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夢 (詩)

夢 (詩)

あなたの夢を見た
生きてたのね

なぜ、音信不通にしてたのかしら
私のこと、忘れた?

ごめんねと謝るあなた
抱き締められたら
理由なんかどうでもよくなった
あなたさえ、いてくれたら
あとは何もいらない
もう、離れないで
どこにも行かないで…

やがて、ゆっくり覚醒し
現実に引き戻される
今のは夢で、あなたが既に死んでるのを再確認する
目覚めた私の胸を絶望が満たす

かえって夢なんか見たくなかった

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もう一度 (詩)

もう一度 (詩)

もし、あの夜が2人の最後だったのなら
もう一度、あの日に戻りたい
あなたの顔を忘れないよう
瞳に焼き付けるわ

あなたの声を忘れたくないから
愛してるって、何度でも言って

あなたの温もり忘れたくないから
一晩中、私を抱きしめていて
あなたの腕の中で溶けてしまうくらいに

だから、もう一度
あの夜を……

透明人間 (詩)

透明人間 (詩)

もし、透明人間になれたなら
お金が無くたって
すぐにでも新幹線に乗って
あなたに会いに行くわ

距離が遠くたって平気
姿が見えないから
自由に乗れて便利ね
会いたくなったら
すぐ行けるもんね

でも、1つ問題があるわね
あなたの元に到着しても
私の姿が見えないから
存在をどうやって証明しようか?

恋なんか (詩)

恋なんか (詩)

恋はジェットコースターよね
上がったり下がったり、せわしない

今日、幸せに包まれたとしても
明日には気分は急降下
あなたの言葉や仕草に翻弄されてる
心の平安からは、遠ざかる一方

だったら
ジェットコースターから降りればいいだけの話し

でもね、降りたくても降りられないの
あなたがいる限り

故郷に帰りたい
だけど最早、私には帰る家がない
両親さえ、もういない
この寂しさは、この世にいる限り
絶え間なく続くのね

泣きたくなるほど、懐かしい故郷
目を閉じると目蓋に浮かんでくる
どうかそのまま変わらずにあり続けて

いつかその地を踏んだ時
私を優しく包んで……

流転 (詩)

流転 (詩)

何度、流転したって
キミを探す

ほら、聞こえる
キミの声が
地平線の彼方から
私の名を呼ぶキミの声が聞こえる
どれだけ離れていても私には聞こえる

何度でもキミと恋に堕ちるわ
傷ついたって構わない

定められた時に向かって
2人は導かれる

めくるめく日々を
キミと抱き合いながら
何度でも……