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反抗期、親の向き合い方について考える~反抗心が今の私を作ったことに気づけた話

こんにちは、水無瀬あずさです。

6月3日(土)に会社の友達2人と久しぶりに飲んだのですが、友達の1人がゴールデンウィークに北海道旅行に行ったらしく、お土産に「150歳若返るふりかけ」というのをいただきました。なんて魅力的な商品名でせう。

早速開封しました

塩昆布と白ゴマ、おまけに愛情まで入っているのです。たいへんお買い得ですね!(いくらなのか知らんけど)今日の朝食に早速いただいたので、私は間もなく細胞レベルまで若返れるはず。いやすでに若返ったのかもしれない。夫には「いや、それ細胞すら消滅するでしょ」と突っ込まれましたが、それはそれ。カムバック若さ!!

とアホな導入はさておき、先日たまたまYahooニュースでこんな記事を見つけました。子どもの反抗期についてのもの。

中2息子と会話ができない!」というセンセーショナルな見出しが躍っていました。中2、まさに我が家の長男と同じ年齢です。会話ができない・・・だと・・・?うちの長男、話しかけてもいないのに一日中ずーーっと話しかけてくるわけですが。私の仕事中でもお構いなしに話しかけてくるので、「ちょっと黙ってくんない?」と注意することさえあります。口答えはまあするけど、それ幼稚園の時からだしな。ってことは、あれ・・・?うちの子、反抗期なんてないのでは?ってか反抗期がないことってあるの??と調べてみたところ、イマドキの子は反抗期がないのも割と普通らしい。

私自身、中学生から高校のはじめくらいまで、両親、とりわけ父に大変反抗した記憶があります。特に何がってわけじゃないけどすべてが気に入らなくて、父に話しかけられるたびにイライラしていましたけど。ないんだ、今の子にはあれが。

そこで今回は、我が子の反抗期について掘り下げて考えてみました。思春期、親に反抗することって、大人になるうえで意外と大切なプロセスだと思うんですよ。だから、我が子が反抗してくることを頭ごなしに否定するんじゃなくて、それに対して大人がどんなふうに向き合えるか、大事なのはそこなんじゃないかなって。私は日々の子どもたちとの接し方でいろいろ気を付けていることがあるので、そのあたりもご紹介してみようかなと思いました。正解が何かなんて、まだ分からないけどね。

梅雨入り前のじめじめと嫌な時期ですが、よろしくお付き合いください!

中2は反抗したいお年頃

そもそも反抗期とは「第一次反抗期「中間反抗期」「第二次反抗期」ってのがあるんだそうです。中間ってなんだ中間って

出典:小学生の反抗期はいつからいつまで?反抗期の子どもに対する親の接し方とは?|学研の家庭教師

いわゆる2歳児のイヤイヤ期も「反抗期」だったことを知りました。これを見た限り。つまり1歳から17歳くらいまでは継続的にずっと反抗期ってことですよね。辛い辛すぎる。小6と中2の息子たちは、ちょうど第二次反抗期に当たるようです。親からの自立を望んでいるのか息子たちよ・・・自立してええんやで

イマドキの子は反抗期がない?

立ち返って我が子を見るに、我が家には小6と中2の息子たちがいますが、ときに反抗的な態度をとることはあれど、反抗期というほど激しいものではないような気がします。

自分は中学生から高校の前半くらいまで、父親のことが嫌いで嫌いで仕方ないと思った時期がありました。娘が父親に対して言う暴言として「うるさい」「くさい」などがありますが、特にそういうことを感じたことはなくて。ただ漠然と、でも激しく嫌いだったんです。同じ空間にいるのも嫌で仕方なくて、父親が仕事から帰ってきたらすぐ部屋に引っ込むようにしていました。だからほとんど父親と顔も合わせなかったですね。今考えると父親かわいそう。

3つ上の兄も、父親に反抗的な態度を取ってよく怒られていたものです。私の父は割と強権的・強圧的なので、言いたいことがあっても反論を許されなかった兄は、決まって母に怒りをぶつけていました。私は父のことは嫌いだったもののケンカをするようなことはなく、そんな兄を見て「要領悪いなアイツ」といつも思っていましたね。

そんな感じに人並みの反抗期を過ごした私としては、我が子たちの反抗期っぽいそぶりもないのが気になります。それって正しい成長過程なのか?と調べてみたところ、少し前のもの(2016年)になりますが、イマドキの男の子は反抗期がないのも普通らしいという記事を発見しました。

「友達親子」なんて言葉が少し前に流行りましたが、親子関係は昔に比べるとタテではなくヨコ関係になっていることが明らかになった形ですね。以前読んだ本のご紹介で、Z世代は「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」より「ザッソウ(雑談・相談)」を好む傾向について書きましたが、親子にもそういう距離感が求められているということでしょうか。より身近で距離が近くなったというか、ナメられやすいっていうか・・・。

