一般社団法人 士業適正広告推進協議会

士業適正広告推進協議会(士推協)は、消費者・利用者の皆さまが適切な法律サービスを受けら…

一般社団法人 士業適正広告推進協議会

士業適正広告推進協議会(士推協)は、消費者・利用者の皆さまが適切な法律サービスを受けられるよう、士業広告のルールをつくるために活動しています。 士推協公式サイト:https://ad-law.or.jp/

記事一覧

弁護士広告に関する最近の懲戒事例(アフィリエイト報酬)の紹介

八坂 玄功 弁護士 士業適正広告推進協議会 監事 1 最近の懲戒事例弁護士業務広告としてアフィリエイトの手法を採用した事案について、最近の「自由と正義」(2024年5…

「時代の大転換」(その3)

大川原 栄 弁護士 士業適正広告推進協議会 顧問 1 「時代の大転換」の確定「空白の30年」といわれる長期低迷の時代を経て、2023年に「時代の大転換」が行われた。それ…

士業広告今昔

櫻井 光政 弁護士 士業適正広告推進協議会 代表理事 昔話私が弁護士登録をしたのは昭和57年( 1982年)です。ロシアもウクライナもソビエト連邦という1つの社会主義国家…

「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」 Case:株式会社キュービック

当協会の事務局より「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」をテーマとしたコラムをお届けします。コラムを通じて、広告適正化のさらなる促進ならびに士業広告業界に適…

「後医は名医」という言葉 - 士業広告と弁護士業 -

深澤 諭史 弁護士 士業適正広告推進協議会 顧問 1. はじめに後医は名医という言葉を聞いたことあるでしょうか。 後医というのは前医に対する後医のこと、つまり、 ある…

AI時代の士業について

島田 雄左 株式会社スタイル・エッジ 代表取締役社長 士業適正広告推進協議会 理事 士業の仕事が生成AIに奪われることはない2022年11月に公開されたChatGPTは世間の耳目…

債務整理広告と不適切処理に関する報道について

一般社団法人 士業適正広告推進協議会 代表理事 弁護士 櫻井 光政 1.NHKの報道について2 ⽉ 18 ⽇に NHK が「誇⼤ネット広告で不適切な債務整理に サポート団体⽴ち上げへ…

リーガルテックの浸透と広がり

甲斐 亮之 株式会社ギャプライズ 代表取締役 士業適正広告推進協議会 理事 1.リーガルテック市場の推移2020年に発生したいわゆるコロナ禍から4年が経過し、リーガルテ…

士業広告の未来に関わる一つの問題についての私見(2)

八坂 玄功 弁護士 士業適正広告推進協議会 監事 1 士業広告に対する見方の温度差士業広告に対する見方 都市部の士業者と非都市部の士業者との間の温度差として、「都…

「時代の大転換」(その2)

大川原 栄 弁護士 士業適正広告推進協議会 顧問 1 「時代の大転換」の確認前回の私のコラム(7月掲載分、「時代の大転換」について)において、「2023年(あるいはこれ…

ある広告に見る広告の「本質」と「使命」

櫻井 光政 弁護士 士業適正広告推進協議会 代表理事 1ヶ月ほど前、ある司法書士法人の過払金返還請求の広告で、「現金が戻る可能性があります」という大書のもとに貸金業…

広告を出す弁護士は広告を出さない弁護士に劣るのか?

深澤 諭史 弁護士 士業適正広告推進協議会 顧問 1 はじめに今回は、広告を出している弁護士、士業広告に関与する広告会社は、一度は聞いたことがあるかもしれない、でも…

士推協 第4回 シンポジウム「士業広告の変遷 -2023年度データ- 」を開催します

2023年11月22日(水)に第4回目となるシンポジウムを開催します。 今回のシンポジウムは3部構成となっております。 第1部ではデジタルマーケティングプロデューサーの甲斐亮…

「減額診断」広告について

島田 雄左 株式会社スタイル・エッジ 代表取締役社長 士業適正広告推進協議会 理事 「減額診断」広告とは?債務整理における広告のひとつに「減額診断」を謳ったものが…

「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」 Case:株式会社Macbee Planet

当協会の事務局より「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」をテーマとしたコラムをお届けします。 コラムを通じて、広告適正化のさらなる促進ならびに士業広告業界に…

士業広告におけるChatGPT活用の組織内ルール

甲斐 亮之 株式会社ギャプライズ 代表取締役 士業適正広告推進協議会 理事 私の前回コラムでは、昨年末に衝撃のデビューを果たしたOpenAI 社のChatGPTを扱いました。 …

