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研究・考察

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●研究テーマ ・オカルトで学ぶ日常生活・社会生活について ●扱う分野 ・文化人類学 ・人文科学 ・自然科学
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2023年4月の記事一覧

柳田民俗学と農耕文化

柳田民俗学と農耕文化

どうも、WisteriaQです。

「民俗学」というと、どんなものを想像するだろうか?
おそらく、ピンと来ないことが大半だろう。
民俗学の学問を理解すると、怪談や都市伝説についてより多く知ることができる。

まずは、民俗学の父・柳田國男先生についてだ。
民俗学の基本といえばコレである。
そして、民俗学と農業の関係は切っても切れないものだ。

農耕文化

日本は古来より農業で成り立ってきた。
農業と

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オカルト視点でローカルネタを楽しむ

オカルト視点でローカルネタを楽しむ

どうも、WisteriaQです。

どの分野でも共通して盛り上がるネタといえば、ローカルネタだろう。
自分の地元について知ることができ、尚且つ他県の文化・風土をより深く理解することができる。
そんなところがローカルネタの面白いところだ。

実はこういったことはオカルトの分野でも存分に楽しめる。それが歴史、民俗学といった学問だ。

歴史・民俗学の面白いところ

こういった学問を学ぶことはコミュニケー

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あの世との境界・忌み言葉

あの世との境界・忌み言葉

どうも、WisteriaQです。

冠婚葬祭の場では不吉な意味がある言葉は避けられる風習がある。
特にそれが顕著なのは結婚式と葬儀だろう。

忌み言葉は民俗学の基本

私は最近また民俗学の深掘りを始めた。
海外のホラーや伝承を語るにしても、茨城の歴史を語るにしても民俗学の知識は必須となる。
そこで、2ch民俗学スレとの併用でより専門的な「ゆる民俗学ラジオ」を聞き始めた。

壁になりたいオタクの心理

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あの世の門番

あの世の門番

どうも、WisteriaQです。

中華系ホラーではあの世の門番として黒無常、白無常が出てくる。

中華圏の死生観は仏教、儒教、道教の考え方が基になっているようで、かなり興味深い内容である。

牛頭馬頭

中華圏の黒白無常に当たる、日本におけるあの世の門番は牛頭馬頭という妖怪だ。
数日前の妖怪ランキングという番組でも紹介された妖怪でもある。

その名の通り、牛の頭を持った妖怪と馬の頭を持った妖怪の

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悪魔召喚と黒魔術

悪魔召喚と黒魔術

どうも、WisteriaQです。

アニメ「デビルメイクライ」の作中、悪魔召喚の儀式のシーンが何度か出てくる。

悪魔召喚。
こちらも都市伝説の話題の中心になる話だ。
私はさっそく調べてみた。

黒魔術

邪術。日本でいうところの呪術に近いニュアンスだろう。
攻撃性に特化した魔術で、人に危害が及ぶもの。
安易に使ってはいけない魔術の一種だ。

悪魔との契約

なぜ、悪魔を呼び出す必要があるのか?

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笑える怖い話「払い屋ばあちゃん」シリーズ

笑える怖い話「払い屋ばあちゃん」シリーズ

どうも、WisteriaQです。

怖い話・怪談といえば、文字通り「怖い」と想像するだろう。
だが、世の中の怖い話には痛快・爽快・スカッとする話も存在する。

「払い屋ばあちゃん」シリーズ

笑える怖い話シリーズに「払い屋ばあちゃん」の話がある。
払い屋というのは、霊媒師、除霊師みたいなもので霊の声を聞いたり、供養したり、祓ったりするあの世に関わる、拝み屋と似たような職業だ。

そんな払い屋のおば

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都市伝説と悪魔崇拝

都市伝説と悪魔崇拝

どうも、WisteriaQです。

カプコンの人気シリーズ「デビルメイクライ」は「悪魔」が大きなテーマである。

悪魔といえば、オカルト界隈、都市伝説界隈でも語られる定番の話題でもある。

悪魔崇拝=世界征服?

