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働きすぎな人の口ぐせとは? オーバーワーカーにならないための工夫

「思ったような結果も出ていないし、もっと頑張らないと…」

仕事でこのような感覚に襲われることはないでしょうか。真面目で頑張り屋さんの人ほど、このような感情を抱きがちです。

この感情を持った時、危険なのが「オーバーワークしていないか」ということ。頑張って仕事をするのは素晴らしいことですが、頑張り過ぎると心身共に疲弊しどこかで破たんしてしまいます。一線を越えるとうつ病になったり、メンタルに大きなダメージを負いかねません。

そこで、オーバーワークしないための心構えについて考えます。

働く「量」の適正レベルとは?

オーバーワークを考える時に一つの指標となるのが労働時間です。厚生労働省では「原則として、1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働させてはいけません」と企業に要請しています。40時間を多いと見るか、少ないと見るかは皆さんの日々の仕事の状態でまちまちかと思いますが、一般的には「多い」と思った方が良さそうです。

一節では適正な労働時間は40時間以内どころか「30時間以内」という考え方もあるそうです。これより多いと、脳の処理能力が下がり生産性が大きく低下したり、死亡リスクが上がったりします。

「じゃあ30時間以内にしよう!」と簡単に調整できれば良いのですが、なかなかそうもいかない人も多いと思います。こうした人の労働時間が減らない主な理由は大きく2つ

1.仕事の効率が悪い

2.そもそも無駄な仕事多い

これらが2大理由かと思います。一方で、働きすぎる人の「傾向」を考えると、「知識労働者で、不安を感じやすい人」が働きすぎる傾向にありそうです。これには理由があります。例えば工場の生産ラインで働く人など、「今日は〇〇個生産した」と数字で目に見えるタイプの仕事は「働く量」も一定のモノサシで測れます。一方で、やろうと思えばいくらでも考え続けられるような知識労働をしている人はこのモノサシが曖昧です。

モノサシが曖昧だと、自分の頑張りが明確に実務につながっているのかの実感を掴みにくく、「自分の努力が足りないのかも…」「もっと頑張らないと…」と不安感からもっと仕事をしなければならないという感情が芽生え、ついオーバーワークしてしまいます。

オーバーワークをしないための工夫

オーバーワーク傾向にある人は仕事の頑張りを測るモノサシが曖昧である傾向にあります。そうであれば、このモノサシを持つことが第一歩です。

ポイントは「数字でカウントする」ということ。

労働時間という数字以外に、自分の日々の仕事をカウントする単位を持っておくことが大切です。例えば日々の処理タスクを本数でカウントするのも良いです。

私のケースでは日々の処理タスクはだいたい15本程度です。このモノサシを持っておけば、その日の仕事がたとえうまく行かないことばかりだったとしても、「15本のタスクに真摯に向き合った自分がいる」のは事実であり、そこは胸を張って良いところです。逆にこの15本以上になってくると、自分がオーバーワークしていることが分かりますし、1つ1つの仕事の品質が下がっている可能性があります。自分の仕事ぶりを客観的に振り返る指標にもなります。

またnoteの記事もそうです。私は「毎日1記事」と決めています。1本書いたら終わりです。それ以上書かない。書きたくても書かない。これはオーバーワークしないためにも役立っているマイルールと言えます。

こうした「数字でカウントできる指標を持つ」ことは、自分の頑張りを見える化することにつながります。逆に、こうしたモノサシがないと、自分の頑張りに自信が持てなくなり不安感からオーバーワークしてしまいます。そうならないためにも自分なりのモノサシを持ちましょう。

働きすぎる人の共通点

労働時間が多くなってしまう原因は先の通り、「1.仕事の効率が悪い」と「2.そもそも無駄な仕事多い」の2つ。つまり、やらなくて良い事を効率悪くしている人。これは冷静に考えると確かにいくら時間があっても足りない気がします。しかし、この真逆のタイプの人も実は労働時間が多くなりがちです。それは生産性の高いよく仕事ができるタイプの人です。

生産性が高い人は持っている仕事のスキルが高い人です。情熱もありモチベーションが高い人はなおさらですが、仕事ができるがゆえに頑張ってしまいます。バリバリ頑張っている人が突然うつ病になった、という人を見かけたことはないでしょうか。

こうしたタイプの人の危険な口ぐせがあります。例えば「ちょっと頑張り過ぎじゃないかな?」と声をかけた時にこんな一言で返す人は危険です。

「仕事が好きなんで大丈夫です」

他にも似たような回答で「仕事は自分にとって趣味のようなものだから」というのもあります。この言葉の背景には、「好きということにしておこう」、「趣味ということにしておこう」という気持ちが隠れており、好きだから・趣味だから労働時間が長くなってもおかしくない、という前提を自分でつくっているのです。

この頑張り過ぎるタイプの人は、自分にも厳しいです。達成したいレベルが高いので、そこに届かない自分を責めてしまいます。例えば大事なプレゼンの日に体調を崩してしまったりすると、「自己管理ができていない自分はなんてレベルが低いんだ」と自分で自分を追い詰めます。

「仕事が好き!」と明るく言う人は、なるべくポジティブなオーラを周囲に見せたい人でもあります。そういう人は自分の弱みや、困っていることを外に見せるのが苦手です。「バリバリ働くワタシ」像を無理して作ってしまい、誰にもヘルプを出せないままメンタルが疲弊していくこともあります。

もちろん仕事は好きな方が良いです。しかし、好きだからどれだけ働いてもOKというのは違います。自分の状態をフラットに見れる視点と、その自分の状態を周りに伝えられることがオーバーワークを抑止するポイントと言えそうです。

まとめ

残業が多い人は「仕事の効率が悪い人」という見方をついついしがちですが、仕事の効率が良い人も実はオーバーワークする傾向があります。特に知識労働者のような、どれだけ働いたかという自分の頑張りが数字で測れない人はなおさらその傾向が強いと言えます。

オーバーワークしないためにも、自分の頑張りを「数字でカウント」できるように自分なりのモノサシを持ちましょう。正しく自分の頑張りを測ることで、頑張りすぎを予防できます。

また、「仕事が好き」と公言するのはオーバーワークの危険サインが灯っている状態かもしれません。「好き」と「労働時間」は別問題です。好きだからいくらでも頑張って良いというわけではありません。

自分の頑張りを測れるモノサシを持って、オーバーワークしないようにセルフコントロールしていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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