弁護士広告に関する最近の懲戒事例(アフィリエイト報酬)の紹介

弁護士広告に関する最近の懲戒事例(アフィリエイト報酬)の紹介

八坂 玄功
弁護士
士業適正広告推進協議会 監事

1 最近の懲戒事例弁護士業務広告としてアフィリエイトの手法を採用した事案について、最近の「自由と正義」(2024年5月号)に懲戒事例が公告されていたので概要を紹介します。

2 「自由と正義」(2024年5月号)懲戒公告の概要T弁護士は弁護士法人Aの唯一の社員であるところ、弁護士法人Aと広告業務委託基本契約を締結したB株式会社を通してアフィリエイ

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「時代の大転換」(その3)

「時代の大転換」(その3)

大川原 栄
弁護士
士業適正広告推進協議会 顧問

1 「時代の大転換」の確定「空白の30年」といわれる長期低迷の時代を経て、2023年に「時代の大転換」が行われた。それは、これから数十年にわたって①労働力需給における「売り手市場」が常態化し、②社会全体のダウンサイジング(縮小経済)が進行していくという二つの特徴を持つものであり、日本の少子高齢化に伴う急激人口減少という極めて単純な要因を理由とする

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士業広告今昔

士業広告今昔

櫻井 光政
弁護士
士業適正広告推進協議会 代表理事

昔話私が弁護士登録をしたのは昭和57年( 1982年)です。ロシアもウクライナもソビエト連邦という1つの社会主義国家に属する国でしたし、お隣の韓国では朴正煕大統領暗殺の後に権力を握った全斗煥が大統領になり、軍事独裁を敷いていた、そんな昔の時代です。

弁護士が日常の業務にコンピュターを使用することはなく、どこの法律事務所にも専属の和文タイピス

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「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」 Case:株式会社キュービック

「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」 Case:株式会社キュービック

当協会の事務局より「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」をテーマとしたコラムをお届けします。コラムを通じて、広告適正化のさらなる促進ならびに士業広告業界に適正な競争を生み出すこと、そして、広く利用者の方々に良質かつ適正な情報を提供することを目指します。

今回は当協会の正会員企業である広告事業者・株式会社キュービックの室井聡太様にお話を伺いました。


株式会社キュービック 会社概要ヒトの本

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「後医は名医」という言葉 - 士業広告と弁護士業 -

「後医は名医」という言葉 - 士業広告と弁護士業 -

深澤 諭史
弁護士
士業適正広告推進協議会 顧問

1. はじめに後医は名医という言葉を聞いたことあるでしょうか。

後医というのは前医に対する後医のこと、つまり、 ある医師に診てもらった後に、診察をする2人目(以降)の医師のことをいいます。

2人目の医師は名医になる、という、そういう趣旨の言葉ですが、これはどうしてでしょうか。

病気の診断あるいは治療方針の策定には、試行錯誤というものがありま

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AI時代の士業について

AI時代の士業について

島田 雄左
株式会社スタイル・エッジ 代表取締役社長
士業適正広告推進協議会 理事

士業の仕事が生成AIに奪われることはない2022年11月に公開されたChatGPTは世間の耳目を集めました。
以後、ChatGPTをはじめとする生成AIについて、広く一般にも認知されてきました。

これは士業の世界でも同様で、「中小企業診断士事務所 ハッシュタグ(https://hashtag-jp.com/)」

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債務整理広告と不適切処理に関する報道について

債務整理広告と不適切処理に関する報道について

一般社団法人 士業適正広告推進協議会
代表理事 弁護士 櫻井 光政

1.NHKの報道について2 ⽉ 18 ⽇に NHK が「誇⼤ネット広告で不適切な債務整理に サポート団体⽴ち上げへ」という報道(以下「本件報道」といいます。)を⾏いました。

同報道は、「『借⾦が必ず減る』などとする誇⼤なネット広告を⼊り⼝に、多重債務者などが不適切な債務整理に誘導されて⾦銭的な被害を受ける事例が相次いでいる」と

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リーガルテックの浸透と広がり

リーガルテックの浸透と広がり

甲斐 亮之
株式会社ギャプライズ 代表取締役
士業適正広告推進協議会 理事

1.リーガルテック市場の推移2020年に発生したいわゆるコロナ禍から4年が経過し、リーガルテックを利用した電子契約の法務面におけるDXは大きく前進しています。
脱ハンコの流れにおける電子契約は、2021年から2022年で38.6%増(※矢野経済研究所調べ)となっております。

従来から存在感のあったDocusignをはじ

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士業広告の未来に関わる一つの問題についての私見(2)

