画家・ペーの日記

イラストレーターや画家として活動しています。主に子育てや、絵ついて書いてます。

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記事一覧

あちこちの仏性

6年越しにやっと鑑賞できると思った「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」が、前半展示期間で終わってたという衝撃から立ち直れないまま、フラフラと東京国立博物館の周りを歩い…

早来迎はさっさと帰って行った。

4/16から、東京国立博物館で開催されている「法然と極楽浄土」展である。 ここで1番の注目作品といえば、大規模修繕で5年ほど見ることができなかった早来迎こと「阿弥陀二…

雑草のように

駅に向かう途中に、なかなか売れない土地があり、半年に一度くらいシルバー人材の方々が土地の手入れをする。 しかし、あっという間にこの有様だ。 ちょうど今朝、茄子の…

思考は現実化する。

大袈裟なタイトルだけど、「茄子の苗を植えた」というだけの話だ。 今朝、家族で出かける準備の合間に、何気なく「趣味の園芸」を流していた。すると、茄子やトマトを植え…

娘の成長

娘(1歳5ヶ月)の成長がすごい。株価で言えば、トップ高、と言えるのか(よく知らないが笑)。 メキメキと成長してる。はっきりと喋れる単語も増えてきた。 「あいうえオ…

カラスの言葉

ある日、息子と鳥の図鑑を読んでいたら、カラスは鳥の中で一番かしこいと書いてあった。 朝、家族で駅に向かう途中に、カラスがカァカァ!と鳴いていた。 息子は「パパァ…

鰻登りの可愛らしさ

1歳4ヶ月になった娘が、ぐんぐんと成長している。 「み、ず」とか、「い、や」とか、「う、ん」とか、二語をはっきり言えりし、動き回りパワフルだし、人のこともよく見て…

ある兄妹の物語

物語とは事実に基づいたメタファーである。 ーーーーー ある村に、二人の小さな兄弟がいた。
とても貧しい暮らしゆえに、兄は街に出稼ぎに行き、妹は家に残った。 ・・・…

長生きをしたい。

お世話になっている鍼灸の先生から「命のエネルギーを使いすぎている」と言われていました。 特にこの週は、献を詰めて100号の絵を描いていました。創造するということは、…

きっと夢はみない

夢を見ない人に共通してることの一つに「すごく疲れている」というのが在るような気がする。彼ら友人たちは、日々を限界以上に頑張って、倒れるように眠っている。すると、…

夢を確かめに。

朝9:00。お世話になっている鍼灸の先生の治療とお話がとても印象に残って、その足で自転車を走らせて神社に向かった。 雨上がりの晴天で、風も心地よく気持ちいい。参道を…

巫女の舞

また夢の話です。 最近は特に鮮明に覚えてます。 昨日、NHKの「100分で名著」のフロイト特集を観てたんですね。フロイトは夢の精神分析の第一人者で100年前の礎が、現代の…

大きな樹と傷ついたカブトムシ。

今朝の夢で、大きな樹が出てきた。 ある部屋で、怪我をしたカブトムシを見つけた。金色と黒のストライプのような柄の立派なカブトムシだ。どこか安全な場所なないかと外に…

お寺での出来事

最近悪夢続きでしたが、今朝の夢はとても印象的だったので、記録したいと思います。 ーーーー 僕は家族と、ある広場にいました。そこで、「半分ロボットである」僕に、妻…

植物と両親

今日は亡き母の誕生日である。 11年が経ち、生きていれば71歳ということだ。 71歳って、それでもまだまだ若い。早すぎたな、と改めて思う。 最近、季節がらもあってか、…

座席を隔てた二つの世界

行楽シーズンだ。 僕ら家族4人は、あるミュージアムに向かっていた。5歳半の息子も落ち着かないし、1歳四ヶ月の娘もいろいろ自我が出てきて大変である。 地下鉄は空いて…

あちこちの仏性

あちこちの仏性

6年越しにやっと鑑賞できると思った「阿弥陀如来二十五菩薩来迎図」が、前半展示期間で終わってたという衝撃から立ち直れないまま、フラフラと東京国立博物館の周りを歩いていた。時間もなかったので、法隆寺館だけ足を運ぶ。

