フレドリックバックマン

読書感想文*幸せなひとりぼっち

ものすごく頑固で実直、そして死ぬのが下手な爺が、隣に越してきた朗らかなイラン人の妊婦とその家族に巻き込まれることで徐々に心を開き、自殺を諦める話。 こう単純化して書いてしまうには少しもったいない。 この作品を個人的に気に入った最たるポイントは、リアリティ。 決して運命や偶然で感動を誘わないところが素晴らしい。 映画版の爺の方は笑ったり子どもをあやしたりといったシーンがあるけれど、小説版では、感謝の言葉も一切の誉め言葉も発しているシーンはないし、もっとシャイで恋愛不器用なオ

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2018.04.11

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〈偏読書評〉ミステリとしても楽しめる、大人のためのおとぎ話:『おばあちゃんのごめんねリスト』

2016年12月に日本で公開され、スウェーデンでは国民の5人に1人が観たという映画『幸せなひとりぼっち』。第89回アカデミー賞では外国語映画部門とヘアスタイリング部門にノミネートされていたこともあり、映画は観ていなくても、そのタイトルに聞き覚えのある人も多いかもしれません(ちなみに現在ハリウッドで、トム・ハンクス主演でのリメイクが決定しているのだそう)。 そんな大ヒットを巻き起こした映画の原作を手がけたのが、スウェーデンの人気作家フレドリック・バックマン。実は彼のデビュー作

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たったひとりの味方だったおばあちゃんは、亡くなる前に、7歳のエルサにある任務を与えた……。心温まる長篇『おばあちゃんのごめんねリスト』

映画版も大ヒットした『幸せなひとりぼっち』でデビュー。母国スウェーデンのみならず世界中にファンを持つ作家、フレドリック・バックマン。 このたび長篇第2作『おばあちゃんのごめんねリスト』が発売となりました。ここに特別に第1章を公開します! フレドリック・バックマン、坂本あおい訳、早川書房(カバーイラスト:くのまり) ※書影をクリックするとAmazonページにジャンプ 1 タバコ  7歳の子にはスーパーヒーローがいていい。理屈抜きに。それに賛成しない人は、頭のなかがバカ

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2018.03.14

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