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たいせつなことはお店から学んだ

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古着屋を経営しながら学んだいろんなこと。たいせつなマインド。その他いろいろ、時系列に沿わないで書いたノートのまとめです。
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#古着

POP UP SHOPのお知らせ

POP UP SHOPのお知らせ

ご無沙汰しております。
わたしの運営する古着店「uguisu boutique」がこの度、ラフォーレ原宿にてポップアップ出店いたします!

・場所・ラフォーレ原宿 1.5F BASE Lab.
・日程・3/8(月)〜3/14(日)

皆さま無理のない範囲でお越し頂けると嬉しいです。

私、よしのは9日(火)・13日(土)・14日(日)に在店予定です。(その他状況に応じて在店するかもしれません)

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「増やさない」という愛し方

「増やさない」という愛し方

一緒に暮らしていた犬が亡くなった。
このnoteにも登場してもらってた保護犬のボルゾイ君。

動物(ペット)の保護活動をされている方たちは皆、動物を愛している。
そしてその愛し方、活動方針の一つに「増やさない」というものがある。

行き場がなく殺処分されるペットたちが沢山いる。
その中で新たなペットを「生産」することを疑問視しているのだ。

わたしは服が好きで16歳で古着屋のオーナーとなった。

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70年代イッセイミヤケのデッドストックを動画で解説

70年代イッセイミヤケのデッドストックを動画で解説

1970年代のイッセイミヤケのシャツがタグ付きのデッドストックで手に入りましたのでYouTubeで解説しました。

一見すると普通のシャツですが随所にこだわりが見られ、興味深い一着です。

・YouTube・
70年代イッセイミヤケのデッドストック | vlog#03「素敵なヴィンテージなら、欲しくならない」

こういったsuper rareなアイテムが入荷すると、

「売ってしまうのがもったいな

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古着屋を26年続けています

古着屋を26年続けています

11月はわたしの経営する古着屋の周年記念で、今年で26年になりました。
なんのことはない毎年11月にひとつひとつ数がふえて26周年になったというだけのこと。今も続けているし、これからもしばらく続けていきたいと思っているので、まだ「途中」です。機械式の腕時計の日付がカチッと音を立てて変わったみたいに、ちょっとだけ「あ」って感じる。それだけ。

わたしは16歳で古着屋を開業しているのでわりと若めでベテ

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古着屋をやってて楽しい瞬間

古着屋をやってて楽しい瞬間

大量の古着の山の中に
きらっと光るものを見つけ
ひっぱりだして手にとった時

それが想像どおりの良いものであったり、
想像以上に素敵なものであった時の嬉しさ

快感ともいえるその感覚は
はじめて古着を仕入れて売った時から
25年以上経った今でもまったく変わらない。

80s vintage
“HOMME DE NUIT・TOKIO KUMAGAI”

一着の服が作られて、
誰かの手に渡り、楽しま

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【初心者向け】66モデルってなぁに?

【初心者向け】66モデルってなぁに?

ヴィンテージジーンズをかじり始めると
「66」というワードに出会うと思います。

テキストで出会った方は「66」「66モデル」「66前期」「66後期」「66シングル」などなど
古着屋さん等で音で聞いたかたは「ろくろく」

「ろくろくって何?」1972年頃〜1978年頃のリーバイス501を指す俗称

いろんな偶然と勘違いから生まれた俗称で、
1966年モデルではありません。

この辺は検索すればいっ

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ときめかなくなっても、捨てないで

ときめかなくなっても、捨てないで

この一年くらい、GIANFRANCO FERREのヴィンテージが気になるので時々仕入れています。

しかし、FERREは世界中でかなりの数が売れているはずなのに意外とみつからないのです。

FERREのヴィンテージは高級感と日常的な扱いやすさのバランスが良く、ぱっと見の派手さは控えめで、よく見ると凝ったディティールだったりする点が日本人向けといえます。