この調査を見て驚いたのは、「母親との外出に抵抗がない子ども」の割合が、男性で71.8%という結果です。確かに我が家の中2男子も、私と二人で出かけるのに嫌がるそぶりを見せないんですよね。よく本人に「嫌なら無理しなくていいよ」って気を遣うんですけど、「いや別に嫌じゃないし」って返されるんです。私、中学校のとき、親と出かけるの超絶嫌だった記憶があるので、こういうのが不思議で仕方ないんですけど。

ちなみに夫にこの話をしたところ、夫も反抗期と呼べるほどのものはなかったとのこと。ってことは遺伝でもあるのかなあ。

反抗期がない理由について調べたところ、原因として考えられるのは以下のようなものと書いてありました。

1. 親が反抗期とみなしていない
2. 親と良好な関係が築けている
3. お子さんの気質・性質
4. ご家庭で強い暴力がある
5. 甘やかしてしまっている
6. 精神的(うつ等)な疾患がある

引用元:子どもに反抗期がないのはなぜ?ポジティブな理由とネガティブな理由|家庭教師のあすなろ

うーん。考えられるのは2「良好な関係が築けている」、3「子どもの性質」、5「甘やかしすぎ」のどれかだと思うのですが。夫には割と厳しいと言われたので、5はないのかなあ。2だったら嬉しいんだけど。

どう向き合う?私と我が子の反抗期

反抗期はないにしても、思春期で扱いが難しい時期の息子たち。つかず離れずが基本かなと思っているので、距離感を大切にしています。そんな私が心がけていることをいくつかご紹介してみます。

口は出すけど手は出さない

子どもたち、二人ともそれなりに大きいので、見た目だけならいっちょまえに大人と変わりません。なので、基本的に大人と同じ扱いをしてあげることが大切だと思っています。私は子どものころ、「自分だけ子ども扱いされる」って一番いやなことだったんですよね。自分が子どものころ嫌だったことは、自分の子どもたちにも絶対しないことが鉄則だと思います。本人たちはそこまで気にしていないかもしれませんが・・・。

ただ、大人と同じようにとはいえ、やはり考え方が未熟だったり、知らないことが多かったりはするもの。適切なタイミングでアドバイスはしてあげないといけません。そこで、「こういうふうに思われるかもよ」「こうやってする人が多いよ」「お母さんはこうしたほうがいいと思うよ」と、適宜アドバイスはするようにしています。逆を言えば、それ以外のことはしない。

基本的に私、どんなことも「どうせ私じゃないし」って思う人です。私以外の人は、血がつながった家族だって他人であると思っています。かつて母と喧嘩した時、こういう意味合いのことを言ったら「あんたはなんて冷たい女なんだ」と泣かれました。でもこれが真理だと思うんです。私じゃない人に、私と同じ考えを強要するのは違う。だから、意見を言うだけで留めるのです。

押し付けず、選択肢を与える

成人以来、実母とは喧嘩が絶えなかったものの、母の考え方で数少ない共感できた部分がこれです。悩んだとき、立ち止まったとき、「これが正解だ」というのではなく、「こんな選択肢があって、こんな選択肢もある。ほかにもあるかもしれない。どれを選んでも、ちゃんと応援するよ」って言ってもらえたこと。とてもありがたかったです。

数少ない選択肢であっても、「自らの意思で選び取った」と思えるかどうかが大事だと思います。自分が選んだからこそ、どんな結果だったとしても「自分が選んだ結果」として納得できると思うんです。

自分から話してくれる時期を待つ

子どもたちが幼稚園のころ、「今日幼稚園どうだった?」と聞いても「べつに」とか「普通」とか返されて、質問の仕方が悪かったことを学びました。「今日○○があったみたいだけど、何をやったの?」「今日ママが行ったとき〇〇をやってたけど、一緒にいた友達って仲良しなの?」みたいな感じで、具体的な話を挙げて、適当な返しができないように聞くのがいいんだとか。小学生低学年くらいまではこの聞き方でいけました。

高学年になってくると、友達との間で秘密の話なんかも出てくるようで、「ママには話せないんだけどいろいろあってね」というようなことがちらほら出てくるようになりました。そうなってくると、なるほど問い詰めるのも違うなと思ったので、あえて聞かないことを心がけました。なにかのついでもちらっと聞いて、返事が微妙ならそれ以上は聞かないって感じ。

