Entue

音楽サークル Aula Fonsで活動しています。 DTM歴は15年ほど(ガチり始めて…

Entue

音楽サークル Aula Fonsで活動しています。 DTM歴は15年ほど(ガチり始めてからは10年くらい)。 もっぱらゲーム音楽のインストアレンジを制作してます。 自由な編曲スタイルに定評があったりなかったり。 “Entueにしか出せない音”をモットーに邁進中。

記事一覧

ミックスってどうやったらいいの⑧

今回は2MIXにおけるTIPSをご紹介します。 (半分くらいはマスタリングにも相当する内容です) まずは、パラミックスの終わっている 各トラックをDAW上ですべてバウンス (…

Entue
32分前

ミックスってどうやったらいいの⑦

現在、以下のパラミックスが完了しています。 ・キック(バスドラム) ・ベース ・メロディ ・ピアノ ・コードトーン ・スネア 残すところは“上モノ”の処理ですね。 …

Entue
5日前
2

ミックスってどうやったらいいの⑥

今回はスネアに絞ってTIPSを書いていきます。 この楽器、私はミックスにおいて最難関だと思っています。 様々な処理が必要なので、如何せん長い道のりになりますが…… 今…

Entue
3週間前
3

アレンジの話⑥

前回の「アレンジの話⑤」までの間に メロディ   (パン:Center) ベース    (パン:Center) オブリガート1(パン:L80) オブリガート2(パン:R80) 上記4…

Entue
1か月前
1

ミックスってどうやったらいいの⑤

前回の記事でキック・ベース・メロディ楽器の パラミックスおよび2MIXが終わりました。 ちなみにメロディ楽器に対する補足ですが リバーブに関しては、パラミックス完了後…

Entue
1か月前
7

ミックスってどうやったらいいの①~②の補足(パンニングとEQの話)

直近で作業を進めている最中に 過去記事の内容が不十分だなと感じる機会が多かったので 本稿にて加筆させていただきたいと思います。 まず①で扱った音源のパン問題ですが…

Entue
1か月前
3

フラットな音とは何か

唐突ですが、私は貧乏人なので 家に防音設備なんかありませんし もちろんスタジオを借りる余裕もありません。 加えて近隣住民の皆様にご迷惑を おかけするわけにもまいり…

Entue
1か月前
5

ミックスってどうやったらいいの④

最初に、現在のDAW状況を整理しておきましょう。 ◇マスタートラックに仮の音圧上げプラグインがささっている →平均音量-3db~0db以内で編曲・ミックスを同時進行中です…

Entue
2か月前
10

アレンジの話⑤

前回までの記事でメロディとベースが確定しました。 普通はここからコード(和音)を決めていくと思います。 しかし、本技法ではその手順を踏みません。理由は 「対旋律・…

Entue
2か月前
3

ミックスってどうやったらいいの③

現在、音源ごとのパン問題が解決したうえで マスタートラックに仮の音圧上げプラグイン、 個々のトラックにはコンプとEQがささっている状態です。 次に考えるべきは、楽器…

Entue
2か月前
5

ミックスってどうやったらいいの②

※今回は前に書いた“音源のパン問題”が解決済みの前提で  お話が進んでいきますので、予めご了承ください。 ―――――――――――――――――――――――――――…

Entue
2か月前
17

アレンジの話④

前回は“良い方向に進んでいけるような技法”というのを 最後に仄めかして締めくくりましたので、 さっそく言及していこうと思います。 まず、最初に原曲のメロディを書き…

Entue
2か月前
2

音源のこと②

無料音源につきましては、少し調べれば 有益な情報がたくさん出てくると思うので割愛します。 まあ、本当は現役で使ってるサウンドフォントとか 紹介したいのですけれど、…

Entue
3か月前
1

アレンジの話③

前回、編曲を始める際にピアノから着手する場合の 手順やメリットついて言及しました。 その途中で“大きな短所”があると書きましたので、 今回はそこから切り込んでまい…

