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青の世界(詩)

青の世界(詩)

野原に寝そべり
空を見上げた
視界の全てが青色に覆われる

宇宙との境界線はどの辺りだろう
次第に空と私との距離が曖昧になる

空が私に迫ってくる
距離がどんどん近くなる

あっ、と思うや否や
空が私の上に落下した
青の粒子に包まれ
私は意識だけの存在となる

会いたくて (詩)

会いたくて (詩)

あなたさえいてくれたら
あなたさえ、生きていてくれたなら
1日に何度もそう思う

だから、
あなたがかつて住んでいた街を通り過ぎると
不意にあなたが現われるような錯覚に陥る
でも、そんなことある訳ないよね

肉体を脱ぎ捨てたあなたに
会う方法があったら知りたい
たった一度でもいいから

諦念 (詩)

諦念 (詩)

悲しみが消える場所があるとしたら
それはキミの腕の中

だけどキミを失った今
そんな場所は、もうどこにもない
世界中どこに行ったって
悲しみが溢れている
切ないね

もう笑うことも忘れてしまった
生まれてきた理由も
生まれた時点で忘れてしまった

そろそろ1人で生きていく覚悟を
決める時がやってきたようだね

夢 (詩)

夢 (詩)

あなたの夢を見た
生きてたのね

なぜ、音信不通にしてたのかしら
私のこと、忘れた?

ごめんねと謝るあなた
抱き締められたら
理由なんかどうでもよくなった
あなたさえ、いてくれたら
あとは何もいらない
もう、離れないで
どこにも行かないで…

やがて、ゆっくり覚醒し
現実に引き戻される
今のは夢で、あなたが既に死んでるのを再確認する
目覚めた私の胸を絶望が満たす

かえって夢なんか見たくなかった

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もう一度 (詩)

もう一度 (詩)

もし、あの夜が2人の最後だったのなら
もう一度、あの日に戻りたい
あなたの顔を忘れないよう
瞳に焼き付けるわ

あなたの声を忘れたくないから
愛してるって、何度でも言って

あなたの温もり忘れたくないから
一晩中、私を抱きしめていて
あなたの腕の中で溶けてしまうくらいに

だから、もう一度
あの夜を……

透明人間 (詩)

透明人間 (詩)

もし、透明人間になれたなら
お金が無くたって
すぐにでも新幹線に乗って
あなたに会いに行くわ

距離が遠くたって平気
姿が見えないから
自由に乗れて便利ね
会いたくなったら
すぐ行けるもんね

でも、1つ問題があるわね
あなたの元に到着しても
私の姿が見えないから
存在をどうやって証明しようか?