田中 茂/しげるん

経済活動と市民活動の経験を経て、次世代のあり方を探し求めて彷徨うちょい悪オヤジ /NP…

田中 茂/しげるん

経済活動と市民活動の経験を経て、次世代のあり方を探し求めて彷徨うちょい悪オヤジ /NPO法人シミンズシーズ 代表理事//前職:(株)ゼロワンゼロ 代表取締役/(株)BAN -BANネットワークス 社長/生活協同組合コープこうべ 理事/協同組合リビンズ 副理事長

最近の記事

#34 わたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)

 なんちゃってパラダイム7回目はローカル編の2回目です。「地域」というキーワードに絞っての2回目も気構え1題と目指す事業1題です。 🔶土地に染み込む取組み  1990年頃から全国のいわゆるまちづくりの先進事例を見て回る機会を増やすようになって行きます。その時期までの先進事例を見る視点の基準が都会化を目指すののでしたが、前述のようにその視点を変えてみると、視察先そのものも変わりますし、同じ場所を見に行っても教えていただきたいポイントが変わって来ました。 どのように都市化をする

    • #33 わたしのなんちゃってパラダイム6(ローカル編1/2)

       なんちゃってパラダイム6回目はローカル編です。「地域」というキーワードに絞っての1回目は気構え1題と目指す事業1題です。 🔶地域で生きる覚悟  高度経済成長期に生きた世代のひとたちは(私も含めて)日本はこのまま永遠に成長し続けると思っていました。加古川に住まいする私は、加古川はいずれ神戸のようになり、神戸は大阪のようになり、大阪は東京のようになる(東京と同じようになりたいとは思っていない)と思っていました。このブラックジョークにも近い錯覚がいまだにビジネス界には残っていま

      • #32 わたしのなんちゃってパラダイム5(ベーシック編5/5)

         なんちゃってパラダイム5回目は「心構え」について2題です 🔶流入人口より活動人口(縮充)  「活動人口」はコミュニティ・デザインの山﨑亮さんが言い始めた言葉だと記憶しています。ざっくり言うと、人口減少が避けられない日本社会において、基礎自治体間の人口の取合い(行政サービスを充実させていくことは大切です)ではなく、今いる住民の活動力をアップさせようと言う提案です。それを「縮充」という単語でまとめた語彙力はリスペクトです。もちろん行政も民間も協働して行うことが効果的であること

        • #31 わたしのなんちゃってパラダイム4(ベーシック編4/5)

           なんちゃってパラダイム4回目は「運営のスタンス」について2題です 🔶保守70、革新30  新しいことを始めるにあたっての進め方の塩梅考です。 時代の変化に適応することが求められる「中間支援組織」を主宰していると、 ややもすると新しいことがクールだと言う感覚に陥りがちです。 確かに固定概念に捉われない新しい発想は魅力的で、何かが起こる鼓動を感じます。若いスタッフが多い組織となると企画会議も面白く、次から次へ新しいアイデアや先進事例が引用されて来ます。お!と思うことが多々ある

        #34 わたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)

          #30 中間支援のありよう/しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)

           「どのようにして(やって)ますか?」を高知弁で言うと「どうしゆう?」となります。高知編1と同じ「どうしゆう?」も今回は「How do you doing?」です。 🔶ザ・中間支援  高知市内にある中間支援組織のNPO法人とお互いの活動内容や運営上の悩みなど情報交換しました。  中間支援業界の話になりますが、全国には概ね各都道府県に1つづつ「センターof市民活動支援センター」とも呼ぶべき中間支援組織の中心的役割を担う組織があります。多くは都道府県名を冠した「○○NPOセンタ

          #30 中間支援のありよう/しげるんThird Lifeの旅8(高知編2/2)

          #29 どうしゆうが?/しげるんThird Lifeの旅7(高知編1/2)

           「どうしゆうが?」という高知弁は ・どうしてる? ・元気にしている? ・どのようにやってますか? って時に使います。今回は「おいおい、そんなんじゃダメだよ」って感じに使ってみました。 🔶高知朝市に見るコミュニティーの重要性  高知の朝市を散策しました。交わされる土佐弁の温かさに癒されます。約300年続く理由が何なのかが気になり、思いを巡らせました。 まずは「生活市」として経済の循環が基本にあって、人々の暮らしに密着した市として栄え、生鮮品を中心とした生産者と消費者の「顔が

          #29 どうしゆうが?/しげるんThird Lifeの旅7(高知編1/2)

          #28 わたしのなんちゃってパラダイム3(ベーシック編3/5)

           なんちゃってパラダイム3回目は「地道さに対する想い」について2題です。 🔶成果主義と基礎研究  最近の日本のノーベル賞受賞者が、分野を問わず口にする言葉で共感するのが「日本の基礎研究の衰退」です。成果が見えやすい(見える)ことには投資(お金)が集まるが、成果が出るかどうか分からない、期待はできてもいつ成果が出るかか明確でない事には資金や人が集まらない、それ故に優秀な人材が海外に流出して負のスパイラルが加速している。このような事象に対する危惧と杞憂です。  もちろん成果を否

          #28 わたしのなんちゃってパラダイム3(ベーシック編3/5)

          #27 わたしのなんちゃってパラダイム2(ベーシック編2/5)

