記事一覧
架空日記:Leon 2022/5/24
(架空日記、つづき)
Leonはおそらく、イギリスなのか、上流階級の文化が好きなようである。洗練された空間に所作、手のかかった細工や繊細できらびやかなあつらえが大好きなようだ。
Leonにとって優雅さというのがとにかく大事で、せかせか時間に「追われ」ている朝子のライフスタイルにとことん嫌気が差していた。たまに朝子が気まぐれにカフェに行く時間がせめてもの救いであったようだ。
Leonにとっての
架空日記:朝子 2022/5/24
(去年書いた架空日記)
虫がいる。機嫌の悪い虫だ。
身をよじってそのうっぷんを晴らそうとするが、どうにも身をよじるにも限度がある。
発散しきれない熱を、虫はどうにか冷まそうと今度は水の中を泳いでみる。
スイスイ泳ぐ。あまりにスイスイ泳げて、今度は摩擦が足りない。摩擦がないのは快適である。行きたい方向に、行きたい時に進むことができる。だが、その快適さが少し憂鬱になってくる。すると、ボタンがひとつ掛
光のほうへ!ネガティブの攻略法
脱ネガティブモードのヒントになれば!
自分にとっての「デフォルトの平常モード」と思ってたモードが、しっくりこなくなってきた。なんか、この「平常モード」の中身をよくよく見てみると微かな焦立ち、抵抗感、スネ感、フラストレーション、我慢、緊張、不安、とかを含んでいる。
楽しくて、ワクワクして、どこからともなく湧いてなる自信と、スッキリ感、明晰さ、希望、嬉しさ、安心感…そういう感覚に満たされる時間を味
Take back the チンコ
チンコの話である。
ひとさまのチンコではなく、私のチンコの話である。
チ○コとか伏字にしないし、tinkoとかオシャレ?なぼやかしもしない。チンコを連呼する記事でございます。
考えてみれば不思議だ。チンコはチンコと呼べばいいのに、なんだかぼやかしたくなる。男性器とか、ナニとか、呼びかたのバリエーションが多い。
コロナの時に「コロナ」と日本の人が言わないようにするのも面白かったけど、力のあるものの
インド旅行記_外国を旅する本
外国で思いがけず日本語の本に出会う。読んだことのない本でも、日本語で書かれているというだけで妙な親近感が沸く。わざわざ誰かがここまでこの本を日本から運んでいるのだ。誰か日本語を読む人が以前ここにいて、この本を読んでいた。
インドのアーユルヴェーダ病院にも日本語の本が置いてあった。以前滞在していた患者たちの忘れ物なのか置き土産なのだろう。旅行記やらファンタジーやらいくつかの本を借りて部屋で読む。ゆ
インド旅行記_空港のお兄さん
<空港のお兄さん>
ムンバイ空港でお世話になったお兄さんがいる。
空港からは病院が手配してくれたタクシーに乗る手筈なのだが、当のタクシーが見当たらない。だが、ここまでは想定済みなので、病院のスタッフと連絡を取るべくムンバイ空港の無料wifiへのアクセスを試みる。・・・が、アクセスの認証がうまく通らず、一番アテにしていた空港wifiが利用できない。わざわざ事前に国外用のSIMカードを用意するまでも
インド旅行記1_蚊帳
8月は一ヶ月間、インドにアーユルヴェーダの浄化療法を受けに行った。
浄化療法中はあまりに暇で、(これは暇すぎて旅エッセイのようなものが書けるんじゃないか)と妄想したりしていたが、なかなか重い腰が上がらなかった。
インド滞在中に知人と話した際に「旅行記が書けそう」と言われ、帰国後は鍼の先生に「旅行記とか書かないの?」と聞かれた。(どうやら世界が私の旅行記を求めているようだ・・・)と、なんだかその気に
世界に居られなくなるとき
人の輪の中にいる時、突如、それまでとは世界が変わってしまう。それまでの自分とは違う状態の自分になってしまう。
これをなんと呼ぶのか、分からない。
「ここには居られない」という猛烈な感覚と、「なんとか繋ぎ止めなければ」という別の猛烈な感覚がせめぎ合う。
内側に押し込んでいた風船がどんどん外に飛んでいっていくのを回収しないといけないが、電源は落ちている、そんな感じ。
自分を動かすネジやらバネやら歯
わたし達はいまここに向かう風に吹かれている
わたしは現在、小・中の教員を目指す学生さんを中心に、教育学部で社会学や経済学を教えています。
より住みやすい社会や、自然環境と調和した社会を作っていくということを考えたときに、将来先生になるかもしれない学生さんに教える機会にめぐり合えたのはとても良かったな、と思っています。
一方で、わたし自身は教員免許を持っていませんし、専門は人類生態学で、「教員養成」ということにこれまで全然縁がなかったので、