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#34 わたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)

 なんちゃってパラダイム7回目はローカル編の2回目です。「地域」というキーワードに絞っての2回目も気構え1題と目指す事業1題です。

🔶土地に染み込む取組み
 1990年頃から全国のいわゆるまちづくりの先進事例を見て回る機会を増やすようになって行きます。その時期までの先進事例を見る視点の基準が都会化を目指すののでしたが、前述のようにその視点を変えてみると、視察先そのものも変わりますし、同じ場所を見に行っても教えていただきたいポイントが変わって来ました。
どのように都市化をするかではなく(それはあくまで社会インフラを整えるための視点でしかない)、どのように地域らしさ具現化するかに価値をシフトすると、見えてくるものが違ってきます。「らしさの追求」はまちづくりの大きなキーワドです。
 その地域でなくてもできる取組みではなく、その地域の土に染み込む取組みであることに拘って立案されている事業がどれくらいあるでしょうか。
まちづくりは空中戦ではなく、地上戦なのです。

🔶居場所づくり
 家庭でも職場でもない「サードプレイス」の必要性は言うまでもないでしょう。
発端は1989年にアメリカの社会学者レイ・オルデンバーグの提唱と言われています。「多様な価値観や背景を持つ人たちが気楽に交流でき、心が安らぐ身近な空間」と定義できるでしょう。世界的には、イタリアの食堂、ドイツの居酒屋、フィランスのカフェ、イギリスのパブのイメージなのかと思いますが、文化の違いもある日本では少し違った感覚で捉えらるケースも多く、公園などの物理的な場所、さらにはお祭りやサークル、習い事、講演会、読書会、ボランティア活動などの人が交流する「ソフトな場」もサードプレイスと捉えられています。
そうなってくると、その場をどのようにプロデュースするかのノウハウ開発が必要となってくるわけで、とても興味のあるテーマになります。、しかもそれが「顔の見える範囲=地元」でとなると尚更です。
発祥は、ストレス社会の中での「居心地の良い場所」だったのかも知れませんが、成熟社会を迎え、多様性をどのように受け入れるかが重要になり、画一的な社会ルールでは対応できなくなりつつ中で「サードプレイス」の存在意義は増すばかりと思います。
 ただ、どのようなコンセプトで、どのような対象者に対して、どのような場をつくっていくのか問われるますし、いわゆる事業主体としてマネタイズすることが現状では難しいことも否めません。
「居場所づくり」は、成熟社会、格差社会の大きなテーマだと思います。

次回は、綱引きファシリ/しげるんのThird Lifeの旅9(東京編2)です

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