Ayako Kawai

香川満喫中、占い部稼働中。大学教員、人類生態学。宇宙、星、ドラゴン、とかとか大好き。

Ayako Kawai

香川満喫中、占い部稼働中。大学教員、人類生態学。宇宙、星、ドラゴン、とかとか大好き。

マガジン

記事一覧

「空気を読む」文化の作られ方

こんにちは! みなさん、「空気」、読んでますか? 「空気を読む」というのはそれ自体かなり高度なコミュニケーションで、その高度なコミュニケーションが集団(複数人)…

Ayako Kawai
5日前
5

最後の一羽

「あなたの人生に最も影響を与えたクリエーターは誰ですか?」という問いで始まる投稿を見て、うーーーん・・・誰だろう・・・と考えてまず浮かんだのが「池澤夏樹」だった…

Ayako Kawai
2週間前
1

架空日記:Leon 2022/5/24

(架空日記、つづき) Leonはおそらく、イギリスなのか、上流階級の文化が好きなようである。洗練された空間に所作、手のかかった細工や繊細できらびやかなあつらえが大好…

Ayako Kawai
4か月前
5

架空日記:朝子 2022/5/24

(去年書いた架空日記) 虫がいる。機嫌の悪い虫だ。 身をよじってそのうっぷんを晴らそうとするが、どうにも身をよじるにも限度がある。 発散しきれない熱を、虫はどうに…

Ayako Kawai
4か月前
2

色が止まらない: Having color back in to my life

色がとまらない フューシャピンク ラピスラズリの青 エメラルドグリーン イエロー オレンジ あか! ペールパープル 薄いピンク 色んな色がとにかくかわいい 年末のMOTOK…

Ayako Kawai
4か月前
4

光のほうへ!ネガティブの攻略法

脱ネガティブモードのヒントになれば! 自分にとっての「デフォルトの平常モード」と思ってたモードが、しっくりこなくなってきた。なんか、この「平常モード」の中身をよ…

Ayako Kawai
6か月前
23

日常のおいしさ

夜の散歩が気持ちいい。きりっと冷たい空気、寒い日の雨上がり特有のにおい。こんばんもまたギーを混ぜたホットミルクを飲もう、と想像するだけで嬉しくなってくる。 溶け…

Ayako Kawai
7か月前
11

Take back the チンコ

チンコの話である。 ひとさまのチンコではなく、私のチンコの話である。 チ○コとか伏字にしないし、tinkoとかオシャレ?なぼやかしもしない。チンコを連呼する記事でござ…

Ayako Kawai
7か月前
15

インド旅行記_外国を旅する本

外国で思いがけず日本語の本に出会う。読んだことのない本でも、日本語で書かれているというだけで妙な親近感が沸く。わざわざ誰かがここまでこの本を日本から運んでいるの…

Ayako Kawai
8か月前
45

インド旅行記_眠れぬ夜にギー

暑い、なんだかジリジリ暑くて眠れない。 外気温が暑いのか、体がほてっているのかよくよく分からないが、いくら寝返りをうとうが、何をしようが寝苦しくて寝付けない。 …

Ayako Kawai
8か月前
5

白いクルタの着こなし方

白い上下セットのインドのクルタ。足元はシュッと細身でトップスはゆったりふんわり長い。腕は細身で、立ち襟というのか胸元から首元までボタンがついている。このクルタの…

Ayako Kawai
8か月前
8

インド旅行記_世話をされる

<インド旅行記第三弾・世話をされる> インドのアーユルヴェーダ病院で1ヶ月にわたる浄化療法(パンチャカルマ)を受ける中で、すっかり「世話をされる」ことが板についてきた…

Ayako Kawai
8か月前
17

インド旅行記_空港のお兄さん

<空港のお兄さん> ムンバイ空港でお世話になったお兄さんがいる。 空港からは病院が手配してくれたタクシーに乗る手筈なのだが、当のタクシーが見当たらない。だが、こ…

Ayako Kawai
8か月前
7

インド旅行記1_蚊帳

8月は一ヶ月間、インドにアーユルヴェーダの浄化療法を受けに行った。 浄化療法中はあまりに暇で、(これは暇すぎて旅エッセイのようなものが書けるんじゃないか)と妄想…

Ayako Kawai
9か月前
30

世界に居られなくなるとき

人の輪の中にいる時、突如、それまでとは世界が変わってしまう。それまでの自分とは違う状態の自分になってしまう。 これをなんと呼ぶのか、分からない。 「ここには居ら…

Ayako Kawai
1年前
11

わたし達はいまここに向かう風に吹かれている

わたしは現在、小・中の教員を目指す学生さんを中心に、教育学部で社会学や経済学を教えています。 より住みやすい社会や、自然環境と調和した社会を作っていくということ…

Ayako Kawai
1年前
22
「空気を読む」文化の作られ方

「空気を読む」文化の作られ方

こんにちは!
みなさん、「空気」、読んでますか?

