しらいともひ

…闘病中、もっと広い世界を見ておけば良かったと後悔していた。 …未だに後遺症は残ってい…

しらいともひ

…闘病中、もっと広い世界を見ておけば良かったと後悔していた。 …未だに後遺症は残っているし、これから先がどうなるかも全く想像できずにいる。 …それでも、残り僅かだとしても精一杯に生きられたら、この想いが伝わるのではと思い今日を往く。 …僕は夢を追う人になりたかった。

マガジン

  • 『一縷(いちる)シリーズ』

    一縷から始まる父子の20年に及ぶ歳月を描いたノンノンフィクションストーリー。

  • 【あの日感じた春の匂いをキミはまだ覚えてる?】(アノハル)

    4年ぶりに完結させたい。 あの時の想いを。 続きを書こうと思う。 需要があれば。笑

  • 140字の魔術師シリーズ<真面目に面白く^-^>

    新進気鋭がお贈りする「140字」のエピソード集です。ジャンルはバラバラなので、それぞれ楽しんでいただけたらと想います。

記事一覧

固定された記事

本当に狂おしくてどうしようもなく
永久に聴きたい 大好きな声である

本当に愛おしくてどうにもできない
切なくなるほどに 切愛な人である

本当に狂おしくて愛おしくて
どうしようもなくどうにもできないけど
どうしようもなくどうにかしたいよ

キミが幸せなら 隣りに僕がいなくても

326

明日も見えない僕らは
心にそっと誓いを立てた

昨日には戻れなくても
僕はきっと君を見つけるよ

僕の物語を終わらせられるのは
僕だけだから

君の物語を終わらせられるのも
君だけなんだ

朝焼けを背に夜に向かって走る
黄昏に消える影に掛ける言葉は何もなくて

ただ君を探していた

しらいともひ
1か月前
14

『大人になりきれなかった大人たちへ』

待つことが大人だと思っていた。 「理想の大人」は待てる大人だった。 見守って、話を聞いて、アドバイスして、 もしかしたらいつか振り向いてくれるんじゃないかって、心…

しらいともひ
2か月前
30

涙雨にならないよう
君が住んでいる街にも
雪が降ればいいと願った

しんしんと降る雪を眺め
冷めかけている珈琲を飲む
脳裏に浮かぶのは追憶の冬景

あの時こうすれば良かったとか
自問自答しても幼すぎる幻すぎて
青い春なんて砂塵に帰しているけど

それでも僕は君を愛していいですか?

しらいともひ
5か月前
67

いつでも逢えると勘違いすると
二度と逢えなかったりするよね

結局ボクたちは出逢いと別れを
繰り返す事でしか生きられない

その一瞬を大切にするしかない

だからキミが好きなら好きだと
今その場で伝えるべきだと想う

越えられない過去は怖いけれど
手を伸ばした未来の朝日を隣で

しらいともひ
6か月前
89

【再逢(さいあい)】

そう男は全てを諦めた。 何せ3ヶ月ぶりの再会である。 覚えているはずがない幼子が。 泣かせてしまうかもしれない。 それはもう覚悟していたはずだった。 それでもいいか…

しらいともひ
7か月前
193

僕が好きじゃない君が好き

君が僕を好きになったら
僕は君を好きじゃなくなる

だから君は僕を好きにならない
だから僕は君を好きなままでいい

僕は君が好きなままで痛いけど
君が好きじゃない僕にはなりたくない

君が好きじゃない僕になるなら
消えたくなるから愛しあったまま逝きたい

しらいともひ
7か月前
106

【一縷(いちる)】

そう彼女の愛情は一人分しか無かった。 その対象が僕から君に移っただけのことだ。 とはいえ君に恨みなんてあるはずもない。 だから本当に感謝している産まれて来てくれて…

しらいともひ
9か月前
212

【七夕後日談(たなばたごじつだん)】

例によって、7月7日、七夕。 今年も雨だった。 そもそも日本は雨季であり、織姫と彦星にとって圧倒的にアウェーな状況なのだ。 天の川の絶景と彼女らの恋愛模様は梅雨前…

