氣賀崇

BtoBのデジタルコミュニケーションを支援するイントリックスの代表。日本の製造業復権の…

氣賀崇

BtoBのデジタルコミュニケーションを支援するイントリックスの代表。日本の製造業復権の隠れた鍵に挑み続けて20年。日本のBtoBの地味さ、愚直さ、責任感、機能美、柔軟性、長期視点の全てが好きで、世界中に伝えきりたいと思ってますhttps://www.intrix.co.jp

記事一覧

BtoBデジタルマーケティング支援企業の種類と気をつけるべきこと

デジタルマーケティングを軌道にのせることは、なぜ簡単ではないのか。 やることが多すぎる、各要素が入り組んで全体像が見えにくい、業務としての歴史が短くナレッジの蓄…

氣賀崇
10か月前
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BtoB製造業のデジタルマーケティング:全体像と現在地

何かを成すための努力の過程で自分の進捗を知ることは、とても大切です。 テストの点数は、合格ラインに対する今の位置や、足りないものを教えてくれるので、ゴールに向け…

氣賀崇
10か月前
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BtoB製造業のWebリニューアルは、製品情報のあり方を考える良い機会

BtoB製造業のマーケティング担当のみなさんは、自社の製品が一体ぜんぶで何種類あるのかご存じでしょうか? とは聞くものの、自分の担当や所属課の製品群ならまだしも、部…

氣賀崇
10か月前
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業務用3Dプリンター市場を成長させる! ~ 業界ポータルShareLabリニューアル

みなさんは、日本の産業用途の3Dプリンター活用が、世界に大幅に遅れていることをご存じでしょうか? 金属やプラスチックの加工においては、削って加工する除去加工や、型…

氣賀崇
1年前
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BtoB製造業のデジタルマーケティング基盤 ~ Twitter騒動を通じて考える自社プラットフォームの重要性

Twitter存続の話題が世の中を賑わせています。言うまでもなく、万が一の際、フォロワーを他のSNSに移管することはできません。フォロワー数を積み上げて自分のビジネスにう…

氣賀崇
1年前
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Webサイトは企業そのもの。あるクライアントと交わした400枚の名刺

Webサイトは企業そのものと言われます。 そう。Webサイトには企業のすべてが詰まっています。 ここに、売上1兆円規模のBtoB製造業のクライアントと交わした400枚の名刺が…

氣賀崇
1年前
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BtoBコミュニケーションの基礎:会社を売り込む/製品を売り込む

「BtoB製造業は、自身の価値をどれくらい発信できているのか?」では、価値を十分に発信しきれていない理由が、コンテンツ化力の弱さにあることを説明しました。 社外に発…

氣賀崇
2年前
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BtoB製造業は、自身の価値をどれくらい発信できているのか?

みなさんの会社の価値は、どれくらい社外に伝わっているのでしょうか? 現状は千差万別でしょうが、理想的には、自社の価値*を100%伝えきることがBtoBコミュニケーション…

氣賀崇
2年前
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BtoB製造業にとってレバレッジの高い情報発信という施策

製造業DXを手掛ける注目のスタートアップ、キャディの加藤勇志郎社長が面白いことを言っていました。 レバレッジとはてこ。小さな力で大きな成果を得られる=費用対効果が…

氣賀崇
2年前
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BtoB製造業のデジタルコミュニケーションを突き詰める

自己紹介、そしてBtoBとの出会いはじめまして。イントリックスの気賀です。 まず自己紹介をさせてください。1994年に慶応大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)を一期生として…

氣賀崇
2年前
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BtoBデジタルマーケティング支援企業の種類と気をつけるべきこと

BtoBデジタルマーケティング支援企業の種類と気をつけるべきこと

デジタルマーケティングを軌道にのせることは、なぜ簡単ではないのか。

やることが多すぎる、各要素が入り組んで全体像が見えにくい、業務としての歴史が短くナレッジの蓄積がない等、理由はいくらでも挙げられますが、1つ見落とされがちなものがあります。

それは、支援を依頼するパートナー企業の種類がバラエティに富みすぎているということ。

あらゆる問題に対処できそうでいて、実は、どこに相談すべきかわかりにく

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BtoB製造業のデジタルマーケティング:全体像と現在地

BtoB製造業のデジタルマーケティング:全体像と現在地

何かを成すための努力の過程で自分の進捗を知ることは、とても大切です。

テストの点数は、合格ラインに対する今の位置や、足りないものを教えてくれるので、ゴールに向けてやるべきことに集中することができます。

もし、テストがなければ、ゴールに向けて何をやるべきかがわからず、間違った努力をするリスクも高くなるでしょう。

ゴール到達時の姿と現在地を知ることは、効果的な努力をしていく上で欠かせないのです。

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BtoB製造業のWebリニューアルは、製品情報のあり方を考える良い機会

BtoB製造業のWebリニューアルは、製品情報のあり方を考える良い機会

BtoB製造業のマーケティング担当のみなさんは、自社の製品が一体ぜんぶで何種類あるのかご存じでしょうか?