「空気を読む」というのはそれ自体かなり高度なコミュニケーションで、その高度なコミュニケーションが集団(複数人)においてなされるので、ある種の芸能のように見えたりもします。「空気を読む」ということそのこと自体にはいいも悪いもないですが(良い方向にも望ましくない方向にも作用しうる)、無自覚に「空気を読むこと」が染み付いていると、いつの間にか自分を見失

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最後の一羽

最後の一羽

「あなたの人生に最も影響を与えたクリエーターは誰ですか?」という問いで始まる投稿を見て、うーーーん・・・誰だろう・・・と考えてまず浮かんだのが「池澤夏樹」だった。

中学だったか、高校だったかの国語の教科書に池澤夏樹の文章が載っていて、何度も読み返していた。
池澤夏樹の文章からはイメージが広がる。
何度も読んで、自分の中でイメージを広げた物語はもう元の形とは違っていると思う。
池澤夏樹の文章を通し

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架空日記:Leon 2022/5/24

架空日記:Leon 2022/5/24

(架空日記、つづき)

Leonはおそらく、イギリスなのか、上流階級の文化が好きなようである。洗練された空間に所作、手のかかった細工や繊細できらびやかなあつらえが大好きなようだ。

Leonにとって優雅さというのがとにかく大事で、せかせか時間に「追われ」ている朝子のライフスタイルにとことん嫌気が差していた。たまに朝子が気まぐれにカフェに行く時間がせめてもの救いであったようだ。

Leonにとっての

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架空日記:朝子 2022/5/24

架空日記:朝子 2022/5/24

(去年書いた架空日記)

虫がいる。機嫌の悪い虫だ。
身をよじってそのうっぷんを晴らそうとするが、どうにも身をよじるにも限度がある。
発散しきれない熱を、虫はどうにか冷まそうと今度は水の中を泳いでみる。
スイスイ泳ぐ。あまりにスイスイ泳げて、今度は摩擦が足りない。摩擦がないのは快適である。行きたい方向に、行きたい時に進むことができる。だが、その快適さが少し憂鬱になってくる。すると、ボタンがひとつ掛

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色が止まらない: Having color back in to my life

色が止まらない: Having color back in to my life

色がとまらない

フューシャピンク
ラピスラズリの青
エメラルドグリーン
イエロー
オレンジ
あか!
ペールパープル
薄いピンク

色んな色がとにかくかわいい

年末のMOTOKO SEをきっかけに脳内に色が流れこむようになった。以来、色が身の回りに欲しくて仕方なくて、むさぼるようにして寝具やら服やら何やらかやらで色を取り入れている。

パステルカラーにテンションが上がる。
パキッとした色もめちゃ

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光のほうへ!ネガティブの攻略法

光のほうへ!ネガティブの攻略法

脱ネガティブモードのヒントになれば!

自分にとっての「デフォルトの平常モード」と思ってたモードが、しっくりこなくなってきた。なんか、この「平常モード」の中身をよくよく見てみると微かな焦立ち、抵抗感、スネ感、フラストレーション、我慢、緊張、不安、とかを含んでいる。

楽しくて、ワクワクして、どこからともなく湧いてなる自信と、スッキリ感、明晰さ、希望、嬉しさ、安心感…そういう感覚に満たされる時間を味

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日常のおいしさ

日常のおいしさ

夜の散歩が気持ちいい。きりっと冷たい空気、寒い日の雨上がり特有のにおい。こんばんもまたギーを混ぜたホットミルクを飲もう、と想像するだけで嬉しくなってくる。
溶けたギーと牛乳が混ざった、あのコクの深い、あたたかいのみものの美味しさ!寒い日の特権だと思う。

昨晩、アメリカから帰国して高松に戻ってきて、いつのまにか秋を通り越して冬のような空気になっていてびっくりした。スキー場を思い出すような、冷たくて

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Take back the チンコ

Take back the チンコ

チンコの話である。
ひとさまのチンコではなく、私のチンコの話である。
チ○コとか伏字にしないし、tinkoとかオシャレ?なぼやかしもしない。チンコを連呼する記事でございます。

考えてみれば不思議だ。チンコはチンコと呼べばいいのに、なんだかぼやかしたくなる。男性器とか、ナニとか、呼びかたのバリエーションが多い。
コロナの時に「コロナ」と日本の人が言わないようにするのも面白かったけど、力のあるものの

