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コンゴのラジオ Radio Okapi で流れる音楽が良い感じ。
なに言ってるんだか全然わかんないけど。
https://tunein.com/radio/Radio-Okapi-1035-s9667/
読書感想文*幸せなひとりぼっち
ものすごく頑固で実直、そして死ぬのが下手な爺が、隣に越してきた朗らかなイラン人の妊婦とその家族に巻き込まれることで徐々に心を開き、自殺を諦める話。
こう単純化して書いてしまうには少しもったいない。
この作品を個人的に気に入った最たるポイントは、リアリティ。
決して運命や偶然で感動を誘わないところが素晴らしい。
映画版の爺の方は笑ったり子どもをあやしたりといったシーンがあるけれど、小説版では、感
読書感想文*オリーブ・キタリッジの生活
オリーブ・キタリッジという名の女性が住む町の、一見普通に見えるが少しずつ毒のある人々を描いた短編集。
街の住人は他人の不幸な噂話に飢えており、誰かに秘密が漏れれば立ちどころに町中に広がる。
町の住民も悲喜交々だが、家族の関係性の話でもある。
私の母は、オリーブ・キタリッジのような人だ。
ネガティブ思考で皮肉屋。場の空気を悪くする達人。
そんな私もそうかもしれない。
作品全編を通してオリーブ
[Short Story] 私の彼氏はお腹が弱い
本屋に行くとトイレに行きたくなるという現象が存在するというけれど、私の彼氏もそうらしい。
彼の場合は本屋だけでなく、文具店、ホームセンター、果ては日常的に利用するスーパーに行っても、その現象は起こると言う。
意外と古くからある現象なのに、未だに原因は解明されていない。
過敏性腸症候群の可能性も指摘されている。
ということは、ストレスによるものなのだろうか。
そういえば初めて彼氏が私の家に来た
『椿姫』の『乾杯の歌』を結婚式で採用する是非を問う
椿姫と言えば娼婦の悲恋小説であり、ヴェルディの歌劇、とりわけ豪華絢爛な『乾杯の歌』が有名である。
この曲は、娼婦であるマルグリット(劇中ではヴィオレッタ)が、治らぬ病の苦しみを紛らわせるため、なかば自暴自棄で開催した徹夜の乱痴気パーティを表現したものだ。
※上の動画は、最も小説のイメージを再現しているものをチョイスした。
当時のパリでは貴族社会にあって、平民と一度でも体の関係を持ってしまった女