- 運営しているクリエイター
記事一覧
ぼくとスモちゃんの夏休み
昨日パパは、ぼくをしこたま殴り、今日ママは知らない男とセックスしてる。
そんないつもどおりの小学六年生の冬。
ぼくがママの高い声を聞きながらアパートの冷たい鉄の階段に座ってると、下の階に住んでるミカ姉ちゃんが話しかけてきた。
「ねえ、ショータくん、エッチなことしよっか?」
ミカ姉ちゃんは中学の制服のまま、ぼくを背中からすっぽりとだっこした。
「あったかい」
ぼくのお腹にふれる手のひらは
映画のかんそう(10)
twitterに垂れ流した映画の感想を集めてみた第10だん。
主に映画はTVの、深夜とかテレ東の昼間にやっているのとかを録画して、真夜中にひとりで観ています。
基本的に1映画1ツイート。
ナチュラル・ボーン・キラーズ(1995年)
Natural Born Killers (1994)映画『ナチュラル・ボーン・キラーズ』観た。全編がMVめいた映像の、最悪の殺人カップルを描いた愛のバイオレンス・ロ
ゴジラ対横綱 完全版(2020年)
「観音崎。」
車に乗った横綱はそれだけ言った。ハンドルを握る付き人の大車輪は、たっぷりと10秒は黙って、聞き返さず「はい」とだけ言った。
脳裏に疑問は無限に浮かんだが、全ては無意味だと感じた。横綱が行くと言えば行く。横綱が相撲を取ると言えば取る。やれと言えばやる。それが付き人の大車輪の役目だ。
車が発進する。車内には大車輪と横綱だけ。両者無言だ。
「ラジオ、いいすか。」
「ん。」
大車
BWD:アヴァタール・リキシ
朝、少年が目覚めるとリキシになっていた。
ベッドを降り、力強く四股を踏み、かしわ手を打つ。まごうことなきリキシである。
「タダシ?どうしたの?」
四股の荒々しき音を聞き付けて少年……タダシの部屋に現れた母親はいるはずのないリキシに卒倒し、床にひっくり返った。
「母さん!」
タダシは床に倒れ伏した母をそのたくましいリキシの腕で抱き上げる。普段のタダシからは大きく見える母はリキシの目線ではひど
国技館ロイヤルランブル外伝『ラストクリス升席』
※作者より
本作はカクヨム掲載のためのリライトです。また「 #書き手のための変奏曲 」参加作品でもあります。
トンタントンタン。
トンタントンタン。
トンタントンタントンタントンタン。
シャンシャンと鳴り響く鈴の音に合わせて相撲太鼓が軽快にリズムを刻む。その年は、久しぶりのホワイトクリスマスだった。
相撲シティ両国。日本有数の観光地として知られるこの土地は、雪が降っても喧騒が収まることはない
国技館ロイヤルランブル外伝【七人の限界力士編】
限界力士とは?
大観衆の前で完全脱衣して視線を集めることを目的とし意図的な不浄負け(モロ出し)を繰り返すため各部屋で封印された不浄力士達の総称。相撲と限界露出に対する気持ちは真剣であり心技体兼ね備えた強豪力士が多いが前述の悪癖により昇進からは遠ざかっている。
七人の限界力士露出強(ろでつよし)
露出を好むあまり幕下へ降格した元関脇。化粧廻しの下に何も身に着けていないことがあり人気力士だった。
星の海は力士の土俵 スペースリキシVSシリーズ #1200文字のスペースオペラ
ビロードの黒いカーテンに、ネコが爪で穴をあけたが如き星々が瞬く空間を、力士が征く。巨大なスペース障害物が、あの伝説的リキシレスラーが放つロケット頭突きめいた姿勢で巡行する力士の髷にあたっては、何の障害にもならずに砕けて散っていった。
長距離遠洋漁業船「大漁丸」こそが、この力士に名付けられた四股名である。リキシブレインにあたる操縦席で、出てくる時代を間違えている古典的な海の男が艦長席に身を委ねて鼻
【つの版】非実在力士名鑑04
ドーモ、三宅つのです。ここが何なのかは下記をご覧ください。ハッシュタグ「非実在力士名鑑」などでも遡れます。あなたはこれを自由に素材として使用できます。今回は参考リンクの他、試しに参考ツイートも貼ることがあります。問題があれば爆破します。また投下ペースが2日に1体ほどになっているため、まとめる力士数はこれまでの半分です。
◆角力◆
037 馬句部阿度(ばっくべあーど):このロリコンどもめ!
0
【つの版】非実在力士名鑑05【千秋楽】
ドーモ、三宅つのです。ここが何なのかは下記マガジンをご覧ください。あなたはこれを自由に素材として使用できます。
…が、初場所を迎えたというのに特に何も思いつかず、新たな非実在力士が増えてもいませんので、一旦ここで終わりにします。ありがとうございました。このマガジンはTwitter上の胡乱クラスタが時々生み出すなんかにつのが参加した場合、それをまとめる場としてアップデートされます。
◆打ち止め◆
『元傭兵デリックの冒険』より「力鬼士(リキシ)の洞窟」#3
【前回】大柄な男が小柄な男を背負い、スコップを杖に洞窟を進む。入口は塞がれ、松明も角灯もなく、暗闇の中を歩く。ところどころに光る苔やキノコがあり、ぼんやりと道を照らしている。「くそったれ」「ああ、神よ……」
出口を求め、風の吹いてくる方へ向かったデリックとヴァシリーだが、力鬼士は次々湧いて来て、次第次第に追い詰められる。光る苔やキノコも次第に増える。「な、仲間の方とかは」「いない。俺は単独行動だ