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『X集客の教科書:500フォロワーで稼げる人10万フォロワーで稼げない人』門口拓也著、KADOKAWA、2023
感想合計の文字数は7万余り。非常に丁寧な説明。
プロローグXなら、どんな人でも稼げる
本書を手に取っている方は、こんなことを考えたことがあるかもしれません。
しかし実際には、Xで稼ぐ方法は再現性が高く、どんな人でも少ないフォロワーで、お小遣い程度から本業以上までのお金を稼ぐことが可能です。
X集客には、成功者しか知らない「勝ちパターン」があります。
そして自己流で失敗する人には、共通の「
『兵器市場:国際疑獄の構造 下』アンソニ・サンプソン著、TBSブリタニカ1977
読書感想文この本は上下からなっているが、自分にとっては12章のカリフォルニアという割と日本人になじみ深い地域が軍需産業のメッカだったこと、13章が日本の所謂ロッキード事件だったこと、14章の70年代半ばにイランに米軍需産業が入れ込んだことが79年の革命との対比であまりに皮肉だったことなどから、下巻の方がはるかに印象に残った。まあ、単純に時代が現代に近いということでもある。やはり、WW2なんかは完全
もっとみる『兵器市場:国際疑獄の構造 上』アンソニ・サンプソン著、TBSブリタニカ1977
日本語版に寄せて私は兵器の国際取引きについて調べ始めたころ、日本がこの問題について、きわめて重要な光を当てられることに気づいた。それは二つの大きな理由による。
きわめて明白なことだが、第1に日本は軍事、民間計画を含め、ロッキード事件が最も目立ち、広範囲にわたった国だということである。東京における贈賄行為の暴露によって、多国籍企業の工作がユニークにも観察された。それに続く日本の捜査と裁判によって
『極超音速ミサイル入門』能勢伸之著、イカロス出版、2021
はじめに~忍び寄る影、新たな脅威、極超音速ミサイルとは~本書のテーマは、中国、ロシアが開発・配備を先行し、米国その他の国々がその後を追う、新たなる兵器「極超音速ミサイル」である。
極超音速ミサイルの「極超音速」とはマッハ5以上つまり、音速の5倍以上の速さのことだが、一般にロケット・ブースターで打ち上げ、標的目指して落下する弾道ミサイルでも、極超音速に到達する。そして極超音速ミサイルは、弾道ミサイ
『最貧困シングルマザー』鈴木大介著、朝日新聞出版、2015
プロローグ2009年ほどメディア上でシングルマザーの経済的窮状が報じられたことはなかったように思う。4月に自公政権下で廃止された生活保護の「母子加算」。これを復活させるかの論議に加え、緊急経済支援であった「子育て応援特別手当」の執行停止も論議を呼んだ(母子加算は09年12月に復活)。だがそんなニュースを、僕は寒々とした思いで聞いていた。
僕の前著は、親元や児童養護施設などを長期間にわたって飛び