士業広告の未来に関わる一つの問題についての私見(2)

八坂 玄功
弁護士
士業適正広告推進協議会 監事

1 士業広告に対する見方の温度差士業広告に対する見方 都市部の士業者と非都市部の士業者との間の温度差として、「都市部の弁護士その他の士業者 広告宣伝に費用や手間をかけるのは当然のこと」「非都市部の弁護士その他の士業者 依頼者は紹介、口コミ等で来所されるのが健全、広告宣伝に費用や手間をかけるのは邪道」という温度差が感じられることを私の以前のコラムで

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「時代の大転換」(その2)

「時代の大転換」(その2)

大川原 栄
弁護士
士業適正広告推進協議会 顧問

1 「時代の大転換」の確認前回の私のコラム(7月掲載分、「時代の大転換」について)において、「2023年(あるいはこれから数年)は、後に振り返ってみれば、「次の時代」に向かう「時代の大転換」があった時代になるのではないかと強く思う。

そして、ここにいう「次の時代」は、数十年規模による
①労働力需給における「売り手市場」の常態化
②社会全体のダウ

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ある広告に見る広告の「本質」と「使命」

ある広告に見る広告の「本質」と「使命」

櫻井 光政
弁護士
士業適正広告推進協議会 代表理事

1ヶ月ほど前、ある司法書士法人の過払金返還請求の広告で、「現金が戻る可能性があります」という大書のもとに貸金業者各社のカードの写真のそれぞれに平均〇〇万円と表示されているのを見かけました。
ところがその母数については全く触れられていません。要するに、「平均」と言いながら、何を平均したものかどうか、全くわからないのです。

これを見て、少なから

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広告を出す弁護士は広告を出さない弁護士に劣るのか?

広告を出す弁護士は広告を出さない弁護士に劣るのか?

深澤 諭史
弁護士
士業適正広告推進協議会 顧問

1 はじめに今回は、広告を出している弁護士、士業広告に関与する広告会社は、一度は聞いたことがあるかもしれない、でも、誰もーー特に「実際に士業広告に関わっている当事者は口をつぐんで話さないテーマ」について取り上げてみたいと思います。

それは、タイトルのとおり「広告の有無と弁護士の実力(能力)に関して、まことしやかに語られている話」についてです。

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士推協 第4回 シンポジウム「士業広告の変遷 -2023年度データ- 」を開催します

士推協 第4回 シンポジウム「士業広告の変遷 -2023年度データ- 」を開催します

2023年11月22日(水)に第4回目となるシンポジウムを開催します。

今回のシンポジウムは3部構成となっております。
第1部ではデジタルマーケティングプロデューサーの甲斐亮之が「インターネット広告トレンドの変遷と最前線」と題して士業広告のデータ分析を行います。
第2部では弁護士の深澤諭史が「同業者からみた士業広告」をテーマに基調報告を行います。
そして、第3部では「国際ロマンス詐欺関連広告を含

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「減額診断」広告について

「減額診断」広告について

島田 雄左
株式会社スタイル・エッジ 代表取締役社長
士業適正広告推進協議会 理事

「減額診断」広告とは?債務整理における広告のひとつに「減額診断」を謳ったものがあります。これは「借金はありますか?」を初めとしたいくつかの簡易的な質問に答えていくことにより、借金の減額が可能かどうかについて診断がなされる広告です。

借金問題における“顕在客”の方々には、既に切羽詰まった状況に置かれている現実があ

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「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」 Case:株式会社Macbee Planet

「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」 Case:株式会社Macbee Planet

当協会の事務局より「広告事業者の広告適正化に向けた取り組み」をテーマとしたコラムをお届けします。
コラムを通じて、広告適正化のさらなる促進ならびに士業広告業界に適正な競争を生み出すこと、そして、広く利用者の方々に良質かつ適正な情報を提供することを目指します。
今回は当協会の正会員企業である広告事業者・株式会社Macbee Planet コンサルティング本部マネージャー 坂口 友洋様にお話を伺いまし

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士業広告におけるChatGPT活用の組織内ルール

士業広告におけるChatGPT活用の組織内ルール

甲斐 亮之
株式会社ギャプライズ 代表取締役
士業適正広告推進協議会 理事

私の前回コラムでは、昨年末に衝撃のデビューを果たしたOpenAI 社のChatGPTを扱いました。

今回はChatGPTの組織内ルールについてお伝えしたいと思いますが、その前にあらためて、ChatGPTをはじめとするいわゆる対話型AIの仕組みについておさらいしておきたいと思います。

ChatGPTの情報収集は大きくわ

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