見出し画像

寂しい瞳 (詩)

私を見つめる、つぶらな瞳


夢の中で亡き愛犬の姿が胸に迫る
郷愁が心をわしづかみにする
愛しさが込み上げる

「ダイスケ、どうしたの?」

少し困ったような
何かを訴えかけているような表情

言葉を交わしたい
交わせたらいいのに

「そういえば、ダイスケの死に目に会えなかったね
ごめんね……」

ダイスケの両目が心なしか
潤んでいるように見えた

「ちゃんと、別れの挨拶がしたかったの?」

寂しそううな顔で私を見つめるダイスケ

「ごめんね、ごめんね……」

私はダイスケを抱きしめた
少し固くなった毛並みさえも愛しかった

懐かしいダイスケの匂いがした


(雑種犬のダイスケが亡くなって、既に20年経ってるけど、未だに時々夢に現れます。いつもどこか
寂しいような困ったような顔をして、私を見つめてきます。目覚めると、会いたい思いが募ります🥲)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?