特にメンズは80年代90年代のミラノのトレ

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お店はまだ終わってない

お店はまだ終わってない

先日、実店舗のヴィンテージショップをはじめてもうすぐ一年になるという素敵な女性ショップオーナーさんとお話しする機会があった。

ネットショップからスタートして、谷中にちいさな実店舗をオープンした彼女からはヴィンテージショップの仕事を楽しみながら真剣に取り組んでる様子が伝わってきた。

谷中銀座商店街の古い空き店舗をリノベーションして、小分けにしてシェアするテナント施設の一角に出店されているそう。

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ロメオジリとROMEO GIGLI

ロメオジリとROMEO GIGLI

1990年代に独特なシルエットとオリエンタルな色使いで人気を博したデザイナー・ロメオジリによる“ROMEO GIGLI”

いわゆる大人の事情で、2000年代半ばには自身の立ち上げたブランドを去り
“ROMEO GIGLI”の商標を使えなくなったロメオジリさん。

振り返ってみればブランドの人気もその時まで。
その後はブランド名こそ残ったものの、ブランド“ROMEO GIGLI”が再び注目されるこ

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同じ仕事を長くつづけるには変化が必要

同じ仕事を長くつづけるには変化が必要

「古着の知識はいつどうやって身につけたの?」

16歳で古着屋をはじめたというと
よくこの質問をされるんですが
自分でもいつどのように身についたのかよくわかりません。

最初はありきたりですが、雑誌とお店です。

ヴィンテージジーンズ等のアメリカ古着に関しては、平成初期・1980年代後半にはすでに今の価値観がほぼ出来上がっていて、雑誌の特集なども多く、専門店も多くあったので知ろうと思えば知れる

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フクとニクの共通点 〜あるいは鉛筆を知らない人に消しゴムの説明をする方法〜

フクとニクの共通点 〜あるいは鉛筆を知らない人に消しゴムの説明をする方法〜

東京で古着屋をやっていると、基本おしゃれなお客さんしか来ません。

東京と言っても渋谷・代官山でしか店頭に立ったことはないのですが、いらっしゃるお客様は皆それなりにファッションやブランドの知識があり、
ほかの古着屋さん・ヴィンテージショップにも行きなれていて、一般的にどういったものがどのくらいの価格で販売されているか知っている方がほとんど。

お店側としては非常にやりやすい環境なのですが、
東京を

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「変化する怖さ」「変化しない怖さ」

「変化する怖さ」「変化しない怖さ」

16歳で古着屋を開業したときはアメリカ古着一択の商品構成だったのが、紆余曲折というか、気の向くままに商品を変えていったらブランド古着に行き着き、買取/販売をするブランド古着の専門店を18年運営しました。

ブランド古着は、幅広いブランドに関する知識、発売年の判別、真贋鑑定力、さらにトレンドや人気の考慮…
インターネット普及以前はこれら全てをバイヤーの「知識・目利き」で判断していました。

新しくで

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22歳で激戦区・渋谷に古着屋をオープンした理由

22歳で激戦区・渋谷に古着屋をオープンした理由

どこか別の場所でお店はじめよう。
1998年に文化服装学院を卒業したわたしは、開業したエリア以外の場所でもお店をはじめてみたくなり、場所をさがしはじめます。

ここじゃないところだったらどこでもよかったので、
関東一円なんとなく名前くらいは聞いたことのある街にてきとうに訪れ、その街の洋服屋さん、古着屋さんなどをリサーチしながらウロウロ歩きまわり、
【テナント募集】の張り紙を見つければ問い合わせたり

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挑戦するのに早すぎることはない

挑戦するのに早すぎることはない

はじめて古着を売って秒速で700円稼いだところから学生兼古着屋オーナーの時代を初めて文章で振り返ってみましたが、ビジネス的にはずっと順調で盛り上がりにかけるつまらない話でしたね。もっとカラフルな話になるかとおもっていました。お恥ずかしい。

この話を書くにあたってわたしが伝えたかったのは
「挑戦するのに早すぎることはない」
ということ

巷にあふれる
人生何度でもやりなおせる
とか

何歳になって

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