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#戦略的な伝え方

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「言葉をうまく伝えるには?」「アイデアはどう作る?」「広告を分析してわかること」など、ビジネスシーンで役立つ記事をまとめました。
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#伝え方

【伝わる言葉】知っておくべきインフォメーションとコミュニケーションの違い

【伝わる言葉】知っておくべきインフォメーションとコミュニケーションの違い

突然ですが、あなたはインフォメーションとコミュニケーションの違いがわかりますか?

言葉が違うんだから当然でしょう、と思うかもしれません。でも、説明してくださいと言われるとちょっと難しい。

実はこれ、言葉を伝えるうえで最初に理解しておくべきポイントだったりします。あなたが誰かに言葉を伝えるとき、持っておいてほしいスタンスとも言えます。

今回は、伊藤公一さんが書いた『なんだ、けっきょく最後は言葉

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ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

ディズニーのキャストは、ポジティブな言葉を生み出すプロだった

先日、ディズニーランドへ行ってきました。何度も行ったことがある夢の国ですが、改めてすごいなーと思う瞬間がありました。

リピーターを絶やさないディズニーですが、その人気の理由の1つに「キャストの高い接客力」が挙げられます。中でも、言葉遣いは接客の質を左右する重要な要素です。キャストの言葉遣いが丁寧なのはもちろんですが、そこで止まらないのがディズニー。

たとえネガティブな状況でも、ポジティブに言い

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「マルハラ論争」でなくすべきものはマルじゃなかった

「マルハラ論争」でなくすべきものはマルじゃなかった

最近知った「マルハラ」という言葉。LINEやチャットツールのやりとりで若者が上司など目上の人から「。」がつくメッセージを受け取った際、冷たさや威圧感を抱く現象をマルハラスメント(マルハラ)と表現しているそうです。

例えば、上司からの仕事の連絡。

このような上司からの連絡を怖いと感じたり不安に思う若者がいるんです。文末のマルがメッセージの印象を左右してしまうなんてびっくりですよね。
 
マルハラ

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「写真撮影はご遠慮ください」は写真撮影OKなのかNGなのか

「写真撮影はご遠慮ください」は写真撮影OKなのかNGなのか

タイトルを見て「え?」と思った人もいると思います。

「写真撮影はご遠慮ください」というこの言葉、ふつうに考えれば写真撮影はNG、ダメという意味ですよね。

しかし、少し前にTwitterでこの言葉をめぐって議論が起こりました。

きっかけはある人が「写真撮影はご遠慮ください」について、「できればしないでくれたらありがたいの意味で絶対だめだとは思っていなかった」と告白したこと。具体的には、「たくさ

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トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

トヨタの会議では、専門用語を極力使わないらしい

短くて質が良いと有名なトヨタの会議。

1時間で設定されることが多い会議ですが、トヨタの場合はなんと30分。

会議を1時間から30分に短縮することで、年間で2ヶ月分の時間を他の作業に充てることができます。

こちらの記事を読むと、「定例会議を設けない」「議題を事前に共有する」「議事録を取らない」といったルールを設けて、会議におけるムダを徹底的に省いていることがわかります。

その中でも、コピーラ

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ネガをポジに変えるネーミングの力

ネガをポジに変えるネーミングの力

先日、東京都が「育休」の愛称を「育業」に変えると発表しました。
 
賛否両論ありますが、個人的にはいいね!の気持ちが強いです。

コピーライターの視点からも、名前を変えることは一定の効力があると思っているからです。

広告では商品やサービスに名前をつけることを「ネーミング」と言います。

良いネーミングは、ネガティブな印象をポジティブな印象に変える力を持っています。

「育休」への違和感私は「育休

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新聞広告のイメージが変わる!“読みにくい”から気になる秀逸なアイデア

新聞広告のイメージが変わる!“読みにくい”から気になる秀逸なアイデア

先日、「読みにくい」という手法で人の目を惹きつける広告の事例を紹介しました。

この記事を書いているときに、そういうロジックで作られた広告って案外多いかもしれないと思いました。

気になって調べてみると、結構ある。昔から使われてきた手法でしょう。

その中でも、「読みにくい」というより「読みにくすぎる」とさえ思う大胆なアイデア広告を見つけたので取り上げます。

人類の1/3しか見えない?トリックア

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商品の核は、コンセプトにある。

商品の核は、コンセプトにある。

コンセプトが曖昧な商品コピーを書くって難しい。

曖昧なコンセプトは、商品を通じて消費者に何を伝えたいのか?真意を掴みにくいから。掴みどころがない分、コピーを書くためのヒントが少ないので、コピーライターとしては困ってしまう...そんな本音があります。

商品の企画・開発に携わっている人から見て、コンセプトの存在がどれくらいの優先順位かわかりませんが、「重要だとあまり思っていない」というのであれば、

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宇多田ヒカルの言葉から考える「表現を売るために必要なこと」

宇多田ヒカルの言葉から考える「表現を売るために必要なこと」

このエピソードを知ったとき、意外だと思ったし、私はまだまだ宇多田ヒカルという人物を知らないのだと思った。

圧倒的な才能と実力を持っているからこそ、彼女の思うがままに曲を作っているとばかり思っていたからだ。

冒頭のツイートは私の中でとても印象に残っていて、「売れる表現とそうでない表現の違いって何だろう?」と考えるきっかけになった。

プロの表現者にとって、「売れるもの」と「自分の表現したいもの」

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