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日本紀行

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日常と非日常の間
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旅先で本を買う時間がいい。In 知床

旅先で本を買う時間がいい。In 知床

旅先の本屋を訪れるのが好き。旅で訪れた土地の歴史や風土をみたりきいたりすると、旅行者の自分が少し、その土地で暮らす人たちに近づいた気がする。

町の書店で店主さんと雑談をして、おすすめの、その土地だから買える本を買う。

朗らかな店員さんに当たると、本を選ぶまでの会話がすごく楽しい。おすすめの食べ物やお店を聞いたり、自分もこの土地に住んでいる側にいるような気分になる。

色々な土地を旅してきて思う

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旅で出会った素敵な本屋の話。また知床に行きたい。

旅で出会った素敵な本屋の話。また知床に行きたい。

朝日新聞の朝刊で知床の遊覧船の事故から5ヶ月が経ったという記事を読んだ。時の流れの速さを感じる。北海道知床を訪れ、神田書店の店主さんと楽しく話をして知床の写真集を買ったとき少し勇気を持って話を切り出してみた時の話 https://note.com/yamshita0129/n/ne1e51d3a21b8 のつづき。メディアを通して得る情報だけではない、実際に足を運び、話を聞いて、五感で感じることの

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さあ、今年のお中元は何をおくろうか?

さあ、今年のお中元は何をおくろうか?

30代になると、結婚したり、子どもが生まれたり、それぞれの暮らしのペースが出来上がってくる。どんなに仲の良い友人でも、少しずつ会う回数が減っていく。

そんなとき、仲のいい友人から贈り物をもらうと嬉しいものだ。でも、贈りものって誕生日以外に贈る機会があるのだろうか。そんな想いを抱いている人におすすめしたいのが「お中元」。

30代、編集、カメラマンを生業とする私がお中元をおすすめする理由を紹介して

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メディア編集者の私が考える素敵なお店に出会う方法

メディア編集者の私が考える素敵なお店に出会う方法

ゲストハウスのオーナーとしてはお客さんから、メディアの編集者として取材先や読者から「お勧めのお店はありませんか?」と聞かれることが多々ありました。

「私にとっていいお店とは、どんなお店なのだろう?」

今回、今まで感覚的にやってきた「いい感じのお店の探し方」を言語化してみたので、参考になればどうぞ!

素敵なお店は物語が見えるお店。

物語というと、歴史を重ねてきたお店というイメージがあります。

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明治15年から140年。手で熱を感じ、かつお節をつくり続ける、「カネサ鰹節商店」。

明治15年から140年。手で熱を感じ、かつお節をつくり続ける、「カネサ鰹節商店」。

20代では訪れたことのない土地へいく、冒険のようなひと時を求めていた。世界遺産という言葉につられ、壮大な場所を求めた。それが少しずつ、誰と旅をするのか、何を体験するのか。そんなことを大事に思うようになってきた。ふと振り返ると、思い出すのは地元の人との何気ない会話だったりする。

旅で訪れる場所は、そう何度も訪れることはできない。けれど、そんな短い時間の中でこそ、土地の文化や風土を体験したいと思うよ

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町と一体になったクラシックホテル。うん、やっぱり奈良ホテルがいい!

町と一体になったクラシックホテル。うん、やっぱり奈良ホテルがいい!

大学を卒業して、6年間働いていた奈良県。初めての一人暮らしをした町だ。関西は仲のいい友達もいないし。大学在学中に始めて夢中になった野外フェスのスタッフも関東から離れるとできなくなってしまう。始めて一人暮らしをすることになった奈良県はそんな後ろ向きな気持ちで来た町だった。

今回はそんな奈良を家族旅行で10年ぶりに訪れた。正確には6年ぶりか。しかし、30代になって、旅行で訪れてみると。うん、奈良って

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どこまでいっても人は自分から逃れられない。映画「山歌」

どこまでいっても人は自分から逃れられない。映画「山歌」

人は誰でも、それぞれの道が正しいと思って進んでいく。しかし、自分が正しいと思って歩いてきた道が、誰かの不幸につながっている。そんなふうに考えたことはあるだろうか。山歌は一歩立ち止まり、多様な視点をもつ大切さを教えてくれる映画だ。

STORY(ストーリー)主人公は受験を控える中学生則夫。父親から「お前は他の子とお前は違う。とにかく勉強しろ」プレッシャーを受け、追い詰められていく。

そんな日々の息

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4年間のゲストハウスの経営を終えて。

4年間のゲストハウスの経営を終えて。

お知らせ。

2016年9月から経営していたゲストハウスを昨年12月に廃業しました。約4年間、宿泊してくれた方、コーヒーやお酒を飲みに訪れてくれた方、本当にありがとうございました。今は大阪を離れ、神奈川の実家に戻ってきています。

今後の進路が決まり、落ち着いて文章を書ける心の余裕ができました。今に至るまで、たくさんメッセージに返事ができず申し訳ありませんでした。

開業からの4年間、北海道から沖

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