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日々のエッセイ

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日常で感じたこと・気づきなど。読んだ後に、ちょっとほこりするような文章を目指しています。
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#コラム

ビジネス書好きの私が、小説を読んだら幸福感が急上昇した話

ビジネス書好きの私が、小説を読んだら幸福感が急上昇した話

先日、久しぶりに小説を買いました。最後に自分で小説を買ったのがいつなのかも思い出せないくらい、久しぶりに。

そしたら、「なんでもっと早く気付かなかったんだ・・・」と愕然とするくらいの、幸福感を味わったんです。

ここ数年、ビジネス書ブームですが、私と同じように「読書はビジネス書派」の方に全力で小説の良さをお勧めしたい。もしかしたら、「素晴らしい小説を一冊読むことは、ビジネス書を数冊読むくらいのイ

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週3日勤務で身に付いた良くない習慣

週3日勤務で身に付いた良くない習慣

2月から、平日週3日だけの勤務になり、まだ1週間。
ひとつ、目に見えて感じた習慣の変化があります。

それは、「やたら食べてしまうこと」。

何もしてないのに、飲む、食べる。しかも、ラテとか菓子パンとかケーキとか、やたら甘いものばかり・・・。

私は本来、そんなグルメなタイプでもなく、大食いでもなく、なんなら一日1食〜2食でも過ごせる省エネ人間。

仕事している時のランチなんかも、お弁当におかずだ

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弱い犬ほどよく吠える

弱い犬ほどよく吠える

ウチの飼い犬は、旦那に対してだけ、異常によく吠える。

旦那はその姿を「悪魔を見ているよう」と称するが、なかなか的確だ。

全身の毛を逆立てて、足と背筋をぴーんと伸ばし、わんわんわわわわわん!!!と、この世の終わりみたいな声で吠える。

これぞ、「恐れ慄いている」という感じ。

それを見ていると、思うのだ。
自分を必死に守ろうとしている時というのは、こんなに力んでいるものなんだなぁと。

私は、長

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自分の心がコタエを知っている。

私は、昨年3月、夫とマンションを購入して引越しをした。

その決断をする前に、我々夫婦の間で沸き起こったのが、「賃貸か持ち家か、どちらが損しないのか」かという論議。

特に、うちの夫は、知らない状態で何かを決断することができない性分。
家探しをしている時期はひたすらyoutubeで「賃貸vs持ち家」の動画を見まくっていた。

私も、普段「考えるよりまず行動」で無鉄砲さがウリなのだが、家を買うともな

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ペット初心者の私が、保護犬と暮らすことになった私③

ペット初心者の私が、保護犬と暮らすことになった私③

そらと暮らし始めてから、1か月半ほど過ぎた頃、ある日ぽつりと夫が言った。

「そらを見てると、生きてるだけでいいんだよなぁって思う」と。

私も、おんなじことを思っていた。

そらの毎日は、寝て、起きて、食べて、歩いて、寝て・・・の繰り返しだ。
とても単調で、特別なことは起きない。

それでも、確かにそこに「生」を感じる。
生きているのだな、と思う。

何もしてなくても、ただそこに在るだけでいい。

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ペット初心者の私が、保護犬と暮らすことになった話②

ペット初心者の私が、保護犬と暮らすことになった話②

ちゃんと犬を飼ったこともない私が、あるきっかけから「保護犬を飼おう!」と急に決めて行動し始めた話。前回までの内容はこちらです。

私よりもペットと縁遠かった夫の取り込みに成功したものの、保護団体の「若い共働き夫婦」への風当たりに辟易していた私。

そんな中、ついに我々にも譲渡してくれるという団体を見つけ、「ここしかない!」とすぐに見学を予約。
ここを最後にするつもりで、数日後にさっそく赴いた。

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ペット初心者の私が、保護犬と暮らすことになった話①

ペット初心者の私が、保護犬と暮らすことになった話①

1ヶ月前、我が家に保護犬がやってきた。

