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#21 中間支援の多元化/しげるんThird Lifeの旅6(兵庫編)

 Third Lifeの旅6回目は地元兵庫県です。以前から数名の友人のFacebookで「〇〇さんと一緒です」と紹介されている旧知の友人の話を聞きたくて連絡を取りました。その活動の内容が興味深かったからです。食品業界の大手企業の元社長で、今も関連する事業で別会社を設立して社長をされています。私より少し若いのですが見識が深く、人脈も広いナイスガイです。今回は、ソーシャルビジネスという手法で社会課題の解決に向かう人たち(彼はその団体のアドバイザーを務めている)のスピード感と課題意識の持ち方に刺激を受けました。儲けだけを追い求める時代は終わりを告げ、「経済的価値」と「社会的価値」の両立を目指す人たち・・・CSRというよりもCSVの領域と言って良いのかもしれません。
もちろん、ビジネス手法だけで全ての社会課題が解決できるわけではありませんし、私の目指しているところは違う場所にあります。しかしながら、そのダイナミズムは社会変革をリードする大きな存在になると思います。
 私のThird Lifeの旅で模索している「ビジネスとソーシャルの融合」のヒントはここにもあると感じました。

 note #14と#15 視座を高める(東京編)で書いた「公共の多元化」や「企業の社会貢献活動の変化」の視点から見てみても、中間支援組織に求められる機能がさらに多元化して行くと思います。
 ひとつには公共の多元化に伴うネットワークやコーディネートのあり方を変えていかなければなりません。これまでの非営利セクター中心のネットワークだけでは駄目と言うことです。
 ふたつ目は、企業のCSRやCSVに対する意識変化のスピードです。大多数の企業は社会変化に疎いです。気づいてはいてもどのように変化して良いのかが分からない、勇気やきっかけが持てていないのが現状でしょう。
しかしながら、大手企業の取組みや冒頭に紹介した団体の出現など、明らかな変化が見えてきています。社会的価値観を大切にしようとする企業へのアプローチも求められます。
 一方で、これまでの中間支援組織はどちらかといえば、その機能に専門性を持とうとし始めています。非営利組織の中でも活動が多様化し、その活動に応える機能を持つにはさらなる専門性が求められているからです。

 総合性と専門性、どのような組織形態と運営方法で両立させて行くのかを考えなければ「求められる中間支援機能」は満たされないと思います。

次回は2010年代前半の2回目です。 
🔶明石コミュニティ創造協会(地縁組織の支援)
🔶ひょうごコミュニティ財団(寄付文化の醸成)
      






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