田中 茂/しげるん

経済活動と市民活動の経験を経て、次世代のあり方を探し求めて彷徨うちょい悪オヤジ /NP…

田中 茂/しげるん

経済活動と市民活動の経験を経て、次世代のあり方を探し求めて彷徨うちょい悪オヤジ /NPO法人シミンズシーズ 代表理事//前職:(株)ゼロワンゼロ 代表取締役/(株)BAN -BANネットワークス 社長/生活協同組合コープこうべ 理事/協同組合リビンズ 副理事長

記事一覧

#37 わたしのなんちゃってパラダイム8(アラカルト編1/3)

 なんちゃってパラダイムの最終編は雑多な着想をアラカルト編としてランダムに3回にわたって書いてみます。 🔶市民活動の必要性  人口減少、税収の減少、それに伴う行…

#36 Good&New/最近感じるちょっといい話

 若者の人材育成についてのセミナーに参加しました。入職後まもない離職問題についての話が興味深く、離職理由の三分の一ずつが「きつい」と「ゆるい」だそうです。腫れ物…

#35 綱引きファシリ/しげるんのThird Lifeの旅9(東京編2)

 東京で同業のNPO法人と情報交換をさせていただきました。日本を代表する「センターof 中間支援センター」ですから、事業内容もレベルが高く、さまざまなネットワークを持…

#34 わたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)

 なんちゃってパラダイム7回目はローカル編の2回目です。「地域」というキーワードに絞っての2回目も気構え1題と目指す事業1題です。 🔶土地に染み込む取組み  199…

#33 わたしのなんちゃってパラダイム6(ローカル編1/2)

 なんちゃってパラダイム6回目はローカル編です。「地域」というキーワードに絞っての1回目は気構え1題と目指す事業1題です。 🔶地域で生きる覚悟  高度経済成長期に…

#32 わたしのなんちゃってパラダイム5(ベーシック編5/5)

 なんちゃってパラダイム5回目は「心構え」について2題です 🔶流入人口より活動人口(縮充)  「活動人口」はコミュニティ・デザインの山﨑亮さんが言い始めた言葉だ…

#31 わたしのなんちゃってパラダイム4(ベーシック編4/5)

 なんちゃってパラダイム4回目は「運営のスタンス」について2題です 🔶保守70、革新30  新しいことを始めるにあたっての進め方の塩梅考です。 時代の変化に適応するこ…

#30 中間支援のありよう/しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)

 「どのようにして(やって)ますか?」を高知弁で言うと「どうしゆう?」となります。高知編1と同じ「どうしゆう?」も今回は「How do you doing?」です。 🔶ザ・中間…

#29 どうしゆうが?/しげるんThird Lifeの旅7(高知編1/2)

 「どうしゆうが?」という高知弁は ・どうしてる? ・元気にしている? ・どのようにやってますか? って時に使います。今回は「おいおい、そんなんじゃダメだよ」って感…

#28 わたしのなんちゃってパラダイム3(ベーシック編3/5)

 なんちゃってパラダイム3回目は「地道さに対する想い」について2題です。 🔶成果主義と基礎研究  最近の日本のノーベル賞受賞者が、分野を問わず口にする言葉で共感…

#27 わたしのなんちゃってパラダイム2(ベーシック編2/5)

 なんちゃってパラダイム2回目は「基本的な方向性」について2題です。 🔶中間支援という選択  シミンズシーズを設立する前の活動は、どちらかと言うと具体的な事業を…

#26 わたしのなんちゃってパラダイム1(ベーシック編1/5)

 13…

#25 地域活動履歴とマイ・キーワード13(2020年代前半編)

 私の地域活動履歴最終回は、2020年代前半です。2020年代前半も新たな活動にチャレンジする機会を得ました。 🔶コープこうべ (共助社会・ビジネスとソーシャルの融合)…

#24 地域活動履歴とマイ・キーワード12(2010年代後半編)

 地域活動履歴12回目は、2010年代後半です この期間は中心市街地の活性化にトピックが集中しました。模索するテーマのひとつ「参加の場づくりのデザイン」について試行し…

#23 地域活動履歴とマイ・キーワード11(2010年代前半編3/3)

 活動履歴11回目は2010年代前半の3回目です。 今回は特に「コミュニティ」をどのようにデザインするかがテーマになります。シミンズシーズは、普段からワークショップ手…

#22 地域活動履歴とマイ・キーワード10(2010年代前半編2/3)

2010年代前半(2/3) 活動履歴10回目は2010年代前半の2回目です。  法人設立10年を過ぎて、さまざまな依頼をいただくようになっていきます。行政からのものが多いのですが…