久しぶりに訪れたが、ここはいい。建物も綺麗だし、常設展示の飛鳥時代の数ある仏像が、厳格な静けさのもと、整然と並んでいる。時間が止まったような気配に息ができなくなる。まるで、伊勢神宮の内宮

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早来迎はさっさと帰って行った。

早来迎はさっさと帰って行った。

4/16から、東京国立博物館で開催されている「法然と極楽浄土」展である。
ここで1番の注目作品といえば、大規模修繕で5年ほど見ることができなかった早来迎こと「阿弥陀二十五菩薩来迎図」である。

来迎図といっても縁のない方は多いかもしれない。しかし、主にハイシニア世代の方々の熱烈な人気で、会場は活気に満ちていた。しかも浄土宗といえば、庶民に信仰された大乗仏教の一大宗派。そして法然の人生も丁寧に描かれ

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雑草のように

雑草のように

駅に向かう途中に、なかなか売れない土地があり、半年に一度くらいシルバー人材の方々が土地の手入れをする。
しかし、あっという間にこの有様だ。

ちょうど今朝、茄子の苗を植えたところだった。小さなひよっこの苗とは違い、これらの雑草(アジサイ的なものもある)のオラオラ系と言ったら凄まじい。

なんだろうな、これは・・と心の湖に一雫の波紋が浮かぶ。

神社の境内で偶然見つけた尺取り虫も、そのような波紋の一

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思考は現実化する。

思考は現実化する。

大袈裟なタイトルだけど、「茄子の苗を植えた」というだけの話だ。

今朝、家族で出かける準備の合間に、何気なく「趣味の園芸」を流していた。すると、茄子やトマトを植える回だった。それを観ながら、「ああ、そういや2年前は茄子やきゅうりを植えて、かなり実がなったなぁ」と思い出していた。ただそれだけのことで、まずは出かける準備という(タスク)に追われていた。10分後には、子供とメデューサの倒し方について熱い

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娘の成長

娘の成長

娘(1歳5ヶ月)の成長がすごい。株価で言えば、トップ高、と言えるのか(よく知らないが笑)。

メキメキと成長してる。はっきりと喋れる単語も増えてきた。
「あいうえオノマトペ」の絵本が好きだ。

息子は電車オタクなので全然反応しなかったが、娘は大興奮で、身振り手振りで叫んでいる。

あ!とか、う!とか。
そして必ずドヤ顔する。
かわいいものだ。

息子との奪い合いも苛烈になってきた。昨日はおもちゃを

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カラスの言葉

カラスの言葉

ある日、息子と鳥の図鑑を読んでいたら、カラスは鳥の中で一番かしこいと書いてあった。
朝、家族で駅に向かう途中に、カラスがカァカァ!と鳴いていた。

息子は「パパァ、カラスって喋れないじゃん。賢くないね」と言った。
僕は「え?知らないのかい?カラスはね、夜、みんなが寝静まった時に喋るんだよ」と言った。

「うそだぁ!」
「いやほんとだよ。なぜかわかる?」
「うーん、わからない」
「カラスの色は何色?

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鰻登りの可愛らしさ

鰻登りの可愛らしさ

1歳4ヶ月になった娘が、ぐんぐんと成長している。
「み、ず」とか、「い、や」とか、「う、ん」とか、二語をはっきり言えりし、動き回りパワフルだし、人のこともよく見てる。泣くのもバリエーションがある。
もぐもぐたべて、表情も豊か。人間らしくなっている。
バイバイと手を振る姿はなんとも愛らしい。
長男は、どうもこの「怪獣」に対して、めんどくさい厄介者と思っているが、遊び場では手を取り合って遊んでくれたり

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ある兄妹の物語

ある兄妹の物語

物語とは事実に基づいたメタファーである。
ーーーーー
ある村に、二人の小さな兄弟がいた。
とても貧しい暮らしゆえに、兄は街に出稼ぎに行き、妹は家に残った。
・・・・
<妹の物語>
彼女は、一人で家を切り盛りしなければならなかった。
両親は農作業で家を空けることが多かったので、朝、ヤギに餌を与えることから始まり、晩御飯の後片付けまですると、夜も更け、クタクタになって寝床に着くのであった。
そんな日々

