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青の世界(詩)
野原に寝そべり
空を見上げた
視界の全てが青色に覆われる
宇宙との境界線はどの辺りだろう
次第に空と私との距離が曖昧になる
空が私に迫ってくる
距離がどんどん近くなる
あっ、と思うや否や
空が私の上に落下した
青の粒子に包まれ
私は意識だけの存在となる
会いたくて (詩)
あなたさえいてくれたら
あなたさえ、生きていてくれたなら
1日に何度もそう思う
だから、
あなたがかつて住んでいた街を通り過ぎると
不意にあなたが現われるような錯覚に陥る
でも、そんなことある訳ないよね
肉体を脱ぎ捨てたあなたに
会う方法があったら知りたい
たった一度でもいいから
時には…… (詩)
自分の機嫌は自分で取る
自分で自分の面倒を見ないとね
それでも、まだ心が干からびて
カサカサしてるなら
誰かに頼りたくなる
それは、あなた
時には、乾いた心
潤してほしいわ
あなたからの愛を
充電できたらいいのに……
流浪の身 (詩)
私は人生の主人公
私の人生を生きるだけ
誰かの人生を生きることはできない
誰かに私の人生を変わってほしくても
いったい誰が変わってくれるというのだろう
この世界のどこかに
私の人生を背負って生きてくれる人
いますか?
いないわよ
私の代わりは
どこにもいない
私は唯一無二の存在
諦念 (詩)
悲しみが消える場所があるとしたら
それはキミの腕の中
だけどキミを失った今
そんな場所は、もうどこにもない
世界中どこに行ったって
悲しみが溢れている
切ないね
もう笑うことも忘れてしまった
生まれてきた理由も
生まれた時点で忘れてしまった
そろそろ1人で生きていく覚悟を
決める時がやってきたようだね
ささやかな望み (詩)
ひたすら追いかけたり
もっと追いかけられたいとか
そんなのは、もういい
振り向くとキミがいる
それが当たり前になるといいのに
でも、障害が2人を阻む
もう頑張れない
ささやかな幸せさえ
私を避けていく
1人でも生きれる強さが欲しい
今、キミは誰の腕の中にいるの?
帰り道 (詩)
あなたと別れた後の
一人ぼっちの帰り道
満たされない想いと
次はいつ会えるか分からない不安と寂しさが
ごちゃ混ぜになる
あなたは寂しくないのかな
一人ぼっちの帰り道が耐えられなくて
もう会うのをやめようか?
なんて、無理よね
だって、もうこんなにも会いたくなってる
もう一度 (詩)
もし、あの夜が2人の最後だったのなら
もう一度、あの日に戻りたい
あなたの顔を忘れないよう
瞳に焼き付けるわ
あなたの声を忘れたくないから
愛してるって、何度でも言って
あなたの温もり忘れたくないから
一晩中、私を抱きしめていて
あなたの腕の中で溶けてしまうくらいに
だから、もう一度
あの夜を……
訪問者 (詩)
優しい、いい人のふりをして
誰かが私の前に現われたって
やがて偽りの愛だと分かるのは
時間の問題ね
いずれ、去って行くのよね
だけど
ちゃんと心のドアを叩いてくれたのは
あなたが最初で最後
唯一無二の訪問者
そう、ずっとこの日を待ってたの
愛なんて (詩)
無償の愛なんて
私には到底無理
ほんのちょっぴりでも
愛を返してほしいわ
報われなくてもいいなんて
いったい誰が言った?
私はこれっぽっちも思ってない
愛を与えれば、愛は返ってくる?
やってみたわ
でも、返ってこない
もうなす術はないわ
愛に見放されたわ……
透明人間 (詩)
もし、透明人間になれたなら
お金が無くたって
すぐにでも新幹線に乗って
あなたに会いに行くわ
距離が遠くたって平気
姿が見えないから
自由に乗れて便利ね
会いたくなったら
すぐ行けるもんね
でも、1つ問題があるわね
あなたの元に到着しても
私の姿が見えないから
存在をどうやって証明しようか?