都市伝説界隈、陰謀論界隈では悪魔を崇める集団があり、世界征服を企んでいる…としばしば語られている。

当時、これを聞いた私は本気で信じてしまった。
今となっては脚色や創作が混じっていると

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マレビト

マレビト

どうも、WisteriaQです。

前回「常世」について書いたと思う。

剣刻・剣君の世界観では「マレビト」という異形の存在が登場するが、常世とワンセットで描かれていることが伺える。

ちなみに「マレビト」は民俗学上でも語られている。

民俗学者・折口信夫先生のマレビト

折口先生のマレビトの定義は幅が広い。

など、祖霊信仰の意味も含まれる。

ゆえに剣刻のマレビトキャラクターの幅が広いことも納

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常世

常世

どうも、WisteriaQです。

海にまつわる怖い話を読んだこと、聞いたことがあるだろうか。
「海」は古来からあの世と繋がる場所と語り継がれており、海に関する妖怪や怪談が絶えない。
海の近くに住んでいる場合、ある時期に海に近付いてはいけないとの言い伝えもあったりするだろう。

古神道

古来よりあの世は「隠り世」とも呼ばれ「常世」とも呼ばれる。
「現世」とは正反対の世界であり、永遠に変わらない世

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人工知能と歴史研究

人工知能と歴史研究

どうも、WisteriaQです。

「ChatGPT(以下:チャットGPT)」がネットを越えて、世間の話題になっているのはご存知だろう。
Twitterで話題になってから、私も時々チャットGPTに触れている。

チャットGPTに創作のヒントを貰う中で、私はこんなことを聞いてみた。

歴史の偉人の精神・人格再現は可能なのか

AIはこのような解答を示した。

分かりやすく、まとめてみると

精神の完

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パラレルワールドの不思議

パラレルワールドの不思議

どうも、WisteriaQです。

「パラレルワールド」をご存知だろうか?
オカルト、スピリチュアル、量子力学の間では当たり前のように語られているもう一つの並行世界だ。
創作物でもたまに見る単語でもある。

今回は様々な視点からパラレルワールドについて考えていこうと思う。

スピリチュアルでは

「思考の現実化」
「理想の世界に移る」

スピリチュアルでは、このような視点でパラレルワールドが語られ

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「ハレとケ」から見る現代の「日常と非日常」

「ハレとケ」から見る現代の「日常と非日常」

どうも、WisteriaQです。

日本には古来より「ハレ」と「ケ」の精神文化が根付いている。
おめでたい日を「ハレの日」というので、聞き覚えある方もいるだろう。

SNSが普及した昨今。
「日常」と「非日常」の境界線が分からなくなることがあるだろう。
ネットに慣れなかった時代の私がそれだ(今でも慣れない)
昔の私と同じような状況に陥っている方もきっといるだろう。

当たり前と化した「非日常」

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アートは都市伝説を作る?

アートは都市伝説を作る?

どうも、WisteriaQです。

「モノリス」をご存知だろうか。
だいぶ前に都市伝説界隈で話題となった謎の金属オブジェである。

つい最近、たまたま美術系のネット記事を見ていた時、私はモノリスの正体について初めて知ったのである。

モノリスの正体

都市伝説界隈で話題になった当時。
モノリスは奇説の的となった。
さほどが宇宙人関連の噂話が多かったような記憶がある。

だが、真相は意外と呆気ないも

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日常の教訓と道徳「怪談」

日常の教訓と道徳「怪談」

どうも、WisteriaQです。

怪談・怖い話というと、どんなイメージを思い浮かべるだろうか?

一般的に「怖い」「恐ろしい」と感じるのが普通だろう。
だけど、怖いの感覚だけで収めて良いのかと私は思ってしまう。

話の数だけ人生がある

出会いと別れの数だけ様々な人生がある通り、怪談にも語り手、幽霊の様々な人生観がある。
幽霊は死者である。
なので、生前を生きた時代もしっかりとある。
だからこそ

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