Entue
3か月前

アレンジの話②

イラストでいうところの“線画”のような感じで、 私はアレンジをする際に 最初ピアノで下書きをつくる場合が多いです。 なぜピアノなのかといいますと ・楽器の中で最も…

Entue
3か月前
1

メロディについて②

優れたメロディとは何か。 私なりの見解を示しますと、以下の3点があるかがポイントです。 1.印象に残る(ふとした時に鼻歌になる)フレーズ 2.起承転結 3.他の音に引き立…

Entue
3か月前

ミックスってどうやったらいいの⑧

今回は2MIXにおけるTIPSをご紹介します。
(半分くらいはマスタリングにも相当する内容です)

まずは、パラミックスの終わっている
各トラックをDAW上ですべてバウンス
(オーディオ化・WAV化)してください。

これによりPC側の負担がほぼ0になり
以降の作業が格段にやりやすくなります。
さらにミックスダウンの出力時間も
大幅に短縮することができますので、
必ず実施するようにしましょう。

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの⑦

現在、以下のパラミックスが完了しています。

・キック(バスドラム)
・ベース
・メロディ
・ピアノ
・コードトーン
・スネア

残すところは“上モノ”の処理ですね。

ちなみに上記以外の楽器については
細かく個別に見ていくこともできるんですけど、
これまでにご紹介した方法を組み合わせることで
大半はカバーできますので、過去記事もご参考に。

https://note.com/aula_fons

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの⑥

今回はスネアに絞ってTIPSを書いていきます。
この楽器、私はミックスにおいて最難関だと思っています。
様々な処理が必要なので、如何せん長い道のりになりますが……
今回も張り切ってまいりましょう。

※大前提として、スネアは音源(ジャンル)ごとに
 音に含まれる主要成分がてんでバラバラです。
 ゆえにこの記事では“汎用処理”についての
 見解を述べますので、あらかじめご了承ください。

―――――

もっとみる

アレンジの話⑥

前回の「アレンジの話⑤」までの間に

メロディ   (パン:Center)
ベース    (パン:Center)
オブリガート1(パン:L80)
オブリガート2(パン:R80)

上記4パートができました。ここで重要となるのは、
オブリガート1と2の立ち位置。
彼らは左右で“独立した声部”として機能し、
楽曲の幅を広げる役割を持ったパートです。

よって実をいいますと、メロディとの掛け合いを意識し

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの⑤

前回の記事でキック・ベース・メロディ楽器の
パラミックスおよび2MIXが終わりました。

ちなみにメロディ楽器に対する補足ですが
リバーブに関しては、パラミックス完了後
「音量が適切なのに浮いている」場合のみ
一番最後にショートタイプを差すようにしてください。

―――――――――――――――――――――――――

■ピアノ

どの程度の量を打ち込んでいるかにもよりますが
ここでは伴奏と呼べるくら

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの①~②の補足(パンニングとEQの話)

直近で作業を進めている最中に
過去記事の内容が不十分だなと感じる機会が多かったので
本稿にて加筆させていただきたいと思います。

まず①で扱った音源のパン問題ですが、元記事では
Boz Digital LabsのPan Knobを使用することで
特定の周波数にフォーカスして解決するのがオススメです!
……といった趣旨の結論を書きました。
これについて、ちょっとややこしい補足をします。

ドレミファ

もっとみる

フラットな音とは何か

唐突ですが、私は貧乏人なので
家に防音設備なんかありませんし
もちろんスタジオを借りる余裕もありません。

加えて近隣住民の皆様にご迷惑を
おかけするわけにもまいりませんから、
もっぱら“スピーカーを使用できない環境”で
DTMをやってきた所存です。
これは今も昔も、ずっと変わっていません。

