豪快に笑った。
今日はこんな会話、一幕を切り取って少し考えてみた
【エッセイ】軽く小説を嗜む日があってもいい
本を読むときは、時間を決めて読み込む。それは、小説の読み方だ。僕は基本的に小説を読む際には、1時間と決めて読み始める。それ以上の時間集中していると、その後の作業に響くからだ。もちろん、休日で何もない日には5時間ずっと本を読んでいることもある。
ただ、今回は軽く小説を楽しむことをテーマにして考えてみた。
小説を読んでいる間、周りの情報は可能な限りシャットアウトが理想的だ。その状態で、本と自分との対