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セントビンセント日記

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カリブ海はセントビンセントでの日々のブログ。青年海外協力隊(JICA海外協力隊)2019‐2021 として駆け抜けた2年間で見聞きして考えたことをつらつらと。南国の風を添えて。 … もっと読む
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2019年4月の記事一覧

差別用語は何度言われても慣れないしダメージは蓄積されていく

差別用語は何度言われても慣れないしダメージは蓄積されていく

なんなんだろうなぁ。

結構しんどくなってきた。キツいまではいかないけれど、しんどい。

さて、ここはカリブ。クルーズ船の観光客が国を支えるリゾート国。

けれど、ここでは中国人に対してあまり良い印象を持っていない人が多いらしい。

直接的に何をしたとかはない。

過去、トリニダード・トバゴの開発投資で中国人ばかりを雇い地元にお金を落とさなかった雇用を生まなかったのが反感を買っていて、その良くない

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セントビンセントの家族構成がアバンギャルド過ぎる

セントビンセントの家族構成がアバンギャルド過ぎる

異文化を感じる瞬間というのはいろんなところがあると思うんだけれど、ここセントビンセントの家族構成がなかなかに衝撃的だった。(地元の人が言うにはカリブ地域はどこも似たようなものなのだそうだが。)

ぼくと同じ世代の人たち、いわゆるミレニアムズ(2000年以降に成人を迎えた人たち)は子供の数は1人か2人程度と世界的に似たようなものになっているのだけれど、ここには25歳で5人の子持ちという人が少なくなか

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カリブ美女探しはファッションショーで

カリブ美女探しはファッションショーで

ローカルニュースをチェックしていると、今度セントビンセントの歴史上初めてナイトマーケットという試みをやるという。

そして、その一大イベントを成功させるためか、ファッションショーとカリプソのショーもやるという。

…ファッションショー。

ぼくはその甘美な響きのワードを見逃さなかった。

行くしかない。

そんなわけで、ファッションショーもといナイトマーケットに行ってきた。

コンセプトはメイド

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今年1発目のチャリティーウォーク!知らされたのは2日前!

今年1発目のチャリティーウォーク!知らされたのは2日前!

一昨日、ぼく宛にワークショップに青いTシャツが届いた。

明後日のチャリティーウォーク用のTシャツだという。

あれ、視覚障害理解月間は5月だからまだじゃなかったっけ?5月の第2金曜日と第3金曜日とスタンリーは言ってなかったっけ?

聞いてた話とずいぶん違うじゃないか。急だなぁ、もっと前もって行ってもらわないとこっちにも予定ってもんがあるんだけど。まあ、絶対にその日にやらないといけないわけじゃない

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あれは泥棒…なのか?それはOKの範疇なのか?

あれは泥棒…なのか?それはOKの範疇なのか?

帰宅中、まさに自宅の手前の土地のフェンスをよじ登って越えようとする男を見た。

みなりはお世辞にも良いとは言えない。いや、街中で見ればそんなふうな人もいると流せたかもしれないけれど、ぼくの目にはまぁ小汚く映った。瞬時に泥棒認定してしまっていたからかもしれない。

男は、フェンスと塀を越えたあと、木の陰に腰を下ろした。隠れた、といった方が適切かもしれない。

怪しい。

あろうことか、ぼくの家の隣の

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この国は退屈よ、Yuki。退屈過ぎて死にそう

この国は退屈よ、Yuki。退屈過ぎて死にそう

ー おーい、Yuki!

この国でぼくの名前を呼ぶ人は少ない。若い女の子ともなれば皆無だ。けれど、その呼びかけの声は若かった。

アメリカにUkee Washingtonという黒人アナウンサーがいる。その発音がYukiと非常に良く似ている。そんなことをセントルシアで聞いた。黒人にもYukiと同じ音の名前は結構いるのかもしれない。

そんなこともあって、絶対にぼくに対してではないヘンな自信があった。

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インスタのフォロワー1カ月で0→100に増やすことにセンスはいらない

インスタのフォロワー1カ月で0→100に増やすことにセンスはいらない

どうも、セントビンセントの視覚障害者協会でマーケティングをしてますYukiです。

3月27日にInstagramのアカウントを開設して先日当面の指標にしてた100フォロワーゲットしました(4月24日現在フォロワー120)。これを簡単過ぎるとみるかすごいとみるかは分かれるところかと思いますが、視覚障害の啓蒙用、インスタ映えするシチュエーションもテクニックもない、セクシーorかわいい女の子がいない、

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そろそろチョコレートハントもしないと…!