73

【想色風船(おもいろふうせん)】

隣のクラスの誰かが話していた。 好きな子の誕生日に願い事を書く。 それを空へ飛ばすと叶うらしい。 「そんな事ある訳ないよね。」 と皆で笑いあった。 さてと、家に帰…

59

【さくら藍キミを待つ(さくらあいきみをまつ)】

彼女は桜のように美しく、そして儚かった… これはそんな彼女と僕のたった1日だけの物語… その日、僕は泣いていた 10年間を一緒に過ごしたペットが亡くなっていた もうど…

29

風はなぜ吹くのか?
冷たい場所から暖かい場所へ

優しさを探して今日もそよぐ
温もりを求めて明日もなびく

昨日の風はどんなだったかな?

風は探求者
いつかきっと遥か遠い岬まで

39

空の青さが 海の深さが
風が流れるのが自然で必然ならね

僕の願いも 君の存在も
この想いも不自然で偶然なのかな

でもそんなことはどうでもよくて
出逢いに意味なんかもいらなくて

空の青さも海の深さも風の流れも
右腕の温度と一緒に感じたいだけ

同じ目線で同じ方向を見たいだけ

27

紅葉が終わり冬が来る
キミと出逢った季節がまた
物語はまだ終わらない

20

息は白く空気に溶けてく
道は遠く明日も見えない
何をやっても空回り
そんな時だってあるよね
ほんの少し勇気を出して顔を上げたら
そこは空色が広がってて感情が溢れた
あの日聴きたかった言葉は
ごめんなさいじゃなくて
ありがとうだったのかな?
バイバイじゃなくて
またねだったのかな?

18

僕があのとき守りたかったのはキミの心
それが守れないなら生きてる意味がない

馬鹿な二人は擦れ違い傷つけて傷ついて
お互いにキズつけられてキズつけ逢った

ねえ、何がダメだったの?
どうして教えてくれないの?

自問自答と君問君答

ああ、そっか
愛し過ぎたからダメだったのかな?

23

明日も見えない僕らは
心にそっと誓いを立てた

昨日には戻れなくても
僕はきっと君を見つけるよ

僕の物語を終わらせられるのは
僕だけだから

君の物語を終わらせられるのも
君だけなんだ

朝焼けを背に夜に向かって走る
黄昏に消える影に掛ける言葉は何もなくて

ただ君を探していた

『大人になりきれなかった大人たちへ』

『大人になりきれなかった大人たちへ』

待つことが大人だと思っていた。
「理想の大人」は待てる大人だった。

見守って、話を聞いて、アドバイスして、
もしかしたらいつか振り向いてくれるんじゃないかって、心のどこかで期待していた。

でも現実は厳しくて、そんなの嘲笑う。
待ってるだけじゃ何も手に入らない。
だったら求めなければ始まらないじゃない。

それなら妄想の「理想の大人」じゃなくていい。
カッコ悪くていい、泥にまみれろよ僕。

ダメ

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涙雨にならないよう
君が住んでいる街にも
雪が降ればいいと願った

しんしんと降る雪を眺め
冷めかけている珈琲を飲む
脳裏に浮かぶのは追憶の冬景

あの時こうすれば良かったとか
自問自答しても幼すぎる幻すぎて
青い春なんて砂塵に帰しているけど

それでも僕は君を愛していいですか?

