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エッセイ・コラム・ショートショート等々

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ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。
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#感想

贅沢!『MROアナウンサー朗読会&松本俊明ピアノコンサート』

贅沢!『MROアナウンサー朗読会&松本俊明ピアノコンサート』

太陽フレアに世界がざわついていた令和6年5月11日土曜日。
この日間違いなく石川県で一番賑わっていたのが野々市市であったろう。
というのも能登半島地震チャリティ企画で地元の放送局のMROのアナウンサー4人による朗読会と日本のみならず世界の音楽業界でも活躍されている作曲家でピアニストの松本俊明さんによるピアノコンサートが野々市市文化会館で開催されたからである。

雲一つない青い空。容赦なく照りつける

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【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

【感想】谷川恵一アナと「四月物語」

北陸放送(MRO)の谷川恵一アナがメインパーソナリティを務めるMROラジオ土曜朝9時の番組『谷川恵一そろそろ。』

前番組『モリラジ』最終回からメールを送り始め新体制でスタートした今番組には初回から欠かさず拝聴&メールを送っている。これが僕の最近の土曜のルーティンとなっている。ラジオにメッセージや企画応募、曲のリクエストをすることは中学以来でとても新鮮である。寄稿や賞レースの投稿とも違って気軽に徒

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【コラムエッセイ】笑った私の罪

【コラムエッセイ】笑った私の罪

私は今モヤモヤしている。
冗談じゃないくらいすごくモヤモヤしている。

そのモヤモヤについて書くにはまだ材料も時も一定の条件を満たしていない気もして書くべきではないと手を置き、いや、でも書かずには自分の精神衛生上よろしくないと再びスマホを手に取りを繰り返していた。

だが、思ったことをただ吐き出すくらい許されるだろうと書くことに決めた。

モヤモヤとはダウンタウンの松本人志さんのことである。

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「地相眼」ゲゲゲの鬼太郎より

「地相眼」ゲゲゲの鬼太郎より

ゲゲゲの鬼太郎2期はヒーロー鬼太郎の勧善懲悪だけでなく人間ドラマを描いた話が幾つもある。

その中で今回ご紹介したいのは「地相眼」というお話。

(あらすじ)
安井という財を成した男が鬼太郎に相談を持ちかけてきた。
時は遡り太平洋戦争中のこと。ふとしたことから魑魅魍魎の世界に迷い込んだ若き頃の安井兵士。
そこで手相ならぬ地相を知ることができる不思議な石を手に入れてしまう。
地相眼とは大地のことなら

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深すぎる「千と千尋の神隠し」

深すぎる「千と千尋の神隠し」

私は今、猛烈に井戸端会議がしたい。
「千と千尋の神隠し」のとある話をくっちゃべりたくて仕方ない。

(※これより先はネタバレ含みますのでノーサンキューの方はご注意ください)

では、言いますね。

ハクは千尋の亡くなったお兄ちゃんだったんですね!

え!?何だ、そんなこと今更?という方は多数派なんでしょうか?それすらわかりませんが、私は昨夜初めて知りました。なので、昨夜は鳥肌がブワッとたちました。

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考察を聞ける喜び〜だけじゃないChannelより〜

今私は無性に生徒になりたい。
ホワイトボードで矢印なんか引っ張ったりして強調したいワードを水性ペンで何重丸もする。
そんな講習、授業を受けたい。
もちろん、詩についてのあれやこれやを本からではなく先生と呼ばれる生身の人間から授かりたい。が、地方ではこれ!といった機会に出逢わない。絶対数も少ない。単に自分のアンテナがキャッチ出来てないのかもしれないが…。
そこでYou Tubeである。
最近は興味の

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日本のアートディレクション展に行ってみた

日本のアートディレクション展に行ってみた

学びの杜ののいちカレード
市民展示室・オープンギャラリーにて開催されている【日本のアートディレクション展2020-2021】
なんかおもしろそうだな。
ただそれだけでいい。
足を運ぶには十分すぎる理由だ。
ということで行ってきました。

広告は絵画ではないアート。
情報が巧みにデザインされた鮮烈さが脳に飛び込んでくる。

館内は写真撮影可能ということで膨大な展示から自分の琴線に触れた作品をいくつか

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映画『黒い家』黄色の恐怖

映画『黒い家』黄色の恐怖

はじめてこの映画を観たのは十代後半だった。
当時の私は一日一本は映画を観ようと決めて、まだVHSとDVDが肩を並べてレンタルショップに陳列されていた時代に同郷の田中美里さんが出演されている森田芳光監督の『黒い家』を手に取った。

映画の舞台は石川県。
保険会社勤務の若槻(内野聖陽)に電話で問い合わせをする菰田幸子(大竹しのぶ)が黄色の服に黄色のヒールという出で立ちで登場する。
まばたきも少なくへら

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【コラム】ドラマ「櫂」の台詞

【コラム】ドラマ「櫂」の台詞

1999年に放送された宮尾登美子原作
NHKドラマ「櫂」
主演は松たか子さんだった。
VHSに録画して何度も観ていた。
作中、室田日出男さん演じる酒好きの医師、宮下が松さん演じる喜和を励ます台詞がいくつかある。
ネタバレにはならない範囲で台詞だけでも紹介させてください。
あの頃とまた違う重みを感じたことと、室田さんの演技が沁みるのだ。

悲しみのどん底でその台詞はかけられる。

「苦しみっちゅうも

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