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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、家族、ヤギ、トリ、仕事、そして考え事の日々。
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#エッセイ

海と音と一期一会

海と音と一期一会

人生で強く印象に残っている人がいる。

最後に連絡をとったのは7年前で、今はどこで何をしているかもわからない。それでも時々ふとその人のことを思い出す。

出会い、発展、そして会わなくなるまで。期間中の一連の出来事や、当時の心境を未だによく覚えている。

それは二度と再現できない、一期一会だった。

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私たちは海にいた。半袖に長袖シャツを羽織るくらいがちょうどいい季節。

知り合いが海で楽器

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ニワトリの鳴き声と目覚まし時計

ニワトリの鳴き声と目覚まし時計

暑くてたまらなかった夏も完全に終わり、最近は朝晩冷え込む日も増えてきた。待ち侘びた秋。

わが家のニワトリたちも酷暑を乗り切り、過ごしやすそうにしている。汗をかけないニワトリにとって夏は大敵。涼しくなった日中のお散歩時には、これぞ至福の時と言わんばかりにバッサバッサと盛大に羽を広げ、砂浴びを楽しんでいる。

夏はニワトリたちが鳴くたび、暑いですと身を絞って鳴いている(泣いている)ように感じてしまっ

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ぶどうジュースの匂いで充満する秋

ぶどうジュースの匂いで充満する秋

毎年今の時期になると、庭がぶどうジュースの匂いでいっぱいになる。洗濯物を干していても、庭をうろついていても、風に乗ってどこからともなくぶどうジュースの匂いがやってくる。

クズの花だ。

最初にこの匂いを嗅いだときは衝撃しかなかった。目隠しされて鼻の前に花を持ってこられたら、自信満々に「ファンタグレープ!」と答えていただろう。むしろファンタグレープの香料ってクズの花が原料なんですか?と思うくらい。

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緑のカーテンと図書館の思い出

緑のカーテンと図書館の思い出

「ある場所」を好きになるとき、そこには「ある人」の存在が関係していることがある。

例えばお気に入りのレストランが好きなのは、料理の好みに加えて、実は店員さんとの関係性が心地よくて足を運んでいる可能性がある。

そういう意味で、好きな場所ができるのは人の要素が大きいのではないかと思う。

「あの人と盛り上がった会話が忘れられない」「あの人が対応してくれた気遣いが心に残っている」など、ある場所を好き

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産後10カ月の振り返りと世間で議論されたこと

産後10カ月の振り返りと世間で議論されたこと

子が生まれてからもうすぐ10カ月になる。

ここまであっという間だった。つい先日生まれたばかりだと思っていたのに、1歳のお誕生日が目前に迫っている。あっという間であると同時に、一日一日が本当に濃密だった。朝から晩まで(子育てには朝も夜も関係ないが)お母さん業、よくがんばってきた。

今日は、子が生まれてからの生活の変化やリアルタイムで感じていること、この期間に世間で議論されたことに対する意見などを

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風に揺れる柔らかな田んぼに埋もれて

風に揺れる柔らかな田んぼに埋もれて

この記事は本当は、梅雨まっさかりの7月半ばに書いていたものだが今頃の公開となってしまった。本格的な夏が訪れる前にタイムスリップした気分でお読みいただければ。

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田んぼがきれいな季節になった。

梅雨前後の田んぼは、何度見ても飽きない。5月の暑くもなく寒くもない気持ちの良い季節に植えられた稲の苗は、最初はひょろひょろっとして、やや頼りない様子だ。それが日に日に姿を変えていって、7月の今やし

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鳴らなかった風鈴が鳴った日のこと

鳴らなかった風鈴が鳴った日のこと

今年の夏はまた暑いという。

昨年の地獄のような暑さが再び繰り返されると思うと、それだけで気持ちが滅入りそうだ。

そこで、少しでも気分を明るくする方法はないかと、風鈴を買ってみることにした。選んだのは「津軽びいどろ」のガラス風鈴。

わが家の近くに洒落た雑貨店などはないから、心からかわいいと思うものを選びたいときはネットショッピングを使う。今回もネットを使って取り寄せた。届いた風鈴は写真通りで、

