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【初心者向け】66モデルってなぁに?

ヴィンテージジーンズをかじり始めると
「66」というワードに出会うと思います。

テキストで出会った方は「66」「66モデル」「66前期」「66後期」「66シングル」などなど
古着屋さん等で音で聞いたかたは「ろくろく」

「ろくろくって何?」

1972年頃〜1978年頃のリーバイス501を指す俗称

いろんな偶然と勘違いから生まれた俗称で、
1966年モデルではありません。

この辺は検索すればいっぱい出てきますので省略。


ちなみにこんなページを見つけました↓
ファッションにおいてたいへん権威性のあるサイトですが、残念ながら書かれている方は「1966年モデル」と古着屋の使う「66モデル」を混同しています。はっきり言うと間違えています。



66モデルの特徴・見分け方

初心者向けにざっくりいきます。

赤タブがスモール“e”で


ヒップポケットのポケット口の裏がシングルステッチ

以上。


※上の特徴は所謂「66前期」のディテールです。
多くの古着屋さんや愛好家の方は同じ認識かと思いますが、わたしは「66前期こそが“66”。66後期は“赤耳”に分類」と考えています。
いずれにしても俗称ですので「66後期」という分別もアリだと思います。

66モデルの年代判別方法

66のケアタグはこんな簡素なもので、留め方も雑。
痛みやすい素材のため、残っていない場合も多いです。

年代判別に見る場所はこちら↓

緑○・月
青○・年を表す1の位の数字
赤○・工場番号(フロントトップボタン裏に刻印された数字と同一)

上記からこちらは「19●4年11月製造」と判別できます。

1964・1974・1984など候補がありますが、ディティールと併せて判別します。

1964年は赤タブがビッグ“E”なので除外



1984年はヒップポケット裏のステッチがチェーンステッチなので除外

以上のことから
こちらは「1974年製」と特定できます。


66モデルの大半は6番工場での生産です。

この「6」は66モデルのネーミングの由来では無いようです。



と、ここまで書いてきましたが

わたしの個人的な考えでは、
細かい年代とかそんなことはどーでもいいと思ってます。


なぜヴィンテージジーンズが魅力的なのか?

ヴィンテージジーンズはコレクターズアイテムとしても魅力的だとは理解しています。

しかしジーンズは服であり、ファッションアイテムであるとわたしは考えます。

歴史や背景はあくまでプラスアルファの魅力、所有する喜びの要素の一つであり、
ファッションアイテムとしてもっとも大切なのは見た目や品質など「製品そのもの」の魅力だと思います。

ヴィンテージジーンズが多くのファンを魅力し高額で取り引きされるようになったのは、古いからでも希少だからでもなく、
色落ちや風合いが近年のものとは違うからなのです。

もし50年前のジーンズが現在のものと全く同じであるならば、たとえ希少であってもただ古いだけでそれほど魅力的ではありません。

歴史を学ぶより目の前のモノを感じ
背景を語るより目の前のモノで伝える

それが出来ないモノであればその歴史も背景も語る価値はありません。


ヴィンテージに限らずモノの持つ歴史や背景は魅力を伝える入り口としては有効ですが、本質はそこではないような…


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