いつでも逢えると勘違いすると
二度と逢えなかったりするよね

結局ボクたちは出逢いと別れを
繰り返す事でしか生きられない

その一瞬を大切にするしかない

だからキミが好きなら好きだと
今その場で伝えるべきだと想う

越えられない過去は怖いけれど
手を伸ばした未来の朝日を隣で

【再逢(さいあい)】

【再逢(さいあい)】

そう男は全てを諦めた。

何せ3ヶ月ぶりの再会である。
覚えているはずがない幼子が。

泣かせてしまうかもしれない。
それはもう覚悟していたはずだった。
それでもいいから逢いたかった。

しかしいざ目の前にしてみると、
再会の感動よりも、怖かった。
とにかくもう、それは怖かったのだ。

忘れられているという恐怖に呑まれた。
どんなに自分を納得させようとしても、
とにかくもう、そら恐ろしかったのだ。

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僕が好きじゃない君が好き

君が僕を好きになったら
僕は君を好きじゃなくなる

だから君は僕を好きにならない
だから僕は君を好きなままでいい

僕は君が好きなままで痛いけど
君が好きじゃない僕にはなりたくない

君が好きじゃない僕になるなら
消えたくなるから愛しあったまま逝きたい

【一縷(いちる)】

【一縷(いちる)】

そう彼女の愛情は一人分しか無かった。

その対象が僕から君に移っただけのことだ。
とはいえ君に恨みなんてあるはずもない。
だから本当に感謝している産まれて来てくれて。

あのときグズる君に精一杯の愛情を伝えた。

「お腹が空いたのかな?」
「それとも眠いのかな?」
「分からなくてごめんね…」
「でも君のことが大好きなんだよ…」

そっとぎゅっと抱き締めた。
もしも僅かでも残るものがあったのなら嬉し

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【七夕後日談(たなばたごじつだん)】

【七夕後日談(たなばたごじつだん)】

例によって、7月7日、七夕。
今年も雨だった。

そもそも日本は雨季であり、織姫と彦星にとって圧倒的にアウェーな状況なのだ。

天の川の絶景と彼女らの恋愛模様は梅雨前線が発達していない、世界のどこかの地域に託すとしよう。

なんて味気ないことを考えて空を眺めていたら、星が瞬いた。
流れ星かなと思って見ていたら、裏山に落ちた。
もう一度だけ言う、裏山に落ちた。
爆発音で耳が痛い。

ここで別にスルー

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【想色風船(おもいろふうせん)】

【想色風船(おもいろふうせん)】

隣のクラスの誰かが話していた。

好きな子の誕生日に願い事を書く。
それを空へ飛ばすと叶うらしい。

「そんな事ある訳ないよね。」
と皆で笑いあった。

さてと、家に帰りさっそく風船を作る僕。
本当にバカだなと思うけど嫌いじゃない。

すぐ出来た。
そっと手を離した。

風船が舞い上がる。
その軌跡をずっと眺めていた。

いつまでも、いつまでも。

空の彼方のキミに届けばいいなと思う。

僕はキミ

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【さくら藍キミを待つ(さくらあいきみをまつ)】

【さくら藍キミを待つ(さくらあいきみをまつ)】

彼女は桜のように美しく、そして儚かった…
これはそんな彼女と僕のたった1日だけの物語…

その日、僕は泣いていた
10年間を一緒に過ごしたペットが亡くなっていた
もうどうしていいか解らず気づいたら川原に佇んでいた

春の兆し生温い風が吹いていた昼下がり

出逢いはいつだって唐突なのかもしれない
日が傾きかけた頃、予期せぬ声がした

「ねえ、どうして泣いているの?」

ゆっくりと顔を上げてみると

もっとみる

風はなぜ吹くのか?
冷たい場所から暖かい場所へ

優しさを探して今日もそよぐ
温もりを求めて明日もなびく

昨日の風はどんなだったかな?

風は探求者
いつかきっと遥か遠い岬まで

空の青さが 海の深さが
風が流れるのが自然で必然ならね

僕の願いも 君の存在も
この想いも不自然で偶然なのかな

でもそんなことはどうでもよくて
出逢いに意味なんかもいらなくて

空の青さも海の深さも風の流れも
右腕の温度と一緒に感じたいだけ

同じ目線で同じ方向を見たいだけ

息は白く空気に溶けてく
道は遠く明日も見えない
何をやっても空回り
そんな時だってあるよね
ほんの少し勇気を出して顔を上げたら
そこは空色が広がってて感情が溢れた
あの日聴きたかった言葉は
ごめんなさいじゃなくて
ありがとうだったのかな?
バイバイじゃなくて
またねだったのかな?

僕があのとき守りたかったのはキミの心
それが守れないなら生きてる意味がない

馬鹿な二人は擦れ違い傷つけて傷ついて
お互いにキズつけられてキズつけ逢った

ねえ、何がダメだったの?
どうして教えてくれないの?

自問自答と君問君答

ああ、そっか
愛し過ぎたからダメだったのかな?