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どうやったら幸せになれるか一年かけて考えてみた
先日1/17に34歳になりました。2021年は年始に悪性脳腫瘍の摘出手術をして死生観が整理された(*下記note)ことや、大切な仲間と起業したARIGATOBANKでkifutownというサービスをリリースできたこともあり、どうしたら人は(というかまずは自分が)幸せになれるのだろうということを考え続けた1年だったので、表題のような内容を書いてみたいと思った。
[どうやったら幸せになれるのか]
これまで人にとって音楽は何だったのか2
はじめてアメリカ音楽史を読んだ。西洋にアメリカ大陸が発見されて以降の白人と黒人が織りなす歴史の中でめまぐるしく動いてきた音楽の歴史がわかる本。
0.アメリカ音楽の起源
1.黒人と白人の間で分離する宗教音楽
2.娯楽産業としての音楽の産声
3.感情の爆発を表に出せるようになったゴスペル
4.近年生まれ変化を続けるジャズ
5.黒人が白人から市民権を得るソウルミュージック
6.ロックンロールとエルヴィ
これまで人にとって音楽は何だったのか
西洋音楽史を読んだ。現代の音楽ができるまでの、音楽の主戦場だった西洋音楽の歴史の流れを掴むことできる良書。
現代は海で、そこに古楽→西洋音楽という深い川があり、源流は不明確というのが音楽の歴史の様子。この本はこの歴史の変遷を紐解く。
1.教会音楽だった中世
2.音楽が多元化して、人のものになるルネサンス以降
3.「古楽」が「クラシック」になったバロック
4.個人の感情と意志が主役となった古典派
"贈与論"の読書感想文
贈与論を読んだ。世界中の人間社会で見られる、人からものを貰ったりお返しをしたりするが、それを社会学的、社会人類学的に最初に研究したモースの本。人類学は研究対象の社会にどっぷり浸かって一面的になりがちだが多数のサンプルを比較する形で迫った名著。
というように、未開の社会での贈与の力と影響を序盤では深掘りする。
一言に贈与といっても、それは"競争"であり、穏やかなものから破壊を伴う激しいものまであ
"監視資本主義"の読書感想文
監視資本主義を読んだ。オバマ大統領も2019年にベストブックとして選んだベストセラー。当たり前のように浸透している検索サービスやSNSから膨大な行動データが抜かれることによって、人が長い歴史の中で獲得してきた"個人が未来を選択する権利"が侵され、昔とは違った形の全体主義が作られつつあることを警告する本。
この本はメインはグーグルの歴史から始まる。上記はIT企業にいると何をそんな当たり前のことをと
最高の自分になっていく生き方のコツ ~Dark Horse"の読書感想文~
Dark horseを読んだ。資本主義で勝つための標準化した優秀な人になるのが正とされている現代を批判し、個人の充足感を満たして最高の自分になっていく生き方のコツと成功事例を紹介する本。
個人的には少し極論だと思う(多くの異名が必ずしも一般的な尺度に囚われている使われ方をしないので)が、現在正しいとされている要素に対して、標準化された指標に過ぎないというポジションを取るのは面白い。
これはファ
"戦争広告代理店"の読書感想文 ~世の中は正しさではなく、国民の空気の方が大事~
戦争広告代理店を読んだ。世の中は正しさではなく、国民の空気の方が大事で、それを理解したPRマンによって世が導かれていることがあるということがわかる本。
「虐殺者」「人道の敵」のレッテルを貼られたセルビア人の首都は、国際社会から締め出され、見捨てられた姿のままである。
これはボスニア紛争による結果であるが、この紛争は大いにビジネスによるPRによる情報戦争が大きなウエイトを占めているという。
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