#コミュニケーション
deuxièmeとsecond【フランス語の方へ:1】
小手先の記事もちょっと書いてみよう、という試みです。
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フランス語には、「2つ目の」と訳しうる形容詞がふたつあります。deuxièmeとsecondです。前者は基数詞deuxに序数詞化標識-ièmeをつけたものです。後者はラテン語secundusに由来します(なおsecundus自体は、sequi「付き従う(suivre)」という意のラテン語の動詞と、根のところでは繋がっているようです。Oxf
【551】これくらい読めなきゃアウト? Finleyのイヤミを読みとろう
ほんの一節の英文から(ごく禁欲的にやっても)これくらいは読むことになる、ということの実演であり、日本語においても、とりわけ然るべき著者によって力を入れて書かれているものについては似たような態度をとることになる、ということです。
■【母語なら読めるというわけではない】解釈をいちいち書き出すということは稀ですが、極めて大げさな言い方をするなら、一瞬で以下に示すくらいにわかることで、やっと文章を読むた
【544】Bugenとはどこ?/訳では見えないエトセトラ/経営から職人の論理へ
さて、以下は18世紀中頃にフランスで書かれたディドロ&ダランベール『百科全書』第1版の項目のひとつです。何について書いているかわかりますか。
Bugen(地理)、Ximoの島に位置する、アジアの都市・王国であり、日本帝国に服している(BUGEN, (Géog.) ville & royaume d’Asie, dans l’île de Ximo, dépendant de l’empire d
【95】【2万字】横顔は、英語で言えばprofile
プロフィールを書きます。ショートver.(≒プロフィール)とロングver.(≒来歴)があり、後者が前者を大幅に補完します(が、後者については長いと感じられる方もいらっしゃるはずので、興味のある人のみどうぞ)。当然のことですが、どちらにも(致命的でない範囲で)嘘が含まれます。隠す部分や大げさにする部分が含まれます。皆様のプロフィールや自己紹介と全く同じように。
★ショートver.(約1000字)★
【239】「火の取り分」を決めることで、燃やしてはならぬものが見えてくる
簡単には消し止められない火事があると、私たちは消防車が水を撒くことに期待するものだ、と言えるかもしれません。
とはいえそれは、もちろん歴史上ごく最近にできた期待であって、かつては必ずしもそうではありませんでした。
そんなことをとっかかりにして。
※この記事は、フランス在住、西洋思想史専攻の大学院生が毎日書く、地味で堅実な、それゆえ波及効果の高い、あらゆる知的分野の実践に活かせる内容をまとめた