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バレンタインデーと卒業歌
この季節になると、そこらじゅうの中学校から卒業歌として定番の『大地讃頌』を練習する中学生の歌声が聞こえてきて、しばしノスタルジーな気持ちになる。
私が中学1年生だったとき、体育館での2年生との合同練習で好きな先輩の姿を盗み見ては、
「いまこの瞬間、先輩と同じ歌を歌っているんだ」
と思うだけで、胸がいっぱいになっていた。
なんとお手軽で、無垢だったことだろう。
雪が深々と降り積もり、冷え切った体育館でも、恋する中学生は寒さを感じないのだ。
そんな郷愁の思いで検索して見つけた、こちらの中学校卒業式の大地讃頌が素晴らしかったので、動画を貼らせていただく。
やはりこの歌は、中学生が歌うのが一番しっくりくる気がする。
小説と同じで、多感なこの年頃の子たちが腐ったり喧嘩したりしながらも、一生懸命に練習し歌を仕上げたという、背景を感じるところが良いのかもしれない。
ちなみに、『蛍の光』も卒業歌として定番だが、個人的には『仰げば尊し』の方が情緒があって好きだ。
『仰げば尊し』は、1871年に米国で出版された楽譜『The Song Echo: A Collection of Copyright Songs, Duets, Trios, and Sacred Pieces, Suitable for Public Schools, Juvenile Classes, Seminaries, and the Home Circle.』に収録されたものが原曲だという説が有力。(Wikidedia)
原曲はやや讃美歌っぽいコード進行だが、アレンジされたときに日本人好みの和音になったのだろうか。
懐かしく思い出すのは良いことばかり。
鼻水が出るのは花粉症だからよ! 泣いてなんか、いないんだからね!
ちーん(鼻をかむ音)
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