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ショートショート

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リスナーからもらったお題とラジオ内でのトークから着想を得て創作したショートショート。
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記事一覧

『掌』

『掌』

Q. GW何してた?

採用ワード:Google Map散歩

Q. あなたの口癖は?

採用ワード:知らんけど

流れていく景色をぼんやり見ていた。
急な雨が降ってきても、
窓は開けたまま雨の侵入を許した。

それを許さない運転手が窓を閉め、
こちらに何かぼやいてきたので
イヤホンを耳に押し込み遮断した。

「え~、人にはそれぞれ辞めようと思ってもついついやってしまう所謂癖ってのがありましてぇ。

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『remember』

『remember』

Q. 好きな匂いは?

採用ワード:「金木犀」

Q. 一番欲しいドラえもんの道具は?

採用ワード:「アンキパン」

私は彼にお願いした。

「毎週、日曜日は私とデートすること」

嫌なのか嬉しいのか、

よくわからない表情で彼は、

「いいよ」

とだけ返事をした。

それから毎週、

私は彼と色んな所に出かけた。

場所も時間も全て私が決めて。

自転車で走った海沿いの道。

二人が好きだっ

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『蕾のままで』

『蕾のままで』

Q.ステイホーム中何してた?

 採用ワード:「庭の大掃除」

Q.国内で今一番行きたい場所は?

 採用ワード:「箱根・芦ノ湖」

住宅街の一角の古い一軒家。

長い間手入れがされてない鬱蒼とした庭に

大きな一本の木が植えられている。

長く伸びきった木の枝は強風に煽られ激しく揺れる。

「子どもの頃、こう思ってた。風に揺られているのではなく、木そのものに意思が宿り、人間同様に何かを主張したい

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『終焉の雨』

『終焉の雨』

Q.理想のデートスポットは?

 採用ワード:「牛丼屋」

Q.好きなおにぎりの具は? 

 採用ワード:「シーチキン」

長い長いコンクリートの世界。

白線の意味もなさないこの道は果てしなく、

生きた痕跡だけがそこにあった。

”ナー”と”ツー”はかつての呼吸を確かに感じ取りながら、

暗号を解読するように進んだ。

「まただ」

巨大な廃墟が立ち並ぶとある一角でナーが立ち止まり、

それか

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『マスク』

『マスク』

Q.口に入れて最も幸せを感じる食べ物

採用ワード: チーズケーキ

Q.一番よく使う電車の路線名

採用ワード: 総武線

時刻は12時を過ぎ、

群衆は一斉に同じ方角へと動き出す。

深夜の新宿に僕だけ取り残された気持ちになった。

僕は激しい酔いの中、街の片隅でまだうずくまっている。

「ねえ」

そんな声がした気がする。

顔を上げたら、

まるで捨て猫を哀れむ様に見つめるミズキ先輩の姿。

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