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「最高や! 全部流れてしまえ!」

「最高や! 全部流れてしまえ!」

数日前、嫌な気分になることがあった。

頭では「世の中にはいろいろな人が共存しているのだから、いつ何時も望む通りになるとは限らないものだ」と理解していても、心がざらついて仕方がなかった。

その気持ちをあおるように、翌日はかんかん照りの暑い一日だった。

朝7時に縁側の窓を開け放つと、ふだんなら心地よく部屋に入り込んでくる風がない。まるで時が止まったかのような、無風の世界だった。庭を見渡せば草木や

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意味の有無では語り切れないこと

意味の有無では語り切れないこと

毎年6~7月になると、生活の合間に梅仕事が入ってくる。体調不良などよほどの事情がない限り、自宅で梅干しを作っているのだ。

正直、梅干しは自分で作るより買った方が安いし、早いし、だいいちおいしいと思う。自分で作るとおいしくないわけではなく、できあがった直後は塩が馴染んでおらずしょっぱいのだ。違和感なく食べられるようになるまで、1~2年もかかる。

「じゃあなんでわざわざ梅干しを作っているのか」と自

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なくても困らないけどあると日々が豊かになる文章

なくても困らないけどあると日々が豊かになる文章

これは今後、私が書いていきたいと思う文章である。

過去から現在に至るまで、note以外でも書く場をいくつか持ってきた。趣味として無料で書いてきたものもあれば、仕事として有料で書いてきたものもある。紙媒体・Web媒体・エッセイやコラム・SEO記事などひとくちに「文章」といっても、その種類はさまざまだ。

幅広く書いてきて今の私が思っていることは「なくても困らないけどあると日々が豊かになる文章」を今

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森が織りなす生態系の芸術

森が織りなす生態系の芸術

森林浴が好きだ。

今いる地域には田畑を耕す平野はたくさんあるものの、山林が少ない。森林浴を愛する者としては、時折寂しい気持ちになる。

ところが先日、なんと自宅から車で20分のところに素敵な森林浴スポットを見つけた。なんで今まで足を運ばなかったんだろう。後で調べてみると、総面積51.5ヘクタールもある森だったらしい(ディズニーランドのテーマパークエリアとほぼ同じ)。

6月初旬のみずみずしい新緑

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考える余白がたくさんあるガラス小物たち

考える余白がたくさんあるガラス小物たち

ガラス小物が好きで、気ままに集めている。

光を当てるとガラスが反射して、きれいな色が散らばっていくところが気に入っている。

一輪挿しに花を飾ったり、グラスで飲み物を飲んだり、ガラスのプレートでサラダを食べたり。目的があって使うことはもちろんあるけれど、実は見ているだけで気持ちが高まることの方が多い。きれいだな~って。

私のガラス小物のコレクションを少しだけ紹介してみる。

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「琉球ガ

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新しい自分に出会う瞬間まで

新しい自分に出会う瞬間まで

自分のことについて、知っているようで実は知らないことが多い。

最近「私って意外とこういう性質してたんだ!」と思うことがあった。人には本人もまだ気が付いていない未知の部分がある。

本人が出会っていない自分を「新しい自分」とするならば、いつ会えるのかわからないのだから、可能性を狭めないように生きたい。そして「今が新たな自分に会っている瞬間だ」とすぐに反応できるように、心の扉をオープンにしておきたい

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沼にはまって抜け出せないほど好きな作品

沼にはまって抜け出せないほど好きな作品

先日、今まで観てきた映画の中で指折りの作品を見つけてしまった。

私は音楽や映画などで気に入った作品があると、とにかく深く掘り下げるタイプだ。「沼る」という表現がしっくりくる。「沼る」を知らない人向けに解説しておくと「沼にはまって抜け出せなくなった状態のように、何かにどっぷりはまって夢中になること」である。

私の場合、好きな映画を見つけて沼りだすと、キャストや監督のインタビュー記事を読みあさった

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