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2023年9月の記事一覧

涙に変えて (詩)

涙に変えて (詩)

昨日までの悲しみは
涙に変えて、時の河に流しましょう
遠くへ遠くへ流れ行くように

そして新たに湧き上がる悲しみと喪失を
受け入れる場所を作りましょう

たけど、できることなら
悲しみよ、溢れないで
これ以上溢れ出すと
少しづつ私の魂がすり減っていくから
涙も枯れ
魂がすすり泣くから

寂しい瞳 (詩)

寂しい瞳 (詩)

私を見つめる、つぶらな瞳

夢の中で亡き愛犬の姿が胸に迫る
郷愁が心をわしづかみにする
愛しさが込み上げる

「ダイスケ、どうしたの?」

少し困ったような
何かを訴えかけているような表情

言葉を交わしたい
交わせたらいいのに

「そういえば、ダイスケの死に目に会えなかったね
ごめんね……」

ダイスケの両目が心なしか
潤んでいるように見えた

「ちゃんと、別れの挨拶がしたかったの?」

寂しそ

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幸せな夢 (詩)

幸せな夢 (詩)

夢の中で、母は微笑んでいた

また会えたね、母さん
そろそろ会いたいと思ってたの

(やっぱり母さん、生きてたんだ。死んだと思ったのは間違いだったのね。良かった)

昔飼ってた愛犬も
母の膝に頭を乗せ、くつろいでいる

(ダイスケも生きてたんだ)

「母さん、ダイスケの毛が真っ白だよ。
前は茶色だったのに。何でかな?」

「ダイスケも、もうお爺さんだから、全部白髪になっちゃったのよ」

「そっか、

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