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読書感想文『人間の運命』

第二次世界大戦中と、その後の話。
本が古すぎるので、ブクログにリンクを貼っておく。

■表題作『人間の運命』

第二次世界大戦で家族を失ったヴォロネジ人(ソビエト兵)のソコロフは、身寄りのない孤児の少年に、自分が父親であると名乗り一緒に旅をする。
少年はソコロフに懐き、彼のことを父親だと信じている態度を貫くが、実は疑念をもっている風でもあった。
少年ヴァーニュシカは、幼いながらもソコロフの親切心を無下にできなかったのではないか。
個人的解釈ではあるが、孤児である我が身の立場を受け入れていたような気がしてならない。
そう思うと少年の健気さに涙が溢れる作品。

■『夫の二人いる女』

DV夫の弱い面を見て復縁してしまうが、やはりDVが繰り返され、もう一人の男の元に逃げ込む。
これを永遠ループするのだろう。
典型的である。

■『子持ちの男』

倫理学や哲学で語られるトロッコ問題のような話。
自分には妻はいないが、残してきた子が7人いる。
戦地で遭遇した我が息子には、妻と子が1人いる。
お互いが敵同士で戦っている状況で、息子を逃がして自分が殺され7人の孤児を残すか、息子を殺し彼の妻と子を残すのか。
どちらがより不幸になるかという判断をしなければならない状況になる。
究極の選択に迫られる話。

■『他人の血』

戦争に兵隊として参加した我が息子の身代わりに、負傷兵を養い息子としてこのまま一緒に暮らしてほしいという、老夫婦の切実な悲愴感は身につまされる。


戦争とはかくも愚かで不毛な人類の罪悪だということが、改めてよくわかる。

本当は反戦歌の方を貼りたかったけれど、戦地の悲惨さがわかる動画の方を貼っておく。
ショーロホフが言及しているのとは違う戦争の時の曲だけれど。





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