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長生きをしたい。

長生きをしたい。

お世話になっている鍼灸の先生から「命のエネルギーを使いすぎている」と言われていました。
特にこの週は、献を詰めて100号の絵を描いていました。創造するということは、羽を着物に変える「鶴の恩返し」のように、命を注ぎ込む行為です。
三ヶ月の胃の不調から立ち直り、そ四月は気力もだいぶ戻りました。それゆえ無理もきているようです。2人の子育てもいっそう激しくなります。楽しいはずの家族写真も、1人だけ眉間に皺

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きっと夢はみない

きっと夢はみない

夢を見ない人に共通してることの一つに「すごく疲れている」というのが在るような気がする。彼ら友人たちは、日々を限界以上に頑張って、倒れるように眠っている。すると、いつのまにか朝だというのだ。
僕がこんなに夢を見るのは、きっと現実を懸命に生きてないからかもしれないなと腑に落ちるところがあった。あれやこれや神経質に考えて、身体よりも思考が先走っている。

昨夜。僕は今年始まって以来、もっとも疲れていた。

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夢を確かめに。

夢を確かめに。

朝9:00。お世話になっている鍼灸の先生の治療とお話がとても印象に残って、その足で自転車を走らせて神社に向かった。
雨上がりの晴天で、風も心地よく気持ちいい。参道を軽やかに歩きながら、境内で手を合わせる。まるで後光のような日差しがあたる。
御神籤を引く。とても良いことが書かれてあった。

目上の人の引き立てて、家内仲良く暮らせる。目下を慈しむこと。
ああ、いい日だなと感じる。

社務所のベンチでく

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巫女の舞

巫女の舞

また夢の話です。
最近は特に鮮明に覚えてます。

昨日、NHKの「100分で名著」のフロイト特集を観てたんですね。フロイトは夢の精神分析の第一人者で100年前の礎が、現代のセラピストや研究者、哲学者の進化のために役立っているとのこと。すごいですね。
ユングについては曖昧なのですが、集合的無意識と、夢に神秘性を取り入れてた分析は、僕自身の解釈と合うような気がします。(フロイトとユングは師弟で、1人の

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大きな樹と傷ついたカブトムシ。

大きな樹と傷ついたカブトムシ。

今朝の夢で、大きな樹が出てきた。

ある部屋で、怪我をしたカブトムシを見つけた。金色と黒のストライプのような柄の立派なカブトムシだ。どこか安全な場所なないかと外に出けた。
しばらくすると広い公園(神社)についた。そこには鹿児島の「蒲生の大楠」のような樹があった。
近づくと、ある声がした。
(裏手に回りなさい。そこにその子を起きなさい)。
指示通りに、根っこにまたがる堀を超えて、カブトムシをそっと離

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お寺での出来事

お寺での出来事

最近悪夢続きでしたが、今朝の夢はとても印象的だったので、記録したいと思います。

ーーーー
僕は家族と、ある広場にいました。そこで、「半分ロボットである」僕に、妻が無断でガソリンを与えた罪で囚われて、あるお寺に軟禁されることになりました。

トロッコで山を登った先に、巨大な山門がありました。よく見ると、無数の仏像が彫られています。(まるでロダンの地獄の門のようだ)と思いましたが、美しい木彫りで、そ

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植物と両親

植物と両親

今日は亡き母の誕生日である。
11年が経ち、生きていれば71歳ということだ。
71歳って、それでもまだまだ若い。早すぎたな、と改めて思う。

最近、季節がらもあってか、積極的に観葉植物を迎えている。お花もそうだ。もともと、アトリエや玄関に植物はそこそこ飾っていたけど、ズボラな自分は冬になるとよく枯らしていた。築古戸建てのデメリットとして、冬が寒いということもある。室温で10°を切るほどなのだ。大概

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座席を隔てた二つの世界

座席を隔てた二つの世界

行楽シーズンだ。
僕ら家族4人は、あるミュージアムに向かっていた。5歳半の息子も落ち着かないし、1歳四ヶ月の娘もいろいろ自我が出てきて大変である。
地下鉄は空いていて、僕らはベビーカーと一緒に4人で優先席に座ることができた。
すると、向かいの優先席に5人家族がきて、お父さんは立ち、お母さんと子供3人は座席に座った。
モノトーンの服装の胸には綺麗な花を飾っていて、子供たちも清掃をしているあたり、結婚

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