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聖地パレスチナ 一人散歩

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聖地パレスチナ一人歩き。非日常にあふれた旅の記録
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#イスラエル

アラブコーヒーの思い出

アラブコーヒーの思い出

今朝、久々にアラブコーヒーを淹れた。
レバノンからのお土産というかお裾分けだ。

コーヒーとカルダモンの絶妙に混ざり合った匂い。あの家、あの人、あのスークを思い出す。

あの日は忙しかった。
暑い日だった。

ビデオグラファーのスザーンとジェニンからラマッラーへ向かった。
ラマッラーの劇場で撮影の仕事があったからだ。ジェニンとラマッラー100km満たない距離、国内。
しかし、入植地の前を通るためチ

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左の人形小路 エルサレム

左の人形小路 エルサレム

人形小路はわが町福岡の歓楽街中洲にある、飲み屋がひしめく通りの名前。福岡人ならずとも知っている人は知っている名前。

https://www.welcomekyushu.jp/article/?mode=detail&id=310

友人のホサンと飲みに行った。いつものsira。西エルサレムにある小さな通り、バーやカフェがひしめく。ここsiraは以前はディワーンと呼ばれていた。議論したり、哲学に

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自分の国の文化を知ってる外国人に感動して泣けますか?

自分の国の文化を知ってる外国人に感動して泣けますか?

日本に来ている外国人が日本に詳しかったり、例えば村上春樹を知っていたり、三島由紀夫を読んでいたりしたらどうだろう?

親日なんだね!

それは嬉しい。嫌な気はしない。けど、泣く??

私は嬉しくはあるけど泣かないと思う。私の日本人というアイデンティティが内からも外からも侵されていないから、それが当たり前だからなのか。

エルサレムにあるアメリカ公館前を歩いていた。日本でも各大使館、領事館の前には屈

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直行便が飛ぶよ!主観パレスチナ・イスラエルの旅

直行便が飛ぶよ!主観パレスチナ・イスラエルの旅

来年3月から成田ーテルアビブ直行便就航します。
それに伴いNHKでも中東解体新書でイスラエル・パレスチナへの旅の特集が載っていいる!

この記事をわたしが書くならば・・・徹底的に主観です。

https://www3.nhk.or.jp/news/special/new-middle-east/direct-flight/?fbclid=IwAR1Pwmik8lJ2iwSWHaMnRu5oCsVi

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パレスチナ旅行の前に

パレスチナ旅行の前に

蜂蜜色の城壁に青い空!世界中を旅した人も「エルサレムが一番ヤバかった!」というくらい、一度行ってみると多くの旅人がエルサレムの虜になります。いつか行きたいと憧れる一方、エルサレム旅行は治安の悪いイメージがあるのも事実。

TABIPPOのハワイ記事を揶揄をしちゃいましたが、もうすぐエルサレムに向かい気持ちの高鳴り。

私にとってパレスチナ・エルサレムとはハワイなんですよ!どんな風にパレスチナまで向

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おしゃれなレストランだってあるパレスチナ!Snow Barに行ってきたけど重要なものを忘れていた!

おしゃれなレストランだってあるパレスチナ!Snow Barに行ってきたけど重要なものを忘れていた!

パレスチナ行ってます!

って言うと

ボランティアですか?人道支援ですか?

そう聞かれることが多い。

違います!好きで遊びに行ってます!
ほら、年に何度も海が好きでハワイに通う人いるじゃないですか?あんな感じです。ここに来ればパレスチナが国際的でオープンでおしゃれなところもある国ってわかってもらえると思います。

まあ、ある意味国際都市なんです、そこに70年という占領の長さが垣間見られるとこ

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今ガザで空爆が起きている、壁の向こうにもロケット弾が落ちている、その時わたしは

今ガザで空爆が起きている、壁の向こうにもロケット弾が落ちている、その時わたしは

5月4日の夕方エルサレムの友人ハサンからメッセージがきた。

”今、友達と飲んでるからおいでよ!紹介する”

場所は西エルサレムの新市街で細い路地にある今っぽいバー。そこにいる誰がイスラエル人で誰がパレスチナ人で誰が外国人(アジア人除く)が見分けがつかない。

こっちだよ!紹介する、ノーラ。

はじめまして!よろしくねー。

ノーラの映画はイギリスアクセントのように思えた。でもパレスチナ人だったけ

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好きを言い続けたら向こうから近づいてきた!

好きを言い続けたら向こうから近づいてきた!

前世での縁なのか、何があるのかもはや現代科学では説明も辻褄も合わない、わたしのパレスチナ好き。深く深く深く大好き。もはや愛かもしれない。いや、愛しかない。

行けば行くほど知らないことが増えて、その分友達も知り合いも増えた。日本でもパレスチナの話ばっかりして、パレスチナのイベントをして、

あ!パレスチナの人!違うけどね、日本人だけどね。そう呼ばれるようにもなってきた。
どっから見つけてきたの?っ

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パレスチナここにあり!

パレスチナここにあり!

Apo and the Apstles のファン繋がりで友達になった彼女はエルサレムっ子。エルサレムは広いようで狭くて広い。
ちなみに、Apo and the Apostlesはわたしが初めてインタビューしたミュージシャンだ。エルサレム出身(ブルーID保持)とベツレヘム始めとする西岸地区出身から成るバンド。

パレスチナでの人の繋がりはとにかく狭い。たまに(そこそこ頻繁に)お邪魔しているわたしです

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鏡面世界に入り込んだようなシュハダ通り

鏡面世界に入り込んだようなシュハダ通り

ヘブロンに行ってきたのは前にも書いた。

ヘブロンは好きな街だけど、行くのにエイヤー!がいる。好きだけど足が向かない、好きだから。

行くたびに占領が進み、もう見るからに入植地が増えたー!と悲しくなり、そして緊張感が増し、パレスチナの人々の生活は苦しくそれは金銭的な厳しさだけでなく心の苦しさも増して行くのが明らかに感じとられるからだった。それなのに、コーヒー飲んで行きなよー!とか、これ買います!と

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一粒の涙より一滴の希望を

パレスチナに滞在して約3週間が過ぎて大きの時間をエルサレムで過ごしていたが今はヘブロンにいる。ヨルダン川西岸地区の中でも入植地が激しく狂信的なユダヤ人入植者とその人たちを守るイスラエル兵がたくさんいる場所。なぜヘブロン?一体ヘブロンってどこ?エルサレムだけじゃないの?

エルサレムから南へ。ベツレヘムでバスを乗り換えてヘブロンに行きます。

ヘブロンはアブラハムさんがいるのですよ。お墓があるんです

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エルサレムに愛されるわたし

エルサレムに愛されるわたし

愛は時におせっかいだったり、やりすぎだったりすることがある。程よい、いい塩梅の愛を受け取れることなんてまずない。愛は見えないから。同じだけ愛し愛され、そんなことは稀有。トゥーマッチな愛さえも一旦は受け入れる、受け取れる度量の広さを持ち合わせていたいものです。

We will miss you!!そう言ってくれたのは東エルサレムに住むリーマ。

おかえり!で、また日本に帰るんでしょ?いつ?あとどれ

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ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

着物でエルサレムを歩き、悪目立ちをしていたわたし。

それでも

チャイナ?ジャパン??

と聞かれてしまうのは日本がファーイーストでこの地の人たちにとって遠すぎて特に印象がないからなのか?日本人が着物を普段着としなくなって久しいからなのか?

旧市街をダマスカスゲートからジャッファゲートに向かおうと石畳を歩いていると少年に声をかけられた。

はーい!ジャパニーズ?たぶん、キミに会ったことあるよ。

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