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#23 地域活動履歴とマイ・キーワード11(2010年代前半編3/3)

 活動履歴11回目は2010年代前半の3回目です。
今回は特に「コミュニティ」をどのようにデザインするかがテーマになります。シミンズシーズは、普段からワークショップ手法を用いることが多いですし、ファシリテーション力の向上には力を入れています。市民の声をどのように生かすか、人と人をどのようにつなぎ、仕組みをどうデザインするかがとても大切な時代になっていると思うからです。2010年代の前半はこのことを実践する機会が増えた時期でもありました。

🔶高砂海浜公園パークマネージメント(コミュニティデザイン)
 加古川の右岸河口には向島公園があります。「これまでの道路やトイレの改修ではない発想の活性化」と言う兵庫県土木事務所からの依頼がきっかけでした。
 地域の自治会や住民、利用者、漁協関係者など公園に縁のある方たちを中心に、アンケート、ヒアリング、ワークショップ、勉強会を繰り返し、市民目線の報告書と計画書を提案しました。
 日本の公園には管理マニュアル(禁止事項が列挙が多い)はあっても、運営マニュアル(活性化方)がないことが多いですが、行政と協働しながら、運営方法の工夫によって公共空間である公園も変えていく時代に入っています。

🔶BAN-BANネットワークス(ローカルメディア)
 地元2市2町をエリアとするケーブルテレビ、FMラジオ事業などを展開するBAB-BANmネットワークスからオファーを受けて、マネージメントに関わることになります。
 ケーブルテレビは地域密着型のメディアと言われ、いわゆるマスメディアとは違った存在と位置付けられています。地域の様々なトピックを頻繁に、きめ細やかに、多くの人に伝えることと、伝えた情報やそれに関連する人たちとのつながりをつくる「場や仕掛け」を提供すること、すなわち地域での「コミュニティをどのようにデザインする」かがローカルメディアにとっての生命線だと考えました。
マスではなくミニに意義を見出し、従来の収益性とは相反するところに意義があることをどのようにバランスさせるのか、ビジネスとソーシャルの融合を実感するマネージメント経験となりました。
 
 人口減少の中での日本社会が向き合わなければならない「価値のある仕事から意味のある仕事への転換」という大きなテーマだと思います。

※写真は高砂でのワークショップの模様です

次回は2010年代後半です
🔶00 workshop space & office/びぃぷらす(サード・プレイス)
🔶加古川まちづくり舎(中心市街地の活性化)

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