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毛布にくるまれた僕は、「ゆたかさ」の四文字を通過する。
「ゆたかさ」について、あたたかい毛布にくるまれながら考えてみた。
年をとるにつれて、自分の中の「ゆたかさ」の定義も変化しているに違いない。
ちっちゃなスマホの画面が灯る部屋の隅で、長かったような短かったような、28年間のタイムトンネルを、ゆっくりと歩く。
小学生の頃ーー。
毎日、必ずご飯が用意されていた。
トーストの匂いがすれば、トーストが出てきた。
スイートポテトの匂いがすれば、スイート
天気をただ褒めるだけのエッセイ
世の中から「天気」が消滅したら、会話の3割くらいは消えてなくなってしまうだろう。
というか、会話の入り口はほぼほぼ100%天気なので、本当に天気はすごい。
家を出るときも、家から帰ったときも天気の話をした。毎日会う同僚とも、久しぶりに会う友達とも天気の話をした。ドッジボールをした日も、受験当日も天気の話をした。フジロックでも、四十九日でも、千歳烏山でも、プーケットでも天気の話をした。
春夏秋冬