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日常の教訓と道徳「怪談」


どうも、WisteriaQです。

怪談・怖い話というと、どんなイメージを思い浮かべるだろうか?

一般的に「怖い」「恐ろしい」と感じるのが普通だろう。
だけど、怖いの感覚だけで収めて良いのかと私は思ってしまう。

話の数だけ人生がある

出会いと別れの数だけ様々な人生がある通り、怪談にも語り手、幽霊の様々な人生観がある。
幽霊は死者である。
なので、生前を生きた時代もしっかりとある。
だからこそ、悩んでいたり、不安を抱えていた時期もあるだろう。

なぜ、魂がこの世に留まっているのか?
語り手に何を求めているのか?

幽霊の行動・心情は話によっては謎が多いところがあるが、生きていた時代と同じように何かを求め、目的を持っているのだろうと思う。
それは幽霊自身にしか知らないことだ。

幽霊は確かに怖い存在であるが、生きていた背景を知ると、怖いだけで済ますのは申し訳なく感じてしまう。
怪談話には「人の立場に立って考える」教訓が隠されているのかもしれない。

怖いの奥に何がある?

日常生活において、私たちには「怖い」と感じる場面・出来事はたくさんあるだろう。
私も普通に過ごしていても心霊関係無く、ゾッとする出来事に出くわすことはよくある。

「恐怖」の奥には「防衛本能」「闘争本能」といった人間の本能が隠されている。

参照

ホラーにおける恐怖体験は、イレギュラーな出来事やトラブルの擬似体験に近いと私は思う。
人間、生きていると様々な「予想外」に出くわす。
その予想外の疑似体験がホラーだ。

予想外の出来事が目の前で起こると、だいたい慌ててしまうだろう。
だけど、あらかじめホラーという予想外の恐怖体験をすることで、いざ目の前で予想外の出来事が起きた時、現実的に冷静に対処することが可能なのでは、と思う。

怪談話の中には「こういう危険がある」「こんな時はこうしろ」といった脅威に対する対応策が必ずあることもある。
実際に山や海といった自然相手の話には、先人たちの知恵が隠されていることが多い。

まとめ

私は以前からイレギュラーな出来事に一喜一憂してしまう性分だ。
ある時、怪談話から教訓と知恵を得られることに気付いてからは「似たような出来事が怖い話にもあったな」と思い出すようにしている。

また、人間関係で深く悩んでた時もあった。
その時は、幽霊は生前どのように生きていたのか、語り手は幽霊に対してどのような感情を抱いていたのか?と、真剣に怪談と向き合うことで今まで悩んでいた人間関係について対処することが出来るようになった。

怪談には語り手・幽霊から生き方の教訓・道徳、脅威から身を守る知恵といった人生において必要なことがたくさん残されているのだと私は思う。


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