そろそろチョコレートハントもしないと…!

協力隊で〇〇に2年間行きます!と言うと、いろんなお願いごとをされることがある。かわいい民芸品あったら送って、ポストカードちょうだい、フォトジェニックな場所から結婚おめでとうメッセージちょうだい…などなど。

気分屋なぼくは「うん、いいよ」と言いながら、すべてを華麗にスルーしているのだけど、1つだけ、カカオ豆を送ってくれないかという相談は引き受けている。

このあたり、西インド諸島(カリブ)地域では

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新しいものはちゃんと入ってくるけれど、それを維持できる人はどの分野にもいないの

新しいものはちゃんと入ってくるけれど、それを維持できる人はどの分野にもいないの

なんだ、よくわかってるじゃないか。

ぼくは素直にそう思った。

この国の人たちはよく「楽しんでね!」という。本当に良く言う。日本人が「頑張ってね」というのと同じくらい言う。使い方も同じ場面。

初対面での定番の会話は、どこから来たのか、いつ来たのか。それを言うと、きまって「How do you like St.Vincent so far?」(セントビンセントはどんな感じ?気に入ってる?)という

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競技人口は悪くないからポテンシャルはあるんだよ

競技人口は悪くないからポテンシャルはあるんだよ

土曜日、快晴!

先週に引き続き、バスケ教室に顔をだした。

一度きちんとどんな活動をしているのかしっかり見たかったのだ。

10時から12時までのプログラムで、先週と同じようにぼくたちは9時に集合して現地に向かう予定だったのだけれど、どういうわけか10時40分に着いた。

こんなに遅くなったんじゃ、せっかく晴れてもみんな帰ってしまったのでは?と思ったけれどそんなことはなかった。

人数こそ、ぼく

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週末はリゾートでだらけるのがこっちのスタイルBequia編

週末はリゾートでだらけるのがこっちのスタイルBequia編

人生で初めてのイースター休暇を迎えた初日、Bequia島へいつものJOCVと台湾人たちとともに日帰りで行ってきた。

Bequiaへはセントビンセント島(本島)からフェリーで向かう。6,000人ほどが暮らすこの島へのフェリーは毎日複数の本数のフェリーが行き来している。片道25EC(約1,000円)。片道45分ほど

ヨットレースとイースター休暇、パーティーイベントが重なっているからかえらく人が多く

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大麻ビジネスはカリブ諸国で花開くのか?

大麻ビジネスはカリブ諸国で花開くのか?

カナダで娯楽用が解禁されて以来、各国でもどんどん追従して解禁されていっている大麻。

ここセントビンセントでもまずは医療用大麻が解禁され、先日ジャマイカ資本の医療用大麻の薬局がオープンしました。

セントビンセントもジャマイカもカリブ地域は昔から麻薬の中継地となっているので、その影響からか大麻がギャングによってほぼ公知の事実として育てられていました。(一説には、セントビンセント産のマリファナは世界

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こいつ…動くぞ!

こいつ…動くぞ!

ー そういえばよぉ、Yuki。ウチのパソコンは見たかい?

スタンリー(会長)が朝、不意にそんなことを言いだした。

あぁ、事務所の布が被せてある物体のことを言ってるんだなと瞬時にわかった。

ぼくが派遣されたときの要請書に事務所にはデスク、PCとWi-Fiがあると書いてあった。

へぇー、案外進んでるんだなぁと思ったものだ。

ふたを開けてみると、Wi-Fiはないし、なんだったら電気すらついてな

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やっぱサブスクはやりたいしそこから生まれる関係性はぼくらにとってとても大事な意味をもつと思う①

やっぱサブスクはやりたいしそこから生まれる関係性はぼくらにとってとても大事な意味をもつと思う①

どうも、カリブ海はセントビンセントの視覚障害者協会でマーケティングをしてます、Yukiです。

そもそもの始まりいつ書いたかすっかり忘れてしまったけれど、月額いくらでマンスリーサポーターを募ろうとしたけど、国際送金に対応したサービス(ex, Paypal, stripe)がセントビンセントというか先進国以外展開してないから断念した、という話を書きました。

やるとすれば、口座振り込みになって、国際

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