           なんちゃってパラダイム2回目は「基本的な方向性」について2題です。 🔶中間支援という選択  シミンズシーズを設立する前の活動は、どちらかと言うと具体的な事業を組み立てて実施することで想いを実現する手法をとっていました。しかしながら、活動をすればするほど、その多様性に気づき、自身のカテゴリーの狭さに気づきます。そのようなことを感じながら法人を立ち上げ、初めて取り組んだ活動は加古川市内の市民活動団体やボランティア団体と緩やかな連携をはかりながら、協議会的なものをつくることでし

          #27 わたしのなんちゃってパラダイム2(ベーシック編2/5)

          #26 わたしのなんちゃってパラダイム1(ベーシック編1/5)

           13回にわたってアップしてきた活動履歴から学んだ思考的価値観みたいなものをまとめてみようと思います。自分自身で感じたこと、先輩や仲間、後輩やスタッフから教わった価値観も

          #26 わたしのなんちゃってパラダイム1(ベーシック編1/5)

          #25 地域活動履歴とマイ・キーワード13(2020年代前半編)

           私の地域活動履歴最終回は、2020年代前半です。2020年代前半も新たな活動にチャレンジする機会を得ました。 🔶コープこうべ (共助社会・ビジネスとソーシャルの融合)  2019年から4年間、生活協同組合コープこうべの理事として運営に関わらせていただきました。おそらく私に期待された役割は「組合員活動の活性化と本部機能のあり方改革」ではないかと感じながら、今までに経験したことのない巨大な組織のマネージメントと向き合いました。  ビジネスとソーシャルの両方の世界に身を置いて感

          #25 地域活動履歴とマイ・キーワード13(2020年代前半編)

          #24 地域活動履歴とマイ・キーワード12(2010年代後半編)

           地域活動履歴12回目は、2010年代後半です この期間は中心市街地の活性化にトピックが集中しました。模索するテーマのひとつ「参加の場づくりのデザイン」について試行した時期でもあります。 特に衰退した商店街をどのように活性化させるか、そしてそのひとつの手法として、居場所つくりをどのように組込むかにチャレンジしました。 🔶00 workshop space & office/びぃぷらす(サード・プレイス)  いわゆる「場」の重要性が言われ始め、各地でサード・プレイスをつくる

          #24 地域活動履歴とマイ・キーワード12(2010年代後半編)

          #23 地域活動履歴とマイ・キーワード11(2010年代前半編3/3)

           活動履歴11回目は2010年代前半の3回目です。 今回は特に「コミュニティ」をどのようにデザインするかがテーマになります。シミンズシーズは、普段からワークショップ手法を用いることが多いですし、ファシリテーション力の向上には力を入れています。市民の声をどのように生かすか、人と人をどのようにつなぎ、仕組みをどうデザインするかがとても大切な時代になっていると思うからです。2010年代の前半はこのことを実践する機会が増えた時期でもありました。 🔶高砂海浜公園パークマネージメント(

          #23 地域活動履歴とマイ・キーワード11(2010年代前半編3/3)

          #22 地域活動履歴とマイ・キーワード10(2010年代前半編2/3)

          2010年代前半(2/3) 活動履歴10回目は2010年代前半の2回目です。  法人設立10年を過ぎて、さまざまな依頼をいただくようになっていきます。行政からのものが多いのですが、自ら手を挙げて行政と協働したものもあります。NPO法人の所轄庁である兵庫県・神戸市と連携してつくりあげた「NPO法人設立・運営の手引書」は、従来の監督官庁目線ではなく、相談を受けている中間支援組織目線、実際にこれを使ってNPO法人を設立・運営するひと目線の使いやすく、見やすい手引書として全国的に注目

          #22 地域活動履歴とマイ・キーワード10(2010年代前半編2/3)

          #21 中間支援の多元化/しげるんThird Lifeの旅6(兵庫編)

           Third Lifeの旅6回目は地元兵庫県です。以前から数名の友人のFacebookで「〇〇さんと一緒です」と紹介されている旧知の友人の話を聞きたくて連絡を取りました。その活動の内容が興味深かったからです。食品業界の大手企業の元社長で、今も関連する事業で別会社を設立して社長をされています。私より少し若いのですが見識が深く、人脈も広いナイスガイです。今回は、ソーシャルビジネスという手法で社会課題の解決に向かう人たち(彼はその団体のアドバイザーを務めている)のスピード感と課題意

          #21 中間支援の多元化/しげるんThird Lifeの旅6(兵庫編)

          #20 地域活動履歴とマイ・キーワード9(2010年代前半編1/3)

          2010年代前半(1/3) 活動履歴9回目は2010年代前半編の1回目です。  2024年元旦に能登地震が起こりました。お亡くなりになられた方にご冥福をお祈りするとともに、被災された方々へお舞い申し上げます。 偶然このタイミングになりましたが、今回は2011年3月11日に起きた東日本大震災への支援についてです。 被災地のフェーズが刻々と変わる中で、どのような支援をすることが効果的かつ中間支援組織としての支援として最適化を模索し、実践しました。後に「受援力」という言葉が生まれま

          #20 地域活動履歴とマイ・キーワード9(2010年代前半編1/3)

          #18 新年を迎えて

          明けましておめでとうございます。  2023年9月4日にnoteに初めて投稿して以来、今回で18回目の投稿となります。仲間に勧められて始めたものの、投稿されている方たちの表現力や視座に圧倒されて、肩身の狭い思いをしています。この歳になれば少しばかり厚顔にもなり、「我が道をゆく」的なわがままをお許しいただければ幸いです。  勝手気ままな「しげるんのThird Lifeの旅」は、私自身の成長のためのインプットの旅です。でももしかしたら、それを通じて若い世代に何かを伝えようとしてい