とは聞くものの、自分の担当や所属課の製品群ならまだしも、部や企業全体、ましてや企業グループ全体での数を把握している方はほぼいないでしょう。

しかし、情報量に制限のないWebサイトには、全製品情報を掲載することができます。既に製造中止となった製品も、市場には存在し続けているので、その情報を求

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業務用3Dプリンター市場を成長させる! ~ 業界ポータルShareLabリニューアル

業務用3Dプリンター市場を成長させる! ~ 業界ポータルShareLabリニューアル

みなさんは、日本の産業用途の3Dプリンター活用が、世界に大幅に遅れていることをご存じでしょうか?

金属やプラスチックの加工においては、削って加工する除去加工や、型を使う成型加工が主流ですが、素材そのものを吐出し積み上げる付加製造(アディティブ・マニュファクチャリング=AM)技術が、ここ最近、再び注目を集めています。

実は、3Dプリンターを支えるこの技術の大元は日本人が発明したのですが、基本特許

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BtoB製造業のデジタルマーケティング基盤 ~ Twitter騒動を通じて考える自社プラットフォームの重要性

BtoB製造業のデジタルマーケティング基盤 ~ Twitter騒動を通じて考える自社プラットフォームの重要性

Twitter存続の話題が世の中を賑わせています。言うまでもなく、万が一の際、フォロワーを他のSNSに移管することはできません。フォロワー数を積み上げて自分のビジネスにうまく活用できている方にとって、他人事でいられないのは当然です。

実際には、世界で3億人を超えるユーザーのいるサービスが突然無くなるとは考えなくて良いと思いますが、ユーザー数が減ったり、ユーザー構成が変わったりと、プラットフォーム

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Webサイトは企業そのもの。あるクライアントと交わした400枚の名刺

Webサイトは企業そのもの。あるクライアントと交わした400枚の名刺

Webサイトは企業そのものと言われます。

そう。Webサイトには企業のすべてが詰まっています。

ここに、売上1兆円規模のBtoB製造業のクライアントと交わした400枚の名刺があります。

部署の数は30、グループ会社の数は20、国の数だと10か国。販売代理店やエンドユーザーなどが20。合計で80にも及ぶ組織にお話をうかがい、企業グループにとってベストなWebサイト群を作るための議論をしてきまし

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BtoBコミュニケーションの基礎:会社を売り込む/製品を売り込む

BtoBコミュニケーションの基礎:会社を売り込む/製品を売り込む

「BtoB製造業は、自身の価値をどれくらい発信できているのか?」では、価値を十分に発信しきれていない理由が、コンテンツ化力の弱さにあることを説明しました。

社外に発信すべき情報は多種多様ですが、企業のコミュニケーションは大きく分けて2種類あり、それぞれで中身も変わってきます。

それは、会社を理解してもらうためのコーポレートコミュニケーション(CC)と、製品・サービスを売るためのマーケティングコ

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BtoB製造業は、自身の価値をどれくらい発信できているのか?

BtoB製造業は、自身の価値をどれくらい発信できているのか?

みなさんの会社の価値は、どれくらい社外に伝わっているのでしょうか?

現状は千差万別でしょうが、理想的には、自社の価値*を100%伝えきることがBtoBコミュニケーションの目指したいゴールです。(*製品・サービスの価値を含む、会社が提供するすべての価値)

それは、3つのステップから成ります。

1.自社の価値を正しく認識する
2.価値をコンテンツ化する
3.しかるべき相手にコンテンツを届ける

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BtoB製造業にとってレバレッジの高い情報発信という施策

BtoB製造業にとってレバレッジの高い情報発信という施策

製造業DXを手掛ける注目のスタートアップ、キャディの加藤勇志郎社長が面白いことを言っていました。

レバレッジとはてこ。小さな力で大きな成果を得られる=費用対効果が高いということです。

曰く、認知の向上によって、

「お前ら誰だ?帰れ!」と言われることが大幅に減った

課長以上の1/3がキャディの壮大なゴールを知っているので、当社経営層とディスカッションすること自体に価値を感じてもらえるようにな

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BtoB製造業のデジタルコミュニケーションを突き詰める

BtoB製造業のデジタルコミュニケーションを突き詰める

自己紹介、そしてBtoBとの出会いはじめまして。イントリックスの気賀です。

まず自己紹介をさせてください。1994年に慶応大学の湘南藤沢キャンパス(SFC)を一期生として卒業後、米国のプライベートバンクBrown Brothers Harriman & Co.で6年ほど日本株のアナリストをしました。その後、インターネットブームの到来でそのとてつもない可能性に惹かれ、Webインテグレーションを手掛

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