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【体験談】の寄せ集め

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#日記

【体験談】例の光沢のある虫は滅べばいい。

【体験談】例の光沢のある虫は滅べばいい。

夜の1時。
眠気を待ちながら目を閉じていると、枕の後ろの壁に飾ってある絵から「カサカサ」と音がしやがった。

僕は耳を疑った。
本来なら、僕以外の生物が存在しない我輩の部屋から「カサカサ」なんて音がするわけがないからだ。
絵が勝手に動いたなら、まだ、トイストーリー感があって許せるが、残念ながら僕の部屋の絵は動かない。

僕の脳裏には一つの可能性しか浮かばなかった。

布団を跳ね除ける勢いで、ベッド

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【体験談と日記】おめでとう後輩、ありがとう先輩(2)

【体験談と日記】おめでとう後輩、ありがとう先輩(2)

上の続き。

数日前、その先輩(以下、A先輩と称す)からラインがきた。
内容は、部活のある後輩の大学卒業を祝ってあげようよ、とのことだった。

嬉しく思った。

「やりましょ!」僕は返信した。

メンバーは、大学三年の時に一番一緒に過ごした四人だ。
当時、四年の二人、三年の僕、二年の後輩だった関係だ。

当日。

A先輩と早めに集合して、プレゼントを探すことになっていた。

もう一人の先輩は、仕事

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【体験談】ハウルのフリをしてたら、エレベーターでおばさんに叱られた話

【体験談】ハウルのフリをしてたら、エレベーターでおばさんに叱られた話

僕は時々やらかす性格なのだが、
これは割と恥ずかしい話である。

数年前のある日、僕は一人カラオケに行った。

カラオケはみんなで行ってわいわい騒ぐのも好きだが、一人で思う存分歌いまくることも割と気に入っている。

この日も、一時間半歌いまくって僕は満足だった。

毎回、温泉に入った後のような清々しいリフレッシュ感を覚えながら、店員さんに会計を渡して、店を後にする。

その日行ったカラオケのレジは

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【体験談】部活と上下関係と苦悩(4)

大会の終わり
とにかく、みんなのいる場所に行こう。
重い腰を上げ、同期の元へ向かいました。

「後輩が先輩より先に昼飯を食っていた」
ことは、すでに先輩たちの中で広まっていたようでした。

大会中、僕は一年の仕事をしつつもずっと下を見ていました。とくに事務的なこと以外話すこともなく、大会も終わりました。
帰りの電車に乗り、家に帰ります。
帰りの電車はずっと放心状態でした。

川での決断家に着いたの

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【体験談】部活と上下関係と苦悩(3)

【体験談】部活と上下関係と苦悩(3)

はじめてのお説教入部をしてから数日、自分の行動の遅さやミスが原因で先輩に小言を言われ、影で嘲笑される日々が続きました。
また、僕の同期が先輩の逆鱗に触れ、怒鳴られている姿も多く見ました。
一年生は先輩に萎縮する部活内の奴隷になっていました。
楽しい楽しい大学生活を想像していたやる気に溢れた自分は、だんだんといなくなりました。

たしか入部してから5日目くらい、思いもしない出来事が起きました。

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【体験談】部活と上下関係と苦悩(2)

【体験談】部活と上下関係と苦悩(2)

(続き)

道場の扉チラシを見つけ、剣道部を見に行くことを決めました。

当日、チラシに書かれた場所に向かうと、既に部活は始まっているようでした。
(あいにくにも、その日は部活の時間が1時間早まっていた日なのは後々知る。)

体育練のドアを開けると、剣道独特の発声とドシンドシンとした地響きが聞こえてきました。

靴を脱いで、音の鳴る方向へと向かうと、大きなドアが立ちはだかりました。
ドアの向こう側

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【体験談】部活と上下関係と苦悩(1)

【体験談】部活と上下関係と苦悩(1)

こんにちは!
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今日は地元の土手を音楽を聴きながら散歩をして、スタバで本の世界に没頭するという一日でした。

僕は家でじっとしているのが嫌いです。
家にいたのでは味わえない非日常を心のどこかで求めて、ついつい外出をしてしまいます。(大体、なにもなく一日過ぎますけど。)
でも、夕方に一人で歩く帰り道にはなぜか満足感があります。不思議です。

今日の散歩の中で、キラキ

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