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どうやったら幸せになれるか一年かけて考えてみた

先日1/17に34歳になりました。2021年は年始に悪性脳腫瘍の摘出手術をして死生観が整理された(*下記note)ことや、大切な仲間と起業したARIGATOBANKでkifutownというサービスをリリースできたこともあり、どうしたら人は(というかまずは自分が)幸せになれるのだろうということを考え続けた1年だったので、表題のような内容を書いてみたいと思った。

[どうやったら幸せになれるのか]


  1. 自分の葬式を企画する

  2. メンヘラを飼い慣らす

  3. 「時間×金×健康」の面積を大きく保つ

  4. 自分の賞味期限に向き合う

  5. まとめ


1.自分の葬式を企画する

死線を彷徨えたことによって得た気づきから、死ぬとき後悔したくないという思いが強くなったことは昨年書いた。

自分の人生が終わるかもしれないと思った時に何を思うかといえば、"やらなかった事への後悔"と"本当に大事な人への感謝"だった。手術室に入って全身麻酔がかかる前などは、自分がやりたいのにできてないことがいくつか思い浮かんでは消えていった。麻酔で意識が飛ぶ中、"無事に戻ってきたらやりたいことリストを全て潰そう"・"大事な人に対してきちんと向き合う人生にしよう"と思って記憶が飛んだ。

自分のnote : 今年と、死の淵から見えたもの

そうしたときに、どうしたら死ぬときに後悔しないだろうかと自然に考えるようになった。そもそも後悔ってなんだって考えていたときに、それは"理想と現実のギャップを過去のせいにするとき"に起きるものだと気づいた。それなら、理想を今の自分が理解して、現実の今の自分がそこに向かって一生懸命生きていればいいじゃないか。

もっとわかりやすくするなら、自分の葬式を企画して、それより具体的なものであれば良いなと思った。自分の葬式がどこで行われて、誰が参列してくれていて、参列してくれた人がなんと言ってくれれば嬉しいかを描いていく。そうなってもらうための行動を今自分ができているか。そうやって理想と現実の隙間を埋める努力をしながら生きれば、少なくともそうやってないよりは幸せだ。

主要参考文献:
DIE with ZERO / 明日死ぬかもよ / DEATH 「死」とは何か


2.メンヘラを飼い慣らす

まず、僕がメンヘラの誰かをどうこうしたいという話ではない。自分の中のメンヘラ(不安定)な部分だ。同じことをしていても状況によっては正義が悪になったり、良い状態だと思っても悪い影響を与えていたりする。どういう時に良い状態で、どういう時に悪くなるのかを考えてようやく掴めてきた。

図:自分の状態のバランスは重要価値観の三点バランスである

自分自身の心のバランスは愛・自由・GIVEの価値観の三点バランスで成り立っている。(GIVEのところが正直まだ生煮え)

  • 愛:自分を認めること (not 他人に好きになってもらうことではない)

  • 自由:責任を背負えること (not 好き勝手に生きること)

  • GIVE:Giverでいること (not 自己犠牲)

自分が大事にしている価値観が全て全うできている時は良い状態(白)。ただ、その価値観にも悪(黒)と表裏一体。たちが悪いのは、気づかないうちに勝手に黒くなり、一箇所が黒になると途端全体が不安定になる(メンヘラになる)ことだ。この黒転パターンと、白転させる術を認識する必要がある。

愛→恐怖の黒転理由:他人との比較
白転治療法:マインドフルネス / セルフコンパッション
→自分が整ってこそ誰かを愛せるものだ。

自由→無責任の黒転理由:自己中 / 自信過剰
白転治療法:勉強 / 大義に向かった挑戦
→背負える責任を広げてこそ自由が拡大する。

GIVE→TAKEの黒転理由:欲 / 多忙
[治療法] :勉強して小ささを知る / 忙しくしない / win-winの構造にする
→余裕を持った上で自分の小ささを知ってこそ感謝するスタンスになれる。

これを都度確認しながら自分の状態を問うことで幸せな状態を保てている気がする。

主要参考文献:
GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代 / 愛するということ / 自由からの逃走 / セルフコンパッション



3.「時間×金×健康」の面積が一番大きいところを保つ

資本主義経済で回っている世の中なので「時間×金×健康」の面積を最大化することが大事だと思っている。

自分の資源の三角形をどうやったら大きくできるか考える

一般的な社会人で言えば、若いうちは健康の資源は持っているが、お金と時間がない。中堅になると、お金を持ち始めるが、時間はなくて、健康が目減りしていく。シニアになると、お金と時間があるが健康がない。みたいな感じだ。ちなみに、

1.お金はカラクリがわかると増える座標
希少性があり、需要があるものに価値がついてお金が動くことと、お金を得たら、お金がお金を増やす。ことを理解できると良い。

2.健康は何もしないと低減していく座標
言わずもがなだが、歳をとると減る。運動をすることによって回復できる細胞があったり、かかりにくくなる病気があることを理解できると良い。

3.時間は大事なのに浪費しがちな座標
働きすぎたり、抱え込んだり、ギャンブルに使ったりしないと良い。

ちなみに、時間をどう使えばお金が増えるかは深津さんの図が一番わかりやすい。時間を希少性獲得のための活動に振り分けていきながら、お金を増やしていって、そのお金を運用する資本主義ゲームの中に生きていることを理解できる。

僕はここに健康の指標も入れてみて、幸せの土台を作ろうとしている。

主要参考文献:
脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方 / NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる 最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方 / モモ / 幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」


4.自分の賞味期限に向き合う

自分には賞味期限があると思っている。特に2015年(当時27歳)に社会人サッカーリーグを退団して、ずっと大事にしていたサッカーを辞めるときに思った。自分が伸びていく幅よりも、劣化していく幅を減らす努力にかける時間が多くなってきてしまったから。

サッカー選手は30歳近辺でピークアウトする気がしたし、そう考えると例えばアイドルは20歳というバー、サラリーマンは40歳のバーがあるように見えた。そして、怖いなと思ったのは、ビジネスの世界を見てみると、あらゆる物事(雇用、お金、ネットワーク、人とのつながり、買い物、物流…)が加速するテクノロジーでリセットされそうで、自分の賞味期限がいつ切れるか全くわからないことだ。(ちなみに絵や音楽といったアート領域は死ぬまで伸びる気がしています)

あらゆるものがリセットされるとした時に必要なことはなんだろうと考え、ありきたりだが、学び続けて変わり続けることだろうということしか、確かそうなものにはたどり着かなかった。

未来を楽しみに捉えながら、今この瞬間は学び続けて、昨日より今日の方がupdateされていると思えるような状態でいることで幸せな気持ちでいれる。

[主要参考文献]
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ / 習得への情熱 チェスから武術へ――上達するための、僕の意識的学習法


5.まとめ

ここまで書いたように、このようなことすると幸せになれるのではないかと思っているのが現在地です。今年もどんどんアップデートしていこうと思う。

  • 自分の葬式を企画して(未来のゴールの明確化)

  • メンタルバランスの理解とメンテナンス (良いメンタルを維持して)

  • 自分の資源(時間・金・健康)の面積最大化して(資産の最大化)

  • 今を一生懸命学びながら生きる

常に持ち歩いているノートの一ページ

おしまい


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