#37 わたしのなんちゃってパラダイム8(アラカルト編1/3)

#37 わたしのなんちゃってパラダイム8(アラカルト編1/3)

 なんちゃってパラダイムの最終編は雑多な着想をアラカルト編としてランダムに3回にわたって書いてみます。

🔶市民活動の必要性
 人口減少、税収の減少、それに伴う行政サービスの縮小はこれからの日本社会において避けられない現実です。これまでと同様の行政サービスが維持できないわけで、自助と共助と公助のバランスをどのようにするのかを考え直す時期だと思います。
 何もかもを行政に任せる時代は終わります。協

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#36 Good&New/最近感じるちょっといい話

#36 Good&New/最近感じるちょっといい話

 若者の人材育成についてのセミナーに参加しました。入職後まもない離職問題についての話が興味深く、離職理由の三分の一ずつが「きつい」と「ゆるい」だそうです。腫れ物に触るように新入社員と接する大手企業では、自身のキャリア形成に熱心な若い世代は「ゆるい」と感じて、早々に会社を見切って辞め、昔ながらハラスメントギリギリの環境で厳しく育てる中小零細企業では「きつい」から辞めるようです。(企業の大きさはあくま

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#35 綱引きファシリ/しげるんのThird Lifeの旅9(東京編2)

#35 綱引きファシリ/しげるんのThird Lifeの旅9(東京編2)

 東京で同業のNPO法人と情報交換をさせていただきました。日本を代表する「センターof 中間支援センター」ですから、事業内容もレベルが高く、さまざまなネットワークを持っておられて、大変参考になりました。
中でも、全国の中間支援組織の状況についての話題はとても興味深く、中間支援組織のあり方が大きなターニングポイントを迎えていることを実感しました。この話は機が熟してから改めて書くとして、今回は企業との

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#34 わたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)

#34 わたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)

 なんちゃってパラダイム7回目はローカル編の2回目です。「地域」というキーワードに絞っての2回目も気構え1題と目指す事業1題です。

🔶土地に染み込む取組み
 1990年頃から全国のいわゆるまちづくりの先進事例を見て回る機会を増やすようになって行きます。その時期までの先進事例を見る視点の基準が都会化を目指すののでしたが、前述のようにその視点を変えてみると、視察先そのものも変わりますし、同じ場所を

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#33 わたしのなんちゃってパラダイム6(ローカル編1/2)

#33 わたしのなんちゃってパラダイム6(ローカル編1/2)

 なんちゃってパラダイム6回目はローカル編です。「地域」というキーワードに絞っての1回目は気構え1題と目指す事業1題です。

🔶地域で生きる覚悟
 高度経済成長期に生きた世代のひとたちは(私も含めて)日本はこのまま永遠に成長し続けると思っていました。加古川に住まいする私は、加古川はいずれ神戸のようになり、神戸は大阪のようになり、大阪は東京のようになる(東京と同じようになりたいとは思っていない)と

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#32 わたしのなんちゃってパラダイム5(ベーシック編5/5)

#32 わたしのなんちゃってパラダイム5(ベーシック編5/5)

 なんちゃってパラダイム5回目は「心構え」について2題です

🔶流入人口より活動人口(縮充)
 「活動人口」はコミュニティ・デザインの山﨑亮さんが言い始めた言葉だと記憶しています。ざっくり言うと、人口減少が避けられない日本社会において、基礎自治体間の人口の取合い(行政サービスを充実させていくことは大切です)ではなく、今いる住民の活動力をアップさせようと言う提案です。それを「縮充」という単語でまと

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#31 わたしのなんちゃってパラダイム4(ベーシック編4/5)

#31 わたしのなんちゃってパラダイム4(ベーシック編4/5)

 なんちゃってパラダイム4回目は「運営のスタンス」について2題です

🔶保守70、革新30
 新しいことを始めるにあたっての進め方の塩梅考です。
時代の変化に適応することが求められる「中間支援組織」を主宰していると、
ややもすると新しいことがクールだと言う感覚に陥りがちです。
確かに固定概念に捉われない新しい発想は魅力的で、何かが起こる鼓動を感じます。若いスタッフが多い組織となると企画会議も面白

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#30 中間支援のありよう/しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)

#30 中間支援のありよう/しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)

 「どのようにして(やって)ますか?」を高知弁で言うと「どうしゆう?」となります。高知編1と同じ「どうしゆう?」も今回は「How do you doing?」です。

🔶ザ・中間支援
 高知市内にある中間支援組織のNPO法人とお互いの活動内容や運営上の悩みなど情報交換しました。
 中間支援業界の話になりますが、全国には概ね各都道府県に1つづつ「センターof市民活動支援センター」とも呼ぶべき中間支