※一応、モニタースピーカーは買ったことがあります。
 でも結局、それを活かせるような部屋(広さ・配置)に

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの④

最初に、現在のDAW状況を整理しておきましょう。

◇マスタートラックに仮の音圧上げプラグインがささっている

→平均音量-3db~0db以内で編曲・ミックスを同時進行中です
 なおこのプラグインは後ほどバイパスするため
 便宜上さしているだけの状態です

◇各トラック(バウンス前)にEQとコンプがささっている

→EQは“削り方向”のみ処理済み、コンプレッサーは
 音色ごとに値を調整して波形の凹

もっとみる

アレンジの話⑤

前回までの記事でメロディとベースが確定しました。
普通はここからコード(和音)を決めていくと思います。

しかし、本技法ではその手順を踏みません。理由は
「対旋律・オブリガートが動きづらくなるから」です。

確かにコードが決まれば楽曲の雰囲気と流れが明確化し、
その後の作業が楽になるのは間違いありません。
が、その代償として主旋律以外の“印象的なフレーズ”を
随所に散りばめるのが難しくなるのです。

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの③

現在、音源ごとのパン問題が解決したうえで
マスタートラックに仮の音圧上げプラグイン、
個々のトラックにはコンプとEQがささっている状態です。

次に考えるべきは、楽器の配置。
すなわちパンニング作業の第二ステージですね、

何か特別なこだわりがない限り、
各種楽器の配置は以下が基本となります。
※よく使われる楽器以外は役割で表記。

◇MID (中央寄り)

ベース
バスドラム・スネア
アンサンブ

もっとみる

ミックスってどうやったらいいの②

※今回は前に書いた“音源のパン問題”が解決済みの前提で
 お話が進んでいきますので、予めご了承ください。

――――――――――――――――――――――――――――

ミックスと一口に言いましても、以下の3段階があります。

1段階目:トラックの個別処理(パラミックス)
2段階目:全体の処理(2MIX)
3段階目:マスタリング

これからそれぞれの段階について、
特にオーディオインターフェースや

もっとみる

アレンジの話④

前回は“良い方向に進んでいけるような技法”というのを
最後に仄めかして締めくくりましたので、
さっそく言及していこうと思います。

まず、最初に原曲のメロディを書きます。
次にベースを足します(コード進行に合わせルートのみ)。
ここまでは『アレンジの話②』と同じ内容ですね。
が、この後の手順が異なります。
今回は第1段階として、次の内容をご紹介いたします。

■ベースを歌わせる

まだ楽曲に2音だ

もっとみる

音源のこと②

無料音源につきましては、少し調べれば
有益な情報がたくさん出てくると思うので割愛します。
まあ、本当は現役で使ってるサウンドフォントとか
紹介したいのですけれど、どれも10年前くらい入手したもので
リネームもしちゃってるので……正直出処を覚えていません(謝罪)

というわけで有料音源の話題でいきます。
例によって音源は“加工前提”であり、
演奏方法が多彩か、入力がしやすいか、表情が豊かか
の三点が

もっとみる

アレンジの話③

前回、編曲を始める際にピアノから着手する場合の
手順やメリットついて言及しました。
その途中で“大きな短所”があると書きましたので、
今回はそこから切り込んでまいります。

まず、同じピアノロール内で全ての音が俯瞰できると
より音楽的なアプローチが可能になると説明しましたが、
これは裏を返せば、声部を意識した
クラシカルな編曲には不向きということです。

とりわけオーケストラみたく、横の流れ、

もっとみる

アレンジの話②

イラストでいうところの“線画”のような感じで、
私はアレンジをする際に
最初ピアノで下書きをつくる場合が多いです。

なぜピアノなのかといいますと

・楽器の中で最も音域が広く、これ単体で低~高音域まで書ける
・↑ゆえに曲の雰囲気・方向性を決定しやすい
・書いてる最中は他のことを考えなくていい(集中できる)

上記三点が大きい理由ですね。

楽器やトラックを分けて、それぞれを行ったり来たりしながら

もっとみる

メロディについて②

優れたメロディとは何か。
私なりの見解を示しますと、以下の3点があるかがポイントです。

1.印象に残る(ふとした時に鼻歌になる)フレーズ
2.起承転結
3.他の音に引き立ててもらうための余白

1については、誰もが目指しているところだと思います。
ではそのようなフレーズを書くために
作曲家は何をするべきでしょうか?

これ、意外と難しく考える必要はありません。
答えはずばり、“実際に口ずさんでみ

もっとみる