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現役講師が介護業界を変える!誰も知らないプロの介護リフォーム

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“命を守る”工事。これこそが福祉介護リフォームです。
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#住宅改修

高齢者の住環境に対して福祉用具専門相談員がするべきコト

高齢者の住環境に対して福祉用具専門相談員がするべきコト

今年も後残り少なくなってきました。

今年も高齢者の環境整備に精を出し、突っ走った一年だったような気がする。

環境整備においては、ご存知の通りICFのカテゴリーにある【環境因子】にカテゴライズされる。

例えば、その手すり一本で、

安全に上り框が昇降出来る→趣味の俳句会に行ける→友達と話す→日光にあたる→家に帰る→お腹が空く→ご飯が美味しい→程良く疲れ→夜寝れる

と言うような、“良い”一日の

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トイレの手すり【TOTO 手すり+紙巻器一体型】

トイレの手すり【TOTO 手すり+紙巻器一体型】

この、時々利用者からの取り付け希望のある「手すり+紙巻器一体型」の商品ですが、介護保険の住宅改修適用ということをご存知でしょうか?(細かい取り決めは行政へ確認してください)

ただし、重要な注意点もあります。

それは、この「手すり」と「紙巻器」の一体となっている商品代全てを見てくれる訳ではありません。

利用者さんに、

「この商品、介護保険の制度で付けれますよ〜」

と、伝え事前申請時点で役所

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福祉用具専門相談員の“専門”って何?

福祉用具専門相談員の“専門”って何?

まぁ、この介護業界に限らずやけど、利用者さんや、家族から、「専門の人に」、「専門家」、「先生」、「プロの人に」などなど、こんな感じで言われることが多々ある。

それは、その業界にいない人からすると、当然、物事を知っていると思われるので、その人よりは、「専門」にはなるでしょう。

今、阪大病院にいるが、そこに医学書の書店があったので入ってみて、少しだけやけど、医学書や、リハビリなどの本を読んでみた。

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住宅改修を知るには✕解体

住宅改修を知るには✕解体

全国の福祉用具専門相談員の大半は、住宅改修に対して“弱い”人が多くはないでしょうか?

介護業界の中で、唯一、福祉用具専門相談員だけが、別の業界の事を知っていないといけない立場だと思います。

その別の業界とは、「建築」です。

利用者の生活を安全にするためには、福祉用具だけでは無理で、やはり、手すり取り付け、敷居撤去、浴室取り替え、便器取り替えなど、建築分野が絡んできます。

では、何故“弱い”

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住宅改修に強い福祉用具専門相談員はレア

住宅改修に強い福祉用具専門相談員はレア

住宅改修は、どうしても苦手。

って、福祉用具専門相談員は多いのではないでしょうか?!

何故かと考えると、やはり、業種が違うからではないでしょうか?

福祉用具や購入だけであれば、カタログがあるし、説明書もある、そして、“そのモノ”があるため、覚えやすいですし、福祉用具貸与事業所からすると、やはり、レンタルを主に考えているため、勉強会などに力を入れる。

外に目を向けても、展示会や新商品発表会と

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優しいとは✖︎介護

優しいとは✖︎介護

最近良く利用者さんに言われる。

「あなたは本当に優しいねー」

と。

自分で言うのも何なんですが、この「優しい」と言われている言葉が本当かどうか、いや、本当に信頼をされている「言葉」かどうか、で言うと、かなり信頼を頂いている言葉の重みというか、言い方というか、だと思っています。