それでも時々すごく話したいことが出てくるようで、何も聞いていないとかえって「ねえねえ聞いて、ちょっと今日こんなことがあってさ!」と自分から話してきてくれるようになりました。だいたいお風呂に入る前後と食事中、あと寝る前に忙しい時間が多いかな。「なんで今?時間いっぱいあったじゃん!」と思う時に限って大事な話を教えてくれたりするんですが、本人が「話したい」って思うタイミングがとても大事だと思うので、極力邪魔しないで最後まで聞くように心がけています。

仕事中に話しかけられることもあるので、「ちょっとまって、〇時まで仕事だから、そのあとで聞きたい」と伝えるようにしています。タイミング、大事ですね。

「イマドキ」の若者の生態を知る

中2の長男はZ世代ですが、小6の次男はα世代って呼ばれるらしい。

Z世代とα世代は大きな違いはないけど、α世代のがよりデジタルネイティブなんだとか。違いが分からんぞ。

一方の私は昭和生まれ、X世代でもY世代でもなく、いわゆる団塊ジュニア世代ど根性論全盛の時代を生きた世代です。授業中に教室とか廊下で立たされるのとか普通だったし、先生がたたいたりするのも割と普通にあったし、夏の体育で水を飲むことは許されず、体育館で長々と校長先生の話を聞かされて倒れる人が続出で、まさに耐え忍ぶことを強いられた世代です。長男に「それ何て昭和?」って笑われたけど、同世代のみなさん、そんな時代でしたよね!?

Zだろうがαだろうが、私たち親世代とのジェネレーションギャップは頑張って埋まるものではありません。感覚が違うんだから仕方ないのよ。でも、知らないから理解できないっていうのも違うと思うので、理解できなくても知る努力をしようというのが私の考え方です。Webライターの仕事にも繋がるかと思うので、若者の動向とかについてはさまざまな視点からインプットするようにしています。先日ブックオフで見つけたこの本も面白かった。

2016年なので少し前のものではありますが、デジタルネイティブの若者がどんな志向でどんな発想で行動しているかを分析しています。興味深かったのは、SNSでも空気を読むからこそ自分に「キャラ付け」をしているというもの。複数のキャラでアカウントを使い分け、「興味のない人のタイムラインを汚さないように」しているんだとか。こっちのアカウントではオタクキャラ、こっちではリア充、みたいにアピールレベルをコントロールするんだそうです。たぶんみんな無意識にそれをしているってことなんだな、すごい。

こういうギャップを理解はできないまでも「知っておく」ことって実は大事だと思っていて。違いが分かれば、少なくとも対応は考えられるんじゃないかなあ。まあ、我が子たちに適用できるかは分からないんですが、人生日々勉強の一環として、若者研究は続けていきたいと思っています。

反抗は次のステップへ進む原動力

思い返してみるに、これまでの私の人生って、反抗心が人生を決めたと言っても過言ではありません。親から離れたくて一人暮らしをしたし、会社に不満があったから経験を積んで転職したし。人生の岐路には、必ず何かに対する反抗心があった気がするんですよ。人間、何かに対して反抗心があるからこそ、嫌なことでも「こなくそ!!」って歯を食いしばって頑張れるし、乗り越えられるんじゃないかなあ。もうこの考え方が古いってことなのかも。

我が家の長男は、「いつか一人暮らしをしたほうがいいよ」って私が話したら、「家の居心地がいいから出たくない」って言い張るのですよ。今の生活に不満がないっていうのはいい面でありつつ、自立という意味では出たほうがいいんじゃないのとも思ったり。

そういう時代なんだよって言われるとそうかもしれないけど、実は反抗期って成長過程でとても大事なんじゃないかなと改めて思いました。つまり反抗期って、「今が頑張り時!」ってときにはちゃんと踏ん張って、歯を食いしばって立ち向かうための訓練なんじゃないかなあ。

果たして反抗期のない我が子たち、これからどんな成長を遂げるのでしょうか。まあぶっちゃけ私じゃないのでいいやって感じで、興味深く間近で見守っていきたいと思います。

結び

盗んだバイクで走りださなくても学校の窓ガラスを割らなくても、なんとなく荒んで叫びたくなった反抗期。まあ私にそんな時期はありませんでしたが。反抗期のストーリーも人それぞれですが、イマドキの子どもたちって予定調和っていうか、感情の起伏が昔に比べると少なくなっているのかなあと思ったりしました。それがいいか悪いかは別としてね。

親子間、夫婦間、友達感など世代間ギャップはありつつ、各々が真剣に悩み、迷い、傷つき、葛藤し、出した結論が反抗期なんだと思います。だからどれも正しく、どれも間違っているけど、そのままの思いや事実を受け止めることが大事なんじゃないかなあ。我が子たちの反抗期の時期はもうしばらく続きますが、一つ一つをちゃんと聞いて、受け止めてあげたいなって思いました。


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