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インド旅行記_外国を旅する本

インド旅行記_外国を旅する本

外国で思いがけず日本語の本に出会う。読んだことのない本でも、日本語で書かれているというだけで妙な親近感が沸く。わざわざ誰かがここまでこの本を日本から運んでいるのだ。誰か日本語を読む人が以前ここにいて、この本を読んでいた。

インドのアーユルヴェーダ病院にも日本語の本が置いてあった。以前滞在していた患者たちの忘れ物なのか置き土産なのだろう。旅行記やらファンタジーやらいくつかの本を借りて部屋で読む。ゆ

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インド旅行記_眠れぬ夜にギー

インド旅行記_眠れぬ夜にギー

暑い、なんだかジリジリ暑くて眠れない。
外気温が暑いのか、体がほてっているのかよくよく分からないが、いくら寝返りをうとうが、何をしようが寝苦しくて寝付けない。

八月のインドは雨季だと聞いていたが日本の夏に比べると湿度は低く、時々ざっと降るくらいで、さわやかな過ごしやすい日が多かった。夜には気温も下がり、冷房がなくてもほとんど苦ではない。それでもたまに暑い夜があり、ジリジリとした暑さにアトピーのか

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白いクルタの着こなし方

白いクルタの着こなし方

白い上下セットのインドのクルタ。足元はシュッと細身でトップスはゆったりふんわり長い。腕は細身で、立ち襟というのか胸元から首元までボタンがついている。このクルタのデザインがとても素敵で、私が入院していた病院で男性用室内着として支給されていたのだが私もお願いして1セット支給してもらった。(女性にはカラフルな女性用室内着が支給される)

手元に来た白いクルタは思っていたよりも薄手で、何か下に着ないと体の

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インド旅行記_世話をされる

インド旅行記_世話をされる

<インド旅行記第三弾・世話をされる>
インドのアーユルヴェーダ病院で1ヶ月にわたる浄化療法(パンチャカルマ)を受ける中で、すっかり「世話をされる」ことが板についてきた。

ドシドシ部屋に入ってきて、毎日同じ手順で床をはき、モップでふき、トイレ・風呂をザーっと洗って綺麗にしてくれる。その2人が去った後はちょっとした嵐が去った気分で、風雨で洗い流された世界がリセットされている。

もはやノックもせず、

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インド旅行記_空港のお兄さん

インド旅行記_空港のお兄さん

<空港のお兄さん>
ムンバイ空港でお世話になったお兄さんがいる。

空港からは病院が手配してくれたタクシーに乗る手筈なのだが、当のタクシーが見当たらない。だが、ここまでは想定済みなので、病院のスタッフと連絡を取るべくムンバイ空港の無料wifiへのアクセスを試みる。・・・が、アクセスの認証がうまく通らず、一番アテにしていた空港wifiが利用できない。わざわざ事前に国外用のSIMカードを用意するまでも

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インド旅行記1_蚊帳

インド旅行記1_蚊帳

8月は一ヶ月間、インドにアーユルヴェーダの浄化療法を受けに行った。
浄化療法中はあまりに暇で、(これは暇すぎて旅エッセイのようなものが書けるんじゃないか)と妄想したりしていたが、なかなか重い腰が上がらなかった。
インド滞在中に知人と話した際に「旅行記が書けそう」と言われ、帰国後は鍼の先生に「旅行記とか書かないの?」と聞かれた。(どうやら世界が私の旅行記を求めているようだ・・・)と、なんだかその気に

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世界に居られなくなるとき

世界に居られなくなるとき

人の輪の中にいる時、突如、それまでとは世界が変わってしまう。それまでの自分とは違う状態の自分になってしまう。
これをなんと呼ぶのか、分からない。

「ここには居られない」という猛烈な感覚と、「なんとか繋ぎ止めなければ」という別の猛烈な感覚がせめぎ合う。
内側に押し込んでいた風船がどんどん外に飛んでいっていくのを回収しないといけないが、電源は落ちている、そんな感じ。

自分を動かすネジやらバネやら歯

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わたし達はいまここに向かう風に吹かれている

わたし達はいまここに向かう風に吹かれている

わたしは現在、小・中の教員を目指す学生さんを中心に、教育学部で社会学や経済学を教えています。
より住みやすい社会や、自然環境と調和した社会を作っていくということを考えたときに、将来先生になるかもしれない学生さんに教える機会にめぐり合えたのはとても良かったな、と思っています。

一方で、わたし自身は教員免許を持っていませんし、専門は人類生態学で、「教員養成」ということにこれまで全然縁がなかったので、

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