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#37 わたしのなんちゃってパラダイム8(アラカルト編1/3)

 なんちゃってパラダイムの最終編は雑多な着想をアラカルト編としてランダムに3回にわたって書いてみます。

🔶市民活動の必要性
 
人口減少、税収の減少、それに伴う行政サービスの縮小はこれからの日本社会において避けられない現実です。これまでと同様の行政サービスが維持できないわけで、自助と共助と公助のバランスをどのようにするのかを考え直す時期だと思います。
 何もかもを行政に任せる時代は終わります。協働は言わずもがなですが、参画を投票権に限定するのではない考え方にしていかなければなりません。
荒っぽくいうと、
①公金を使ってできることは少なくとも市民の51%が賛成することしかできないと考えた方が良い
②故にと言っても良いと思いますが、社会的に今すぐ必要だと思われる課題に対しても民意の同意を得るのにタイムラグが発生する
③市場性があることは企業がするので公金投入は市場性が保証できにくい分野への参入が求められる
などなど、安定性や継続性を求めた公助にもっと多くの期待を寄せることに無理があることを認識する必要があります。
 下図は、故加藤哲夫さんの「制度の射程距離」を説いたもので、公金を使ってつくる公共の制度だけでは社会課題の全てには向き合えないこと市民活動の必要なことを指し示した図です。

 かつて、公共は行政の専売でした(公共一元の時代)。1998年に特定非営利活動法人法が施行され、公共の担い手が増えました(公共二元化の時代)。
そして今は、多様な事業主体が公共を担うようになって来ています(公共多元化の時代)。社会の変化スピードは早くて、この20数年の間にこの一元から多元への推移が起こりました。人口減少が本格化するこれからの日本では、この傾向に拍車がかかることは明白です。
市民活動もまた全ての社会課題を解決に導くものではありません。要は、自助、共助、公助をどのように組み合わせるのかを考える時期が来ているということだと思います。

制度の射程距離


🔶辛抱曲線
 下図は、「辛抱曲線」なる努力と成果の関係を表したものです。
横軸に歳月を縦軸に成果を置いたものです。努力しただけ成果が現れると考えると45度の直線になります。が、現実はそうではないことは容易に推測できます。
長い歳月にわたる地道な努力の積み重ねが花咲くのは、努力と正比例するのではなく、どこかのタイミングで一気に成果が現れるものです。
なかなか成果が出なくとも決して諦めることなく続けなければなりません。「辛抱」が大切なのです。明日、成果が出るのですから・・・

辛抱曲線

次回は、わたしのなんちゃってパラダイム9(アラカルト編2/3)です


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