「介護の人=優しい」

というよりも、イチ専門職として接して、信頼を得て、頂ける言葉。

専門職は、やはり「傾聴」

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利用者の奥底に秘めた言葉

利用者の奥底に秘めた言葉

「inochiさんって良い人!やねぇ」

「前にこの手すり付けた人はホンマにアカン」

「介護保険の工事の枠を全部使わそうとしたんやわ」

「でも、あなたはホンマに良く勉強してるね」

「今まで出会った人たち。ケアマネジャーはキツいし、前の手すり付けた人はあなたが言ってくれたことみたいな事は何にも言ってくれんかったよ」

「でも、ようやくinochiさんのような良い人に出会えたよ!」

「私、ケア

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どうしようか。

どうしようか。

こちらを立てれば、もう一つの所が立たない。

住宅改修をしていると、多々出てくる。

メリットとデメリット。

そりゃ、お金を無限に使えるならば問題はないのだけれど…。

手すりだけでもいいのだけれど、それでは目の前の問題しか解決出来ない。

それで良いケースも多いけど、それだけで良いとは思えないケースの場合は、こちらも専門として引き下がれないのです。

中途半端にして、後々また問題が起きることが

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起業

起業

やたら最近、起業がしたいと強く思う。

しかし、何をするのかって悩む…🤔💭

絶対決まっているのは、全国を講演会で回りたい。

そして、その一発目は今治でする。

いつかは、今治の海辺に拠点を置きたい。

ずっとこれは思ってる。

自分が出来ることってなんだろう。

福祉用具のことと、住宅改修のこと。

全国には、“これで良いか”という住宅改修なんて山のようにあるだろうし、介護現場においても“

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分かりにくい説明✖︎それでも利用者は「うん」と言う

分かりにくい説明✖︎それでも利用者は「うん」と言う

ケアマネさん:「住宅改修とは別に、住宅改造があって、ご夫婦の所得とかでお金が出るんですけど、時間もかかるし、今回は、ストマーのこともあるから今回は改造を使わなくて良いと思うんです。」

利用者さん:「う…うん。まぁ、今回はストマーのことが先決やから早くに出来る方で良いですよ」

この会話、成り立っているようで成り立っていない。

誰が、「改修」と「改造」の違いが分かるのか?

利用者の冒頭の「う…

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新人が入って

今年度、私の下に新人が配属された。

初々しさがあり、これまで一人で福祉介護リフォームを担ってきた身としては嬉しく思います。

まだまだ笑顔が硬くぎこちないですが、これからどうなるものか。

さて、この新人に福祉介護リフォームの事を伝えていくのですが、この職種はこの言葉通り、「福祉介護」と「リフォーム」の二つが交わる。

介護の知識も必要だし、建築の知識も必要。

一つの業界を覚えるのも大変なのに

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高いか安いか✖兵庫県の制度✖結局50万円損させているのでは?

高いか安いか✖兵庫県の制度✖結局50万円損させているのでは?

来年度から、兵庫県の住宅改造制度が変わる。

兵庫県は、住宅改修を行う際、介護保険の20万円とは別に、助成金が出てくれる。

これには、生計中心者の所得額が見られ、所得600万円、給与所得800万円以上だとこの制度は使えないが、それ未満であれば、その所得金額により、助成金が出てくれる。

他の県にもあるのかは、不明ですが、愛媛にはない…。

そう考えると、兵庫県は恵まれているでしょうね。

その制

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美味い!安い!早い!✖️ケアマネ批判✖︎読みたい方だけどうぞ

美味い!安い!早い!✖️ケアマネ批判✖︎読みたい方だけどうぞ

読みたくない方は、読まないでください。

特にケアマネジャーさんは。



福祉用具専門相談員をしていますと、往々にして、「対ケアマネ」という思考を持ちます。

昔から、ケアマネジャーから無くならない目線として、

「安いか高いか」

「早いか遅いか」

の二者択一の目線での業者選定が行われ、福祉用具専門相談員の専門性が見過ごされてきました。

そもそも、介護保険制度の最大の“闇”は、ケアマネジ

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【必見!】Q&A✖︎何問正解するのか。

【必見!】Q&A✖︎何問正解するのか。

介護保険制度での業務内において、「この場合はどうするの?」って時に参考とするモノの中に「Q&A」というものがあります。

これは、福祉用具とかは関係なく、デイサービスや訪問介護などの在宅系や、特養や老健などの施設系全ての業態に関し、民間から出た質問を厚労省や、その自治体等が答えるもので、その質問に出た項目の指針となるものです。

まだまだ、介護保険制度の法律も19年経ったけど、細かい所は都度考えて

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