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アパレル会社員のボヤき

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アパレル販売員経験有り、デザイナーの私が思うアパレル業界についてのお話👗最近はエシカルファッションについても学んでいます🌍
運営しているクリエイター

#アパレル

嫌われ者の販売員

嫌われ者の販売員

「わたし店員さんに話しかけられるのキライなんだよね〜」

わかる。私もそうだった。
販売の仕事をする前は私だって販売員に話しかけられるのはあまり好きじゃなかった。
マイペースに服を選びたいと思っていた。

なぜ販売員はお客様に話しかけるのか。
お客様の立場の時、なぜ話しかけられたくないのか。販売員から逃げるたくなるのか。

販売員と話して買った人は、もしも話しかけられていなかったら買っていたのか。

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ハイブランドの良さをようやく学んだ〜27歳の春〜

ハイブランドの良さをようやく学んだ〜27歳の春〜

最近の休みの日は、もっぱら服を見に行ってる。

新宿とか池袋とか丸の内の、ルミネとか伊勢丹とか。流行ってるものも新しいものも、高いものもそれなりの値段のものも。

インスタやTwitterで見て気になったものはお店があるかチェックして、オンライン限定じゃないと知ったら見に行くようにして🏃🏻‍♀️

そして気になるものは試着する。試着して、「ふわーーー!かわいい!!!🥹」ってなる。

そしてス

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いつまでも綺麗な人々は、意識の積み重ねで出来ている

いつまでも綺麗な人々は、意識の積み重ねで出来ている

先日職場で「見た目的に年齢近そうだな〜」と思っていた人が10個も歳上でひっくり返った事件があった。

もちろんその日の夜は念入りにパックをしていつもより丁寧に保湿して、将来私もそうやって思われてぇ〜って考えた。

最近身に染みて感じることは、「意識の高い場所にいると、自ずと意識が変わるよな」ということ。

当たり前ですが…って感じなのだけど、こうやって身に染みて感じると色々考えてしまう。

だって

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なぜこんなにも洋服に魅了されるのか

なぜこんなにも洋服に魅了されるのか

私はとあるレディースブランドのデザイナーの仕事をしている。

どんなに自分の好きなファッションの傾向と違ったとしても、会社員のうちは“売れる洋服”を作らないといけない。

一部の人だけがキャアキャア言うような服を作ることは上司からの許可が降りないし、「一般的な人々が着やすいもの」を知っておくことは私のスキルとして多いに必要。

でも私自身は一般の人が少しハードルが高く感じるであろうデザインも好きで

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“好きなジャンルだけエシカル”だって十分だ

“好きなジャンルだけエシカル”だって十分だ

アパレルデザイナーとして働いていく中で、心のそこからそんな風に思うようになった。

どんなにこの思いが強くても、私は普通の会社員だ。意見を言うことはあっても上司や会社の決めたことには従わなければいけない。

利益を生むことが最優先ならば、服を安く作って高く売らなければいけない。

その事実は、作り手にとっても客にとっても幸せにならない負のループを生み続ける。

最近は「エシカル=道徳的な」「サステ

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私は「可愛い」を探し続ける

私は「可愛い」を探し続ける

可愛いものを探すのは、趣味であり仕事の一環でもある。常に探し求めているから、もはや生活習慣レベルかも。

靴、鞄、アクセ、服。私の身なりに関わるもの全てに対して、本当は毎日こだわっていたい。毎日は難しいからせめて休日だけでも、という気持ち。

なぜこんな記事を急に書き出したかというと、本当に心から可愛いと思ったものをここ最近買えていない事に気づいたからだ。買うどころか、見つけることも出来てない。

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どこまでも安くなっていく洋服達

どこまでも安くなっていく洋服達

アパレル産業が厳しいと言われているのは、もうだいぶ前からだ。

服は生活必需品であり、自分を表現するアイテムの一つでもある。こだわりのある人と無い人の差が激しくて、何着あっても良いし、逆に必要最低限でも良い。

家電みたいに値段が高ければ高いほど性能が良い訳でも無いし、デザインは自由自在だし、流行り廃りもあるし、なんていうか決まり事が少なくて掴み所が無い、そんな必需品。

そんな洋服が好きで、デザ

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「天職」って、DV彼氏みたいだ

「天職」って、DV彼氏みたいだ

仕事の話を友人にしていた時、「天職に就いたねぇ」と言われて、確かに天職だ!って単純に思った。

【天職】
天から授かったつとめ。
神聖な職務。
自分の生まれつきの性質に合った職業。

天から授かった務めかは微妙だけど…

今の自分の仕事が好きだ。

常に新しいものに触れるこの仕事は、飽き性の私にはとても合っている。

好きなことを仕事にできて幸運だったと思うし、デザイナーの仕事はちゃんと楽しい。

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デニムを履いた幽霊が教えてくれたこと

デニムを履いた幽霊が教えてくれたこと

この記事は、デザイナーの就活の大変さと、ちょっとした心霊体験と、メンタルの大切さを同時に語る、なんか色々詰め込まれた実話です。怖くないです。

霊感のレの字もない私だが、人生で一度だけ、完全に幽霊を見たことがある。

専門学生の時。私の所属するデザイナー科は、女子が14名、男子はいなかった。女子校のような(そんなキレイなもんじゃ無いけど)、とにかく騒がしいクラスだった。

デザイナー科で過ごす、専

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「軽率な買い物」は「運命の買い物」でもある

「軽率な買い物」は「運命の買い物」でもある

鞄を買った。

黒の、柔らかい牛革の、斜め掛けの、小さな鞄を買った。

洋服のデザイナーをしているけど、鞄の方が本当は好きなのでは?って思う時があるくらい、鞄が好きだ。特に革の、小さい鞄。

以前一緒に仕事をしたイラストレーターの方が「小さい鞄は女子の特権だと思うから好き」と言っていて、首がもげるかと思うくらいに頷いた。わかり過ぎる。

小さい鞄、その可愛さは計り知れない。

そして小さい鞄には、

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