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#29 どうしゆうが?/しげるんThird Lifeの旅7(高知編1/2)

#29 どうしゆうが?/しげるんThird Lifeの旅7(高知編1/2)

 「どうしゆうが?」という高知弁は
・どうしてる?
・元気にしている?
・どのようにやってますか?
って時に使います。今回は「おいおい、そんなんじゃダメだよ」って感じに使ってみました。

🔶高知朝市に見るコミュニティーの重要性
 高知の朝市を散策しました。交わされる土佐弁の温かさに癒されます。約300年続く理由が何なのかが気になり、思いを巡らせました。
まずは「生活市」として経済の循環が基本にあ

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#28 わたしのなんちゃってパラダイム3(ベーシック編3/5)

#28 わたしのなんちゃってパラダイム3(ベーシック編3/5)

 なんちゃってパラダイム3回目は「地道さに対する想い」について2題です。

🔶成果主義と基礎研究
 最近の日本のノーベル賞受賞者が、分野を問わず口にする言葉で共感するのが「日本の基礎研究の衰退」です。成果が見えやすい(見える)ことには投資(お金)が集まるが、成果が出るかどうか分からない、期待はできてもいつ成果が出るかか明確でない事には資金や人が集まらない、それ故に優秀な人材が海外に流出して負のス

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#27 わたしのなんちゃってパラダイム2(ベーシック編2/5)

#27 わたしのなんちゃってパラダイム2(ベーシック編2/5)

 なんちゃってパラダイム2回目は「基本的な方向性」について2題です。

🔶中間支援という選択
 シミンズシーズを設立する前の活動は、どちらかと言うと具体的な事業を組み立てて実施することで想いを実現する手法をとっていました。しかしながら、活動をすればするほど、その多様性に気づき、自身のカテゴリーの狭さに気づきます。そのようなことを感じながら法人を立ち上げ、初めて取り組んだ活動は加古川市内の市民活動

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#26 わたしのなんちゃってパラダイム1(ベーシック編1/5)

#26 わたしのなんちゃってパラダイム1(ベーシック編1/5)

 13回にわたってアップしてきた活動履歴から学んだ思考的価値観みたいなものをまとめてみよう

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#25 地域活動履歴とマイ・キーワード13(2020年代前半編)

#25 地域活動履歴とマイ・キーワード13(2020年代前半編)

 私の地域活動履歴最終回は、2020年代前半です。2020年代前半も新たな活動にチャレンジする機会を得ました。

🔶コープこうべ (共助社会・ビジネスとソーシャルの融合)
 2019年から4年間、生活協同組合コープこうべの理事として運営に関わらせていただきました。おそらく私に期待された役割は「組合員活動の活性化と本部機能のあり方改革」ではないかと感じながら、今までに経験したことのない巨大な組織の

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#24 地域活動履歴とマイ・キーワード12(2010年代後半編)

#24 地域活動履歴とマイ・キーワード12(2010年代後半編)

 地域活動履歴12回目は、2010年代後半です
この期間は中心市街地の活性化にトピックが集中しました。模索するテーマのひとつ「参加の場づくりのデザイン」について試行した時期でもあります。
特に衰退した商店街をどのように活性化させるか、そしてそのひとつの手法として、居場所つくりをどのように組込むかにチャレンジしました。

🔶00 workshop space & office/びぃぷらす(サード・

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#23 地域活動履歴とマイ・キーワード11(2010年代前半編3/3)

#23 地域活動履歴とマイ・キーワード11(2010年代前半編3/3)

 活動履歴11回目は2010年代前半の3回目です。
今回は特に「コミュニティ」をどのようにデザインするかがテーマになります。シミンズシーズは、普段からワークショップ手法を用いることが多いですし、ファシリテーション力の向上には力を入れています。市民の声をどのように生かすか、人と人をどのようにつなぎ、仕組みをどうデザインするかがとても大切な時代になっていると思うからです。2010年代の前半はこのことを

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#22 地域活動履歴とマイ・キーワード10(2010年代前半編2/3)

#22 地域活動履歴とマイ・キーワード10(2010年代前半編2/3)

2010年代前半(2/3) 活動履歴10回目は2010年代前半の2回目です。
 法人設立10年を過ぎて、さまざまな依頼をいただくようになっていきます。行政からのものが多いのですが、自ら手を挙げて行政と協働したものもあります。NPO法人の所轄庁である兵庫県・神戸市と連携してつくりあげた「NPO法人設立・運営の手引書」は、従来の監督官庁目線ではなく、相談を受けている中間支援組織目線、実際にこれを使って

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