もうじき6歳を迎える、オスのロングコートチワワ。繁殖犬を引退したばかりの子だ。

名前を、「そら」と名付けた。

そらを飼うことになったのは、「室内犬を飼いたい。飼うなら保護犬がいい。」という私の希望だった。

私は子供の頃、「犬を飼いたい」と姉と徒党を組んで親にせがんでいたのだが、結果まっ黒なラブラドールレトリバー(♂)を我が家に迎えることに成功した。

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アラサーになって、着心地の良い服が好きになりました

アラサーになって、着心地の良い服が好きになりました

「自分に向き合う」ということをはじめてから、服を選ぶ基準が変わりました。

というか、それまではその時々で「いいな」と思ったものを買うくらいで、基準なんてものは自分の中でわからなかったのです。

でも、「本当に自分の望む人生を送りたい!」と思ってから、いちいち「これは本当に好き?」と心に問いかけ続けてきたことで、どんどん感度が研ぎ澄まされてきたなと思います。

今、私の中で明確にある基準は、「着心

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私の祖父が犯した、たった一つの間違い

私の祖父が犯した、たった一つの間違い

私の祖父は、生真面目な人だった。私が赤ちゃんの頃まで同じ家で暮らしていた、父方の祖父。

私が3歳になる時に、私の父母とその子供たちだけオンボロのアパートに引越し、さらに私が小学校に入学するときにマイホームを建ててからは、祖父は2週に1回くらいで私の家に泊まりにきていた。

そんな準家族的な関係だった祖父だが、割と私の人生に大きな影響を与えていると思う。

祖父は、とにかく生真面目な人だった。

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「生きているだけでいい」は最高の愛の言葉

「生きているだけでいい」は最高の愛の言葉

私調べですが、頑張り屋さんって「ただ生きているだけじゃダメ!」って思っている人が9.999割です。

だからこそ、「頑張って頑張って、生きている価値を手にしないと!」とシャカリキになるのですよね。

でもね、本当に欲しいものはなんだった?

きっと、「生きていていいんだよ」って、ありのままを愛してもらうことでしょう?

だから、愛されるように、一生懸命頑張るんだよね。

でも、残念なことに、頑張れ

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拝啓 「そのまま」を愛して欲しかった私へ

拝啓 「そのまま」を愛して欲しかった私へ

あなたにこうやって手紙を書くのは、はじめてですね。

なんだか、唐突にあなたのことを思い出したので、筆をとってみました。
あなたも知っているように、思い立ったら行動しないと気が済まない私です。

私が思い出すあなたは、いつも、なんだか灰色の背景の中にいます。

決して真っ暗ではないんだけど、モヤモヤとした晴れない何かがずっと立ち込めている、そう、いつも曇り空みたいな感じ。

小学校も、中学校も、高

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コロナで取り戻した、人間らしい生活

コロナで取り戻した、人間らしい生活

世の中の流れにのって、私の会社でも先週からリモートワークが始まりました。

たぶん、こんな事態にでもならなければ、私の会社はリモートワークとは永遠に無縁でした。

私の仕事は、人材会社のキャリアコンサルタント。

「世の中の”働く”を司る人材会社なら、さぞかし先進的な働き方改革をしているんだろう」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはない。

人材業界って、「成長のためなら身を粉にして働く

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外に出れないからこそ、自分や大事な人との結びつきを深めよう

外に出れないからこそ、自分や大事な人との結びつきを深めよう

コロナウイルスの影響で、都内はずっと外出自粛要請中。

土日はファッションビルも映画館もカフェも休業で、ほんとに行くところがありません。

もともと一日中家にいるのが苦手で、休みの日はいつ外に出ていた私。

やることがなくてもとりあえず本を持ってカフェに行くとかしていたんですが、こうなると家にいるしかなくて、久しぶりにグダグダと週末を過ごしています。

でも、ふと思った。

これまで、私たちは、外

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