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わたなべ はな
2023年9月23日 15:42
突然ふと、太陽が隠れたらふと、この道を行く意味を失ってそうして、ぴたっと足を止めたくなるでもこの世界で足を止めることは心臓を止めることに似ているから力が抜けそうな体を重怠い足をとりあえず交互に出しているそんな瞬間がふとやってくる脳が何かを拒んでいる心が脱力しているこの道を行くために路傍の店で欲を満たすけれど十分に満たせる程の対価を持ち合わせていない明日が遠くなる
2023年1月24日 17:05
国語の授業中。授業の内容はおぼつかない。ただ、私は「健康に生きるということはどういうことか」について3つの答えを持ち、先生に当てられるのを待っている。ふと、板書を写したノートに一編の詩を書いた私は、先生に見つからないように前を向いたまま、後ろの男の子に渡す。授業を聞きながらしばらく待つと、後ろから合図がくる。私が後ろに手を伸ばすと、合図をしていた手にあたり、ふと彼の手に私の手が包まれる。
2022年12月7日 15:45
私がここまで生きてこられたのは、後ろ向きのなかで絶望の合間合間で希望を持ち続けてきたから。前を向いて、とよく言われるけれどどんなに後ろ向きでも、今生きていることが私にとっての最大の「前向き」なのだ。だから、頑張ってきた って思ってもいいですか頑張ってきたのに って愚痴ってもいいですかもう期待したくない希望も持ちたくないそれに躓いて転ぶのならただ
2022年10月11日 18:32
リッチな潜水船に乗っている夢を見た。その目的こそ忘れたが、そこに至るまでのストーリーがあって、壮大なアドベンチャーだった。なのにいざ出航すると、他にも知らない人が乗って来て、人に気を遣い、自分のハンデを気にする小さな部屋の話になった。私は落ち着きなく、親指の逆剥けをいじっていた。そこで目が覚め、ぼやっとしたまま親指を触ると逆剥けなんて無かった。只の昼寝だった。すべては頭の
2022年10月27日 20:46
世界の終わりには、どんな匂いがするのだろう。記憶は不確かで出鱈目で、なのにふとよみがえる、いつとは知らないあの日の帰り道とあの匂い。雨で光る地面と車の走らない道路、その風景は映画的で現実味がない。なのにあの匂いはリアリティを帯びていて、(匂いは目に見えず脳で認識するものなのだから、脳が仮想的に認識すればそこにあるのとほぼ同じなのだ)もう帰ってこない時間と絡まる感情が
2022年8月29日 16:27
良い出来事は忘れやすいのに嫌な出来事はいつまでも覚えている。薄々答えは分かりつつもなぜなのか、と呟いた数日後テレビで答え合わせがあった。危険回避のため人間の脳はそうできているらしい。嫌な出来事や怖い出来事を鮮明に脳に記録するのである。ここで、なるほど、と手を打った。事故や自転車で転んだ瞬間などその一瞬、スローモーションになる。